白菜は害虫がつきやすいアブラナ科なので、家庭菜園で育てていると虫食いの被害にあうことも多々あります。
害虫駆除薬を使えば簡単に駆除できるのかもしれませんが、できることなら農薬を使わずに育てたいものですよね。
うまく育てば自分や家族の口に直接入るものですからね。
そこで調べてみると、害虫駆除薬を使わなくても、白菜を虫食い被害から守れることが分かりました。
ここでは、白菜を虫食い被害から守るための3つのおすすめの対処方法とその理由をまとめました。
白菜が虫食い被害を受けた時の対処法を3つ紹介

白菜の苗は、初めは結球していません。
結球とは、葉っぱが重なって丸くなる状態で、白菜以外にもキャベツやレタスなども結球します。
結球する野菜は、葉っぱが20枚程度に元気に育っていれば結球を始めるという性質があります。
つまり、幼苗の時に葉っぱが小さかったり少なかったりすると結球しない白菜になってしまうということで、ちゃんと育たないんです。
ですので、幼苗の段階で害虫に葉っぱを食べられるのはできるだけ避けたいです。
食べられないように、葉っぱを守りましょう。
そこで、白菜が虫食い被害を受けた時に、それ以上被害が広がらないようにする対処法とその理由をお伝えしたいと思います。
見つけたら取り除く
害虫を見つけたらつかまえて殺すという方法です。
白菜は特に害虫がつきやすい野菜なので、チョウや蛾の幼虫やナメクジ、ナガメなど様々な害虫が寄ってきます。
それらを見つけたら、手とピンセットを使って害虫をつぶして体液を出すようにして殺します。
この、殺す時に害虫の体液を出すというのがポイントです。
なぜなら、体液は警戒信号となって、その仲間が寄ってこなくなるという効果があるからです。
とてもシンプルな方法ですが、とても効果的なんですよ。
もし、手やピンセットを使うのが難しいほど体が小さいアブラムシなどがいた場合は、ガムテープを使うのも取りやすいです。
殺す際に体液を出すことは難しいと思うので、その時には取り除くだけでもいいですよ。
なお、虫食いの葉っぱがあるにも関わらず日中害虫の姿が見つからない時は、気温が低い朝方や湿気が多い日に探してみましょう。
気温が低いと動きが鈍くなる害虫や、湿気が多いと出てくる害虫もいますよ。
防虫ネットをかける
物理的に害虫の侵入を防ぐ方法です。
チョウや蛾が葉っぱに卵を産みにくるのを避けたり、コオロギなどの地面を跳ねてくる虫を避けたりすることができます。
土とネットの間に隙間ができないように、しっかりと下まで固定してガードすることで、害虫の侵入を防ぐことができます。
ただ、地面から潜ってやってくる害虫もいます。
例えばヨトウムシという蛾の幼虫は地面から潜ってやってきます。
このように白菜に防虫ネットをかけているからといって全ての害虫に対して万全というわけではありません。
害虫がいないかどうか、防虫ネットの中をこまめにチェックして、もし見つけたら殺しましょう。
自然農薬を使う
害虫駆除薬などを使うと、ペットを飼っていたり、そこで育った野菜を食べる時に気になったりますよね。
そこでおすすめなのが、酢や木酢液などの自然農薬を使う方法です。
畑の生態系を壊すことなく、害虫を寄せ付けないようにすることができます。
酢を使用する
まず、酢を使う方法です。
主にナメクジやアブラムシなどの害虫の対策に効果的です。
酢といっても様々な種類がありますが、ここでは穀物酢を使います。
穀物酢を50~100倍になるように水で薄めて、スプレーボトルに入れます。
それを、白菜の葉や茎に散布しましょう。
酢には植物を元気にする効果もあると言われているので、一石二鳥です。
木酢液を使う
次に、木酢液を使う方法です。
主にアブラムシやセンチュウなどの害虫の対策に効果的です。
木酢液とは、木材を燃やした時にでる煙を冷やして液体にしたもので、ホームセンターなどで販売されています。
昔、わたしは猫よけに使ったことがありますが、様々な用途で使える、独特な臭いがするものです。
木酢液は500~1,000倍になるよう水で薄めて、スプレーボトルに入れます。
それを、酢と同じく白菜の葉や茎に散布しましょう。
なお、濃度が強すぎたり、散布し過ぎたりすると、白菜が傷む可能性がありますので注意しましょうね。
まとめ
今回は、白菜を虫食い被害から守るためには、「見つけたら取り除く」・「防虫ネットをかける」・「自然農薬を使う」という3つのおすすめの対処法とその理由をまとめました。
そもそも、白菜は、健全な環境で育てると害虫がつきにくくなったり病気になりにくかったりします。
人間でもそうですよね。
規則正しい生活や正しい食事をとるように気をつけていると、病気にかかりにくくなります。
また、悪い虫というと語弊があるかもしれませんが、健全な生活を心掛けていると悪い人には出会う可能性は少ないような気がします。
白菜にとっては、日当たりや風通しがよいだとか、程よい栄養分を与えられている、というのが健全な環境にあたります。
こういったことも頭に入れながら、白菜栽培をやっていきたいものです。