お水取りのお松明の燃えかすを持ち帰るとご利益が!由来や意味もわかりやすく

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おでかけ

東大寺の二月堂で開催のお水取り。そこで行われるお松明の「燃えかす」を持ち帰ると、色々とご利益があるんですよ。

この記事では、お松明の燃えかすの持ち帰り方やお祀り方法を詳しく解説。また、毎年燃えかす争奪戦にまで発展してしまうこの激戦を勝ち残るための混雑回避方法もお届けです。

合わせてアクセス方法やその他の見どころ、スケジュールもまとめておきましたので、参考にしてくださいね。

お水取りお松明の燃えかす

お水取りのお松明の燃えかすは、正式には「杉葉の燃え差し」っていいます。一般人からみたらただの燃えかすなんですが笑 

でもこの燃えかすにはちゃんとご利益があるので、毎年たくさんの人が「お松明」の最後に頂いていくんですよ。

無料で頂く事ができるので、ひとりでたっくさん持ち帰る方もいますが、「仏さまに恥ずかしくない程度に」とのことですよ。

お水取りの松明の燃えかす:ご利益

燃えかすには

  • 災難厄除け(火災など)
  • 無病息災

のご利益があります。

小さいものを財布に入れれば金運上昇の効果もあるらしいですよ。これは、本家二月堂の型がご利益のところに「金運?」とクエスチョンマーク付きで書いているので、おまけ程度かと。

お水取りの松明の燃えかす:お祀りの仕方

お水取りの松明の燃えかすは、半紙などで巻いて、水引で結んで台所や玄関につるします。小さいものなら財布に入れても効果があるようですよ。

神棚がないと悩む方がいるみたいですが、厄除け(災難含む)の効果が強いので、玄関や台所のほうがいいんですね。

お水取りの松明の燃えかす:場所

お水取りの松明の燃えかすは

  • お松明のあとの地面
  • 北のお茶所の段ボールの中

この2か所で手に入れることができますよ。お松明のあとには地面にたくさんの燃えかすが落ちています。それを拾ってビニール袋などに入れて持ち帰ります。

また、二月堂の北には「茶所」ってところがあって、そこに段ボールが設置されていることもあります。この中に集めていただた燃え差しがあることもあるので、覗いてみてくださいね。

お水取りの松明の燃えかす:便利な持ち物

実は、お松明の燃えかすを手に入れようと、毎年かなりの争奪戦が繰り広げられています。お松明終了に合わせて、かなりの争奪戦が繰り広げられているんですよ。

形のいい燃えかすを拾うのは至難の業なんです。

で、慣れてる方はなかなか便利な持ち物を持参してます。

  • 懐中電灯
  • 熊手
  • ビニール袋

ですね。これらを上手に使って松明の燃えかすを集めています笑

お松明が行われるのは12日が19時半~、最終日は18時半~、その他の日程は19時~と、要はもう暗い時刻。

そんな中黒い燃えかすを集めるのは大変なので、懐中電灯やペンライト、スマホのアプリを用意しておくというのは大事です。

あとは熊手。これは近くで見れた人限定となりますが、周囲に散らばった燃えかすを効率よく集めるのに便利です。

さすがにここまで準備周到の人は少ないですけど、私が知る中のフル装備はコレくらいということですね。

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お水取りの混雑情報

お松明の日程は3月1日~14日の間毎日行われますが、特に12日は特大の松明が使用される&お水取りが行われるためためものすごい混雑。

あ、ちなみに「お松明」と「お水取り」は正式には別の行事なんですよ。その二つがバッティングする12日の混雑がすごいってことです。

↓最終日ですらこんな

この日に行くと燃えかすが落ちてるところに辿り着くのは非常に困難になってしまうので、「燃えかす」がほしいならば12日以外を狙っていくのがおすすめ。

どれくらいの混雑かというと、お松明を見られない可能性があるくらいの混雑です。遠くからしか見られなかったとか、下の駐車場からしか見られなかったという声もありますよ。

