酸素系漂白剤を使用したつけ置きって、お湯の温度や効果的な使用方法の詳細がわからなくて困りますよね。
実は、酸素系漂白剤にの主成分である過炭酸ナトリウムの働きを最大限に引き出すには、お湯の温度が大切です。
また、つけ置きする前に一工夫することによって、汚れ落ちに差がでるんですよ。
今回の記事では、酸素系漂白剤を使用した効果的なつけ置き洗いの方法や注意点をまとめましたので、ご覧ください。
酵素系漂白剤で効果的につけ置き洗いする方法
今回は紹介するつけ置き洗いは
- 長年の使用による衣類の黄ばみを落としたい
- 広範囲についてしまった染みを漂白したい
という方に向けて書きます。
襟やワキの黄ばみや、ちょっとした食べこぼしならつけ置き洗いしなくても対処できますよ。
方法は、酸素系漂白剤を気になる箇所に塗布(液体タイプがおすすめ)して、ドライヤーで10センチから15センチ離して温めるだけ。それから普段通り洗濯してみましょう。
これでダメならつけ置き洗い、という風にしてもいいかもしれません。
では、酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いの効果を最大にするためのポイントがいくつかありますので、手順と合わせて紹介していきますね。
酸素系漂白剤を使ったつけ置き手順
- 落ちる汚れはあらかじめ手洗いで落としておく
- 洗面器などに酸素系漂白剤を適量入れて、40~60℃のお湯で溶かす
- 衣類を入れて、1~2時間つけ置く
- 水を軽く切って、洗濯機で普段通りに洗う
これだけです。つけ置きってなんも難しい事はないんですが、各手順で大切なことがあります。
ポイント①大まかな汚れは落としておく
これは普通に洗濯するときも一緒ですが、予洗いしておいた方がつけ置きした後の汚れ落ちもいいです。衣類の全体的な黄ばみの場合はいりませんが、問題はケチャップなどが広範囲に飛び散ってしまった染みです。
まず染みがついてしまったら、出来るだけ早く食器用洗剤や固形石鹸で予洗いしておきましょう。
染みがついてから一晩経ってしまうと、汚れが繊維の奥まで染み込んんでしまうので、できるだけ早く対処するといいですよ。
この段階でできるだけ染みを薄くしておくことで、酸素系漂白剤の効果も高くなります。
ポイント②お湯の温度は40~60℃のものを使う
酸素系漂白剤の説明書きには「ぬるま湯」を使用すると書いてありますが、正確には50℃程度が理想とされています。
ちょっと熱いって思うくらいの温度ですね。想像より高い温度なんじゃないでしょうか?これが、酸素系漂白剤に使われている主成分の過炭酸ナトリウムが一番働いてくれる温度なんですよ。
これより低温(30度以下)だと反応速度が遅いのでいつまで経っても漂白されません。逆に熱すぎると一気に反応してしまって繊維の奥まで漂白できません。
じんわりゆっくり漂白してくれる温度が大体50度ってことなんです。
蓋つきの発砲スチロールの箱なんかがあれば、その中で保温しながら漂白するのが一番理想的ですよ。
ただ、傷みやすい衣類というのもあるので、しっかり洗濯表示の温度は確認してから行ってくださいね。
例えばこれは60℃が水温の上限ですよってマークです。これ以上の温度でつけ置きすると、色落ちや縮みなどの原因になるので気にしてみるようにしてください!
ポイント③つけ置き時間は1~2時間
イメージではつけ置き時間が長ければ長い程効果がありそうですよね。でもこれは大きな間違いなんです。
先ほどの50℃のお湯でつけ置き漂白した場合、酸素系漂白剤の成分が全て反応し終わるのが大体1~2時間程度なんですって。
2時間以上つけ置くとどうなるかというと、再汚染といって汚れが衣類に再付着してしまいます。ポリエステルとか化繊の記事なんかは顕著ですね。
また、衣類は水に触れた時間分だけ傷みます。つけ置き時間がまだ1時間でも、ちゃんと漂白されているようなら取り出して次の工程に進みましょう。
酸素系漂白剤で靴もつけ置き洗いできる!!
ちなみに、酸素系漂白剤を使えば靴も洗うことができます。塩素系漂白剤と違って色物でも使用できるので、ぜひ試してみてくださいね。
子どもの靴ってすぐに汚れるし、小さくて洗うのも何かと大変で、そんな時私はオキシクリーンでつけ置き洗いをしています。
本当にあっという間に汚れが落ちるので初めて使った時にはかなり驚きました。
方法は先ほどと変わらず、洗面器に50℃くらいのお湯を張って酸素系漂白剤を溶かし、1~2時間つけ置きするだけ。
シュワシュワ泡が出て、除菌&汚れを漂白できますよ。乾くまでに時間が掛かるので、丸めた新聞紙をつま先に詰め込んで踵を下にするなど工夫してください。
本革やスウェードには使用できないので、一度洗濯マークを確認するのをお忘れなく。
酸素系漂白剤でつけ置き洗いするときの注意点
酸素系漂白剤は衣類に優しいイメージがあると思いますが、使用してはいけないものもあります。説明書きには
- 水洗いできないもの
- 金属製のボタンやファスナーの付いた衣類
と書いてあります。
このマークが付いてたら、原則家での洗濯不可なので水が必要な酸素系漂白剤では漂白できません。
また、酸素系漂白剤は金属と反応してしまいます。ファスナーやボタンが金属なのにうっかり使用してしまうと、金属と反応した成分で布が傷むことがあるようなので、こちらも合わせて気を付けて下さいね。
粉末タイプの酸素系漂白剤は毛・絹NG
もう一点、注意したいこととして粉末タイプは毛・絹NGという事を覚えておいてください。
粉末タイプの酸素系漂白剤は液体タイプと比べて漂白力が高く、除菌効果も高いんですが、その分デリケートな素材には使えません。
例えばウールやカシミヤ、モヘヤ、アルパカ、キャメルなどがそれに当たりますね。
絹に関しては、酸素系漂白剤でアルカリ性になると風合いも変わってしまうので要注意です。
洗濯機で洗わない場合はアルカリ焼けに注意
つけ置き洗いした後、洗濯機に入れて洗濯しない場合はしっかりと水洗いをしてください。しっかりとすすげていないと「アルカリ焼け」になってしまうこともあります。
アルカリ焼けっていうのは、酸素系漂白剤でアルカリ性に傾いたpHが元にもどらずに、黄ばみの原因になってしまうことを言います。
よくすすいでも心配な方は、クエン酸溶液で洗うと中和して「アルカリ焼け」を防げますので使用してみてくださいね。
まとめ
色柄物や食べ物などのシミに有効な酵素系漂白剤のつけ置き洗いについて紹介しましたが、実践できそうですか?
お湯の温度とつけ置き時間に関しては、大事なポイントなので外さないようにしてくださいね。
酸素系漂白剤はオキシクリーンだけでなく、ワイドハイターや、ただの過炭酸ナトリウムなど色々種類があります。
アルカリで洗濯するっていうのは、なかなか奥の深い世界ですが、自分に合った商品を探してトライしてみてくださいね。
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