すずらんの花が咲かない時の原因としては以下のことが考えられます。
- 日照不足
- 肥料
- 地下茎が生長しすぎている
- 花後の処理が間違っている
春になるとかわいらしい白い花を咲かせるすずらん。毎年咲いているのになぜ今年は咲かないのだろう、そんな風に悩んではいないですか?
すずらんは多年草で冬の寒さにも強い植物です。地植えの場合は水やりや肥料もほとんど必要なく、あまり手がかかりません。
何もしなくても花を咲かせてくれるため、今年はどうして花が咲かないのかよくわからない状態になってしまいます。
この記事では、すずらんの花が咲かないときの原因について解説していきます。対策も併せて説明しますので、最後まで読んで参考にしてみてください。
すずらんの花が咲かない原因①日照不足
すずらんの花が咲かない原因として、真っ先に考えられるのが日照不足です。
冬の寒空に外に出したままにしておくのはかわいそうとだと、室内で管理したりしていないでしょうか。
すずらんは寒さに強く、北海道の群生地は観光名所となっています。雪が降って枯れてしまったように見えても、土の中の根っこや地下茎は生きているのです。
そのため冬でも外に出してあげて、日光をたっぷりと浴びせてあげてください。
秋から春にかけてどれだけ日当たりの良い場所に居られるかが、初夏に花を咲かせるためのポイントになってきます。
寒さに当ててあげることも、花を咲かせるためには重要になってきます。
すずらんは見た目とは違い、強い植物です。冬でも外で育ててあげてくださいね。
逆に夏場の強い直射日光には気を付けなければいけません。葉焼けを起こして株自体が弱ってしまい、翌年花が咲かない原因となってしまいます。
木陰などの明るい日陰になる場所で管理をしましょう。
すずらんの花が咲かない原因②肥料
すずらんは地植えであれば肥料はあまり必要ありません。元々はやせた土地で生息していたので、水はけさえよければほとんど問題は起きないんですよね。
花が咲き終わる5月から6月頃に緩効性の肥料を与えれば十分です。
すずらんの花や葉は、地下茎から出てきて生長しますので、この緩効性肥料がその地下茎を生長させ翌年綺麗な花を咲かせるための栄養になるのです。
鉢植えの場合であまりに多くの肥料を施してしまうと、樹ボケの状態になり花が咲かない原因となります。
樹ボケとは、植物が栄養を自分の成長にばかり使ってしまうことです。茎や葉ばかりが生い茂り、花や実が付かないといった症状が出てきます。
一旦この症状が出てしまうと、花を咲かせるのは難しくなります。肥料の与えすぎには十分注意したいところです。
すずらんに肥料の与えすぎはNGですが、適切な時期に適切な量を与えましょう。
水も雨水だけで十分なくらいで、水やりが必要なのは夏の暑い時期だけですね。
すずらんの花が咲かない原因③地下茎が生長しすぎている
すずらんは小さな鉢で育てていると土の中で地下茎と根が絡まりあい、うまく水分や栄養を吸収できなくなることがあります。
これが花を咲かせない原因となることがあるんですね。
すずらんは地下茎を横に伸ばして生長していきます。
ひと回り大きな鉢に植え替えることで、地下茎にゆとりができて栄養を吸収できるようになります。
地植えであっても地下茎の伸びすぎによる弊害が出てくる場合があります。5年をめどに植え替えるようにするといいですよ。
植え替えは休眠期の4月から5月か、10月から12月に行いましょう。1、2年ごとに行うのが理想的です。
すずらんを株分けする方法
すずらんが大きくなりすぎた場合は、株分けを行うのも一つの手です。
植え替えの時と同様に4月から5月か、10月から12月に行えば効率が良いですよ。
手順は掘り起こした地下茎を4、5個ほど花芽が付くように切り分けて、そのまま植え付ければOK。
かなり根っこが絡み合っていて、なかなかほぐれないと思います。そんな時はばっさりハサミなどで切って分けてしまっても大丈夫ですよ。
根っこには「葉芽」と「花芽」の2つが出ていると思うので、花芽の方を選んで土から少し出るように植え替えてあげましょう。
花芽は白くふっくらとした方で、葉芽は小さくて細いので見分けがつくと思います。
↓これが葉芽で、
移植には少々早めですが、地植えのスズランをプランターに植えました。深めのプランターなので発泡スチロールを底に入れて、用土の増量&軽量化した。
— たごさく (@tagosakuyy0827) January 25, 2022
花芽も有るので、楽しみです🎵#家庭菜園 #すずらん#プランター栽培 pic.twitter.com/nWtYqZTuxO
これより白くてぷっくりしているのが花芽です。
古い株はだんだんと花付きが悪くなってきます。定期的に株分けを行えば毎年綺麗な花を見ることができるでしょう。
すずらんの花が咲かない原因④花後の処理が間違っている
すずらんは花が咲き終わった後、花を根元から切り落として葉だけにします。
そうすることで栄養が種に取られず、地下茎に向かいます。地下茎が生長することで、翌年も立派な花を咲かせることができるのです。
注意しなくてはいけないのは、一緒に葉を切り落とさないようにする事です。
花が無くなった後も葉は光合成を行います。光合成により作られた栄養は、地下茎の生長するために無くてはならないものです。
翌年の花のために切り落とすのは、花だけにしてください。(※種を取らないのであれば。種からだと時間が掛かるので、苗や株分けで育てるのが一般的)
すずらんの根っこを触る際の注意点
すずらんは毒を持っている植物です。そのため害虫がつかず、病気にもならないという特徴を持っています。
ですが毒を持っているので、素手で触るとかぶれてしまうことがあります。株分けや花がら摘みの際は必ずゴム手袋を着用して作業してください。
小さなお子様やペットがいる場合は、誤って口にしないように注意してくださいね。
すずらんの花が咲かない原因まとめ
すずらんの花はとても育てやすく、花が咲かないといったこともあまりないと思います。
しかし長く育てていると、土壌の栄養不足などで花が咲かないといった問題も出てくることもしばしば。
実際にTwitterを見ていると「数年花が咲かなかった…」という方もチラホラいるのです。
- 日照不足になってないか
- 肥料をあげすぎてないか
- 地下茎が生長しすぎてないか
- 花後の処理が間違ってないか
という部分を中心に原因を探ってみてくださいね。