二月堂の前の広場の収容人数は3~4千人に対して、12日に訪れる観光客の人数は例年2~3万人なんです。

広場が一杯になると「第二拝観場」に案内されることになりますが、そこからだとかなり小さくしか見ることができないんですよね。

お水取りの混雑回避方法

で、この混雑を回避してお松明を近くで見るための方法なんですが、列に並ぶしかありません。

一応「交代制」を取り入れているので、全く見られないというのはないですが、遠方から来ていて特等席でみたいと考えてるなら早めに並ぶことが必須ですね。

時間で言うと17時半には広場が一杯になってしまうくらいの人数が並ぶので、17時目安。

↓直前はこんなに

一番大きなお松明が行われるのは3月12日で固定ですから、12日が土日に当たっている場合はもう少し早く行った方が得策。

2023年に関して言うと日曜日がお松明なので、16時に行っておけばまず間違いないかと。

その他気を付けるべき日程としては、初日と土日、そして最終日です。最終日に関しては休日平日問わず混雑する傾向にありますよ。

その他平日に関しても「お松明待ち」なる人は発生していますが、開始の2時間前から並ぶ必要はないでしょう。

お水取りの観覧席

お水取り(お松明)の観覧席は二月堂前の広場と、第二拝観席の2つがあります。基本的には二月堂前の3~4千人入れる場所に案内されて、そこに入れないと第二拝観席に行くことになります。

第二となると、火の粉は全然飛んでこないし、かなり遠くなるので双眼鏡とかあったほうがいいかもしれません。

交代制を取っているので、運が良ければ第二拝観席の方も列で順番待ちをしている方も「二月堂前」に移動できる可能性がありますが、いかんせん行事の所要時間が短いんです。

最短で10分。12日の一番長いやつでも45分なんで、早く行った方がいいですほんと。

お水取りの列に並ぶ時の注意点

ちなみにですが、午後5時からお松明のために並ぶとして、そこから開始まで立ちッパという状態になります。

レジャー用の椅子の持ち込みも禁止されているので、かなりしんどい状態が続きますが、一部「レジャーシートを持参して」待っている方もいるようです。

これは本格的に混雑が始まる前のその場しのぎみたいな方法だと思いますが、頭いいなと思いました。

ただ、運営側はもしかしたら禁止してるかもだし、実は迷惑になってるかもしれません。場所取りしたら別の場所へ移動させられたという情報もあります。ご参考まで。

何にしても、開始まで2時間立ちっぱなしは相当大変だし、何より寒いです。3月の奈良、夕方以降は激寒です。カイロ・暖かい飲み物・防寒など、何かしらの対策は必要ですね。

お水取りの見どころ

ちょっと情報ですが、通称「お水取り」という行事は正式名称「修二会(しゅにえ)」といいます。

この修二会には大きく分けて2つの見どころがあって、

  • お水取り
  • お松明

に分かれます。今回皆さんが「お水取り」と思っている、火の粉を撒き散らしながら松明を振り回す仏事は正式には「お松明」っていうんですよ。

見どころ①お松明

これがお水取りで一番有名な仏事です。練行衆と呼ばれる童子が大きな松明を抱えて僧侶をお堂に導いた後、二月堂の欄干で松明を上に下に振り回し火の粉を振りまく。

この火の粉が滝というか洪水のように降り注ぎ、懺悔の心よりも感動の心の方が強く出てしまうくらい美しい。ある意味心が洗われるような。

見どころ②お水取り

お水取りは3月13日のAM1時から一回のみ行われる行事。小浜から送られてきたお水を汲み取るというような厳粛なものですね。

場所は二月堂~若狭井間の通路を通って行います。実際に水をくみ取る若狭井は閼伽井屋(あかいや)っていう建物の中にあるので、私たちは通路に並んで見学する感じです。

お松明同様混みあいますが、実施時間はなんと深夜一時です。周辺は暗いし、当然終電もなくなる時刻なので、注意してくださいね。

お水取りの時間

お松明の時間

1日~11日・13日19:00~19:20
12日(籠松明)19:30~20:15
14日(横並び)18:30~18:40

お松明は、実は1~14日の日程の中で毎日行われています。これあまり知られていないんですよね。テレビでよく目にするのは12日の「お松明(籠松明)」です。

籠松明は他の日程よりも大きな松明を利用するので、メディア露出度が高くて有名なんですよ。他の日でも一回り小さな松明を利用して行ってますので、混雑避けたい人にはピッタリです。

