メダカは自身の産んだ卵を食べてしまいます
さらには、卵だけでなく、元気に孵化した稚魚までも食べてしまうのです。
それを防ぐための対処法として、メダカと卵を隔離する必要があります。
ここでは、その方法に関して説明していきます。
メダカは自分の卵を食べる!対処法を紹介
メダカは自分の卵や稚魚を食べてしまうので、対策が必要になってきます。
ここでは3つの対策を紹介します。
産卵床を使用
一番お勧めの方法が、人工の産卵床を使用することです。
メダカの産卵を確認したら、産卵床ごと水槽から取り出せるという利点があります。
さらには、洗浄して、再利用することが可能です。
このように手作りすることもできますよ。↓
今日は強風の為メダカ作業が出来ず…😭
— ピカ崎ファーム (@mck2625) April 5, 2020
🆕種親メダカは届いたので種親用容器に出した後は…
手作り産卵床製作中なり〜✂️#メダカ #産卵床 #産卵 pic.twitter.com/tJ99w0oQK5
手作りは面倒くさいと考えている方は、1000円しなくらいで販売もされているので検討してください。
水草よりも安価で、水草よりも色が濃いため、卵を発見しやすいという特徴もあります。
これに加えて、注意点として、なるべく水槽内に産卵床以外のものを入れないようにして下さい。
なぜなら、水槽内が色んなもので溢れていると、メダカは水槽内のありとあらゆるものに、卵を産み付けてしまいます。
卵の孵化率を上げるために、卵の管理をしっかりと行いたいのなら、産卵床だけを入れるように心掛けて下さいね。
水草を大量に入れる
中には、そもそも卵を隔離したくない、自然に近い状態で繁殖させたいという方もいらっしゃるでしょう。
そういう方は、飼育水槽内で、親メダカが入れない場所がたくさんできるくらい大量の水草を設置すると良いです。
中には食べられてしまう卵や稚魚もいるでしょうが、何も対策をしないよりは孵化率・生存率は上がります。
それに、より自然に近い状況の卵や稚魚の隠れ家を、飼い主自身でレイアウトすることに楽しみがあるかもしれません。
メダカの卵を直接採取
もう1つの方法が、メダカのお腹についている卵を直接採取してしまう方法です。
親メダカを網ですくい、筆や綿棒などで採取し、別の水槽に移してあげましょう。。
ただ、この方法は、メダカに対しストレスを与えます。
メダカに直接指で触れないよう、メダカが跳び跳ねて落ちてしまわないように細心の注意を払って下さいね。
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メダカの卵を傷つけない取り方は?
メダカの卵を傷つけないで採取するためには、やはり、人工の産卵床を使用するのが一番でしょう。
産卵床を使用すれば、卵に触れる必要がないからです。
ただ、有精卵に関して言えば、筆や綿棒などで直接採卵したとしても、簡単には潰れません。
仮に、その時点で潰れてしまうようであれば、無精卵だったのだと割りきって考えると良いでしょう。
さらにこだわって、卵の飼育環境を全く変えないことに注目して考えると、最良の方法は、親メダカと同一の水槽で隔離するやり方です。
これに関しては、メダカの浮くネットという商品があります。
簡単に説明すると、水槽の中でネットを浮かばせておいて、そのネットの中で卵を飼育できるという仕組みです。
このネットの中に、産卵床ごと移動できますので、別の飼育水槽を用意する必要もなく、卵の飼育環境もほとんど変わることがないという利点があります。
大切に確実に卵を育ててあげたいという方は、産卵床とネットを併用した飼育方法が最もお勧めです。
隔離したメダカの卵の育て方
隔離したメダカを飼育する際の注意点を説明していきます。
まず、隔離したメダカの卵を飼育する水槽ですが、開口部を広めにして、水中に酸素が十分溶け込むようにしましょう。
可能ならば、器材を使用して、人工的に水中酸素濃度を増やすエアレーションを行いましょう。
水量も極端に少ないと、水質の汚染に繋がりますので気を付けるポイントです。
ただ、親メダカのと同一の水槽で隔離する場合は、そこまで環境に配慮する必要性はないでしょう。
卵の飼育水槽内の水質と水温、日照条件などに配慮しましょう。
水温は24~25℃を維持し、日中日当たりの良い場所に水槽を置きましょう。
水質維持のために、こまめに水交換をし、忘れてはならないのが、無精卵の除去です。
無精卵は水カビの原因になりますので、発見次第直ちに排除しましょう。
また、卵の表面の付着毛や付着糸もカビの繁殖原因になりやすいです。
可能ならば、卵塊をバラバラに切り離し、指で転がして卵表面の付着毛や付着糸を除去しておきましょう。
卵を傷つけたくないのであれば、水交換をしっかり行って対応しましょう。
上手くいけば、約2週間程で孵化しますよ。
卵の飼育方法とは言っても、卵の状態では出来ることは限られています。
水槽の水交換や掃除をしっかりと行い、卵の孵化する環境をしっかりと整えてあげるよう注意すれば、自然と卵は孵化してくれるはずです。
なかなか卵が孵化しない時の対処法や有精卵無精卵の判別方法は以下の記事にまとめてありますので、ご覧くださいね。
まとめ
親メダカが卵を食べてしまうことに対する一番の対処法は、人工の産卵床を使用することです。
人工の産卵床と隔離用のネットを用いると、卵を傷つけず、環境の変化も与えないので有効です。
親メダカのお腹にくっついた卵を直接採卵する方法もありますが、親メダカにストレスを与えたり、卵を傷つける恐れがあります。
隔離した卵の飼育に関しては、水温と日照条件に注意し、水質維持のために、無精卵の排除とこまめな水交換、掃除をしっかりと行いましょう。
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