手塩にかけて育てた水仙に、来年も綺麗な花を咲かせてもらいたいですよね。
調べてみると、水仙は、球根が腐らない限りは3年前後植えっぱなしにしていても問題がないことが分かりました。
ですが、はじめに植えた球根が親となってできた「子球根」を分けることによって、水仙の花を増やすことができるのも分かりました。
自分で育てた水仙が子どもを作り、それをまた見られるなんて嬉しいですよね。
ただ、水仙の球根は、保存方法を間違ってしまうと、せっかく育った子球根が腐ってしまったり、病気になってしまったりすることもあるんです。
また、球根を掘り上げて、子球根を分ける作業をするのには、最適な時期があるんです。
そこで、ここでは、水仙の球根の保存方法やポイント、最適な堀り上げ時期を紹介したいと思います。
そして、水仙の球根を植える時期や準備についてもまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
水仙の球根の保存方法とポイント
まずは、水仙の球根の保存方法をご紹介します。
球根を堀り上げたら、球根についている土をよく落とします。
ここで、親球根の中にできた子球根を、手で割って分球しましょう。
↓こんな感じで、コロコロくっついてますから。
中華街の洋品屋で温かそうなネルの寝巻きが掛けてあるのを見つけ購入。ベトナム人だと言う店のご夫婦の奥さんの方が「これ英語でなんてったっけ?daffodils?一個あげるよ。」と店の水仙の球根を一つオマケにくれた。ほっこりを頂いた午後。 pic.twitter.com/MnOYaAlfC0
— はわい (@junichiruriko) January 3, 2016
そして、日が当たらない涼しい場所に置いて1カ月ほど乾燥させます。
乾燥したら、茎や葉、根をきれいに取り除きましょう。
そして、植えつけの時期まで、風通しのいい涼しい日陰で保存します。
水仙の球根を保存するときのポイント
保存するにあたっては、ポイントが3つあります。
1つ目は、保存する時に入れる袋は、風通しのいい袋を選ぶこと。
ビニール袋などで保存すると、湿気がこもり、球根にカビが生えたり腐ってしまったりすることもあります。
↓このようなイメージです。
【#関市上之保】
— 幡ヶ谷再生大学 東海自主練(旧岐阜自主練) (@Jishuren_Tokai) May 12, 2019
最後にお母さんが準備していた花の球根を植え、花が終わったため掘り上げた昨年の活動で植えたチューリップとスイセンの球根を保存できるように処理して本日の活動は終了!
「きれいになった!ありがとう!!」とお母さんから嬉しい言葉も。#幡再 #幡再東海自主練 #平成30年7月豪雨 pic.twitter.com/TP3nqgXyrT
専用のネットか、もしくはみかんのネットなどでも大丈夫ですので、風通しのいい袋に入れて保存しましょう。
2つ目は、球根を包んでいる茶色い皮をはがさないこと。
この皮は防腐剤の役割をしていて、球根を守ってくれています。
茎や葉、根を取り除くときに間違ってはがしてしまいそうになりますが、もしはがしてしまうと球根が腐ってしまうこともあるのでそのままにしておきましょう。
3つ目は、掘り上げた球根の土を落とすときに、球根を傷つけないようにすること。
球根をしっかり乾燥させるために土を落としますが、その時に球根を傷つけてしまうと、芽が出ないことがあります。
次で詳しく紹介する掘り上げにも関係するのですが、これは、天気のいい日に球根を掘り上げることによって防げます。
雨が降っている日に掘り上げると、湿気で土が乾いていないため、球根についた土が落としにくいのですが、天気のいいであれば、土が比較的乾いていて落としやすいのです。
ですので、堀り上げは天気のいい、乾燥した日に行うのがおすすめですよ。
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水仙の球根の最適な堀上時期
水仙の球根の掘り上げ時期は、花が終わり、茎や葉が3分の2程度黄ばんだ6月下旬から9月頃が最適です。
先ほども紹介したように、よく晴れた日を選びましょうね。
花が終わってから掘り上げるまでですが、葉や茎はそのまま残して、花があった部分だけを手で摘み取りましょう。
花があった部分を子房と言いますが、実は子房を摘み取る作業はとても大切です。
↓これは水仙ではないけれど、こんなような部分ですね。
今朝、学内の雑木林を歩いていると、カタクリ(Erythronium japonicum)の花弁が散り、子房と花柱だけが残っていました。ちょっと不思議な姿ですが、花後の移り変わりを見るのも植物観察の醍醐味です。 pic.twitter.com/1WdXLbO1o4
— 東京農業大学厚木植物研究会 (@atsugi_syokuken) April 6, 2020
花が終わると子房には種ができます。
この種を作るのにはとても大きなエネルギーがいるので、もし子房をそのままにしておくと球根にうまくエネルギーがいきません。
細かい作業ではありますが、球根にエネルギーを蓄えるためにも子房は取り除いてくださいね。
そして、葉や茎をそのまま残すことも大切です。
特に葉は、光合成をして栄養分を作り出していて、その栄養分が球根を成長させてくれるのです。
黄色くなった葉は光合成をすることはありません。
ですので、黄色くなった葉は取り除いてくださいね。葉にカビが生えるのを防ぐことにもなります。
なお、花が終わっても、通常通り、土が乾いてきたなと思ったタイミングで水やりをして球根を育てましょう。
花がない時期でもお世話をしていると、堀り上げの時期が待ち遠しくなりますよね。
また、水仙の球根や葉っぱには毒性があります。草を取り除く際は手袋をしないと炎症が起きてしまうこともありますので注意が必要です。
以下の記事では水仙の毒性や触る際の注意点などをまとめましたので、作業する前に確認しておいてください。
[sc_blogcard url=”https://tasso-ikizama.com/suisen-poison/”]
水仙の球根を植える時期と準備
球根を植える時期は、鉢植え、地植えとも、10月から11月頃が最適です。
時期が遅くなってしまうと、気温が下がり、根の発育が悪くなってしまいますので気をつけましょう。
植えつける前には、やっておきたい準備があります。
それは、球根の消毒作業です。
市販の殺菌剤を説明書通りに水で薄め、その中に、ネットなどに入れて保存していた球根をその袋に入れたまま浸します。
そして、30分程置いたら、袋のまま日陰で干しましょう。
この消毒作業は必須ではありませんが、球根が腐るのを防止してくれるのでやっておくと安心ですよ。
まとめ
冬にはどうしても庭が寂しくなりますが、そんな中でも可憐に咲く水仙の花はとても可愛らしいですよね。
香りもほのかに甘く、心が癒されます。
ぜひ来年もその姿が見られるように、ここでご紹介した内容を参考に来年も綺麗な花を咲かせてくださいね。
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