えのきにはキノコキトサンという成分が含まれていて、それがコレステロールに効果的と言われています。
そんな有効成分を効率的に摂取できるのがえのき茶。この記事ではえのき茶の効果効能と作り方・淹れ方を詳しく解説しています。
えのき茶がコレステロールに効果があるって本当?
えのき茸には、脂肪燃焼の効果が期待できる成分が含まれています。
ほかのキノコにも含まれている成分ですが、えのき茸はそれが多いのです。
その成分を、キノコキトサンといいます。
キノコキトサンは、複合型の食物繊維のことです。
この成分が、食べ物でとりすぎた脂肪分を吸収したり、脂肪の燃焼を手伝ってくれます。
それによって、コレステロール対策に効果を期待できるのです。
コレステロール対策ができるということは、ダイエット効果や、内臓・体の脂肪対策にも繋がります。
また、食物繊維が豊富なので、腸内環境の改善も期待できます。
腸内を整えて、便通が改善すれば、身体から余分なものを排出できるので、相乗効果で期待ができるのです。
えのき茶の効果効能を分かりやすく解説
えのき茸にキノコキトサンが含まれているので、コレステロール対策に効果が期待できるとご紹介しましたが、
えのき茶にすると、その働きがもっとアップするのです。
その役割を担うのが、えのき茸から抽出される成分の、エノキタケリノール酸です。
えのき茸に含まれるキノコキトサンの中から抽出されるエノキタケリノール酸は、内臓脂肪を減らす作用があることが、横浜薬科大学などの研究によって発見されました。
そのエノキタケリノール酸は、日光に当てて干したえのき茸から、簡単に抽出できることがわかったのです。
これにより、干したえのき茸を使用するえのき茶は、ダイエット効果をはじめとして、コレステロール対策や体・内臓の脂肪率を下げる効果が期待できるのです。
人工的に作られた成分と違い、天然からなるこのえのき茶は、有効成分が体内に取り込まれたあとも、ゆっくりとその効果を発揮すると言われています。
サプリメントなどで摂るよりも、長時間の効果が期待できるというわけですね。
実際に、約250人の健康な男女を対象とした臨床試験があります。
その試験では、8〜12週間で、対象者の体重やBMI、体脂肪率などが減少しました。
その中でも特に、内臓脂肪率に関しては、平均で約23%の減少がみとめられたのです。
コレステロール対策として、えのき茶がとても有効なのがわかりますよね。
コレステロールは、人間の健康にとって大切な働きをしています。
善玉コレステロールと悪玉コレステロールが、バランスをとりながら活躍してくれるのが、もっとも身体に良い状態です。
コレステロールが高くなりすぎると、血管が詰まりやすくなり、脳卒中や動脈硬化などを引き起こすおそれもあります。
コレステロールの数値を整えて、血液サラサラを目指せば、ダイエット効果だけでなく、アンチエイジング効果も期待できるのです。
えのき茶の簡単な作り方決定版
えのき茶の作り方はいろいろありますが、ここでは日数をかけない方法をご紹介します。
えのき茶のもとの作り方
- えのき茸の石づきを切り離して、えのきをバラバラにほぐします。
- ざるかキッチンペーパーを敷いた上に並べて、風通しの良い場所で2時間天日干しします。
- その後、えのき茸をフライパンで乾煎りします。
- カラカラになったえのき茸を、細かく刻んだら、えのき茶のもとが完成です。
えのきを天日干しにするのは、日光の紫外線に当てることで、ビタミンDが2倍に増えるという研究結果があるからです。
なので低でも、2時間は天日干しをする時間を作りましょう。
フードプロセッサーやミキサーで刻むと、簡単にできますが、乾燥させることで包丁でも楽に細かくすることができます。
あと電子レンジで水分を飛ばす方法もありますが、電子レンジの使用はおすすめできません。
なぜなら、えのき茸の効果的な成分が壊れてしまうからです。
もしどうしてもレンジで時短したなら、水分を完全に飛ばすために、5〜7分程度を目安にしてくださいね。
えのき茶の淹れ方
えのき茶のもとの、1日の摂取目安量の5gほどに、500mlの熱湯を注ぎます。
そのまま、30分ほど抽出すれば、えのき茶の完成です。
1日にかけて、何回かに分けて飲みましょう。
残ったえのき茸も食べられるので、夕飯のお味噌汁などに入れるのもおすすめですよ。
もしえのき茶が薄く感じる場合は、お湯の量を300ml程度までなら減らすことができます。
お好みの濃さになるように、淹れてくださいね。
えのき茸はそのままでも、健康の手助けをしてくれる有能なキノコですが、お茶にして飲むことによって、余すことなくその成分を摂ることができるのです。
その理由は、えのき茸を乾燥させて、細かく刻むからです。
えのき茸はキノコで、食物繊維が豊富なので、便秘改善にも効果が期待できます。
ただ、人間の胃腸では、えのき茸の食物繊維を完全には消化できないのです。
そこで細かく刻んでお茶にすると、食物繊維などの細胞が小さくなり、えのき茸の成分が、たっぷりと入ったお茶になります。
一度に大量に飲むと、お腹がゆるくなる可能性があるので、1日の摂取目安量を守り、何回かにわけて飲むようにしましょうね。