12日は19時半から45分程度、1~11日・13日は19時から20分程度、最終日の14日は18時半から10分程度の所要時間です。

お水取りの時間

3月13日AM1:00~

お水取りというのはさっきチラっといいましたが、お水を実際に汲み取る行事。12日から日が変わって、13日の深夜に開催となります。

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お水取りのお松明のスペック

お水取りのお松明は普段は長さ6メートル重さ40キロのものを使用してます。これでも十分に大きくて迫力がありますが、12日は長さ8メートル重さ75キロの松明を使用するんですよ。

普段以上に大迫力で、もはや火の粉が滝のように流れてきます。前列の人が火傷しないのか心配になるレベルです。

ちなみに12日に使用される松明の籠の直径は80センチ。持ち手は竹で籠の中には杉葉・松板・サワラなどを使用。

葉っぱは檜葉(ひば)でできてます。ちょいと豆知識となりましたが、一緒に行く人に知識を披露してくださいねー。

お水取りのご利益

大迫力のお水取りなんですけど、この火の粉をあびると一年間無病息災で過ごせるという効果があります。

火の粉を浴びられるのは前の方に場所取りできた人のみです。運が良ければ風に乗って中列くらいまで届くかもですが、前の方に越したことはないですね。

この効果を得ようと、毎年お松明行列が出来ているというわけです。

お水取りの際の注意点

お水取りはかなりパフォーマンス性(…といったら起こられるかもですが)の高い仏事です。

闇夜に撒き散らされる火の粉はとっても綺麗。空に吸い込まれていくように消えていく火の粉をや、滝のように流れ落ちていく火の粉は幻想的です。

ついつい歓声をあげてしまいたくなりますが、拍手すら禁止されてますのでご注意を。カメラでのフラッシュ撮影もご遠慮くださいね。

まぁ実際現地に行くと、歓声あげてる人だらけなんですが…。

お水取りのお松明とは?

お松明は「修二会(しゅにえ)」(旧正式名称:十一面悔過法(じゅういちめんけかほう)の中の仏事のひとつ。

修二会はなんと1260年以上前から続いている伝統行事なんですよ。

このお水取りが終わると奈良には春が来ると言われていて、地元の人はこの行事がテレビなどで中継されると「春が来たー」と感じるようですよ。

私たちが日常で犯している過ちを十一面観音菩薩の宝前で懺悔するものです。パフォーマンスは派手ですが、私たちが行うべき懺悔を僧侶たちが代わりに請け負い、国家安泰・五穀豊穣・風雨順時を祈ってくれています。

これが先ほど歓声・拍手禁止と言った理由です。

お水取りの由来や意味

どのような行事かはなんとなく分かってると思うので、お松明の意味や由来についてちょこっと解説します。

この行事の由来も面白いんですよー。昔から、3月1日になると日本国内の13700あまりの神々を奈良に呼び迎えるための「神名帳」ってのが行われていましたが、その中で一人だけ参集に遅れてしまった神様がいたんです。

その神様はお詫びに若狭から献上するための水(お香水)を送ることを約束したんですよ。

で、その数日後に二月堂付近の岩を叩いたら白黒の鵜と共に水が湧き出てきたという言い伝えです。このお香水を十一面観音菩薩にお供えしたのがお水取りの由来です。

この一人だけ遅れてしまった神様がお水を送るという行事も「小浜のお水送り」として有名です。

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↑この記事で詳しくまとめてますが、約1000人が松明をもって行列をなしていく様に見とれてしまします。奈良のお水取りと対をなす行事なんですね。

お水取りへのアクセス方法

電車でのアクセス

電車でのアクセス電車でお水取りに行きたい場合は近鉄「奈良駅」が一番の最寄りです。注意点としては「JR奈良駅」だと結構遠くなること。近鉄が近いです。

そこから二月堂までは徒歩20分程度で到着できますよ。

二月堂は奈良公園内にあります。奈良公園入口には駅から速攻で到着することができますが、めちゃくちゃ広い公園ですので、どうしてもそれくらい掛かります。

その際は手向山の方から行けばなだらかな道でいけるので、両親を連れて行く方なんかにはおすすめコース。逆に有名な南大門から行くと階段とか坂が多いのでちょっと大変です。

バスでのアクセス

あまり歩きたくないなという方はバスを利用するといいですよ。市内循環バスそ利用して、「大仏殿春日大社前」で降りれば徒歩5分圏内です。

車でのアクセス

車でお水取りに行こうと考えてるなら、名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道に入って「木津IC」で降りれば近いです。

また、西名阪自動車道「天理IC」からだと国道169号線を走れば到着です。

お水取りの駐車場

が、車でのアクセス方法をお伝えしました、が!お水取りに車で行きたいならかなりの混雑を覚悟する必要があります。

特に12日に関しては周辺道路で交通規制も実施されますし、交通渋滞も激しいです。

しかも奈良県営大仏前駐車場・南大門南側はこの時期バス専用となってますので、少し離れた駐車場を利用する必要があるんですよー。

もし可能なら、少し離れた駅の駐車場を利用して、パークアンドライド(つまり近鉄奈良駅から)のアクセス推奨です。

とはいえ車以外NGな方もいらっしゃると思うので、近隣の有料駐車場を紹介しておきますね。

L PARK興福寺前第2:徒歩15分

料金平日8-20時 30分200円20‐8時 60分100円最大料金 600円
土日祝8-20時 30分200円20‐8時 60分100円5時間1500円
収容台数70台
営業時間24時間
住所奈良県奈良市高畑町1120

奈良登大路自動車駐車場:徒歩8分

料金一日1000円
※平日は2時間無料
収容台数275台
営業時間6:00〜22:00
住所奈良県奈良市登大路町80

タイムズならまち:徒歩20分

料金平日
8-22時 40分200円
22-8時 60分100円
最大料金 600円
土日祝8-22時 20分200円
22-8時 60分100円
最大料金 2000円
収容台数132台
営業時間24時間
住所奈良県奈良市高畑町1112

TOMOパーキング奈良大仏殿前:徒歩10分

料金8‐20時 30分500円
最大料金3時間1500円
収容台数30台
営業時間24時間
住所奈良県奈良市春日野町1

三井のリパーク今小路:徒歩10分

料金平日8-21時 60分200円21‐8時 60分100円最大料金 500円
土日祝8-21時 60分400円21‐8時 60分100円最大料金 700円
収容台数38台
営業時間24時間
住所奈良県奈良市今小路町61-1

有料駐車場も時間帯によっては満車のことも多いので、混雑した市内を走りたくないなら事前に駐車場を予約しておくこともできます。

akippa(アキッパ)というサービスなら自宅の駐車場を開放しているので、直前でも空きがある場合があります。

【akippa(あきっぱ!)】

奈良公園の近隣にも提携駐車場がいくつかあるので、確認しておくと便利です。

お水取りの交通規制

東大寺2月堂のお水取りでは3月12日17:00~21:00の間で交通規制が実施されます。規制区域は東大寺周辺の国道369号線。また、合わせて奈良公園周辺でも規制されます。

この間は周辺道路でかなり混雑するので、気を付けて下さいね。

お水取りのお土産

お水取りのお土産にぜひおすすめしたいのが椿の和菓子です。お水取りの時期限定で販売されているものなんですよ。

というのも、二月堂の僧侶さんたちが修行で「紙の椿」を作るので、それを模したものなんです。↓こんな感じで

赤と白の花弁が綺麗な和菓子で数店舗で販売されているんですよ。お店によって特徴や味も違います。

↓こんなに綺麗

お水取りの松明の燃えかす情報まとめ

お水取りの松明の燃えかすは正式名称「杉葉の燃え差し」といいます。無病息災とか厄除けのご利益があるので、毎年その燃えかすを求めて争奪戦状態。

熊手や懐中電灯を持参している方までいらっしゃいます。この燃え差しはご自宅に持ち帰り、半紙でくるんで水引で結び、台所や玄関につるしておくといいという話でした。

燃えかすは二月堂の茶所に段ボールに入って置いてあることもあるので、手に入らなかった方は立ち寄ってみてくださいね。

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