この記事では、フトアゴヒゲトカゲが餌を食べない時の対処法を紹介しています。
餌が嫌い・ストレスなど、いくつか原因が考えられますのでひとつひとつ見ていきましょう。
フトアゴヒゲトカゲが餌を食べない原因
なぜフトアゴヒゲトカゲは、餌に興味を示さなくなってしまうのでしょうか。
爬虫類が餌を食べなくなるのは、病気やケガのサインでもあります。
でも、ただ単に餌に飽きているだけだったり、気まぐれさんなだけの可能性も。
慌てずに原因を探していきましょう。
まず爬虫類であるフトアゴヒゲトカゲは、少しの期間ならば食事をしなくても大丈夫です。
哺乳類のように、毎日食べ物を摂ることなく、2週間くらいなら元気に生きています。
その間は、お水をきちんと飲んでいるか、チェックをしてください。
お水さえ飲んでいれば、健康に過ごしています。
*ただし、ベビーの場合だけは話が別です!
アダルトほど強くないベビーは、絶食にも弱くなっています。ベビーが餌を食べない時は、獣医やショップに相談が必要です。
では、アダルトの個体が餌を食べない原因を探りつつ、解決策を考えていきます。
まず健康体で拒食をする理由として考えられる原因はこちら。
- ハンドリングが過剰すぎる
- 餌に飽きたor好きじゃない
- 発情期
- 飼育環境が快適ではない
順番に解決方法を確認していきましょう!
ハンドリングが過剰
フトアゴヒゲトカゲは、人に慣れやすく、ハンドリングも得意な爬虫類です。
それでも爬虫類は、そもそも他者とのスキンシップを好みません。
人に慣れて我慢してくれている、という状況なのです。
ハンドリングは、長くても1日10分程度に止めるようにしてみてくださいね。
餌に飽きたor好きじゃない
ずっと同じ餌だと、フトアゴヒゲトカゲも飽きます。
餌の種類を変えてみたり、与え方を変えるだけでまた食べ始めることがあります。
発情期
単体飼育が理想のフトアゴヒゲトカゲですが、ソロでも発情や抱卵をすることがあります。
発情期がすぎると、だんだんと食欲も回復してくるので、様子見が必要ですね。
ただしメスの場合は、卵管詰まりを起こすことがあります。
様子を見て、拒食の期間が長引くようであれば、獣医の診察を受けましょう。
飼育環境が快適ではない
環境変化に強いフトアゴヒゲトカゲですが、飼育に適している環境があります。
湿度・温度を保って、お水とヒーターと砂場は快適な状態でしょうか。
ケージのサイズは、底を歩ける広さが確保されているでしょうか。
フトアゴヒゲトカゲは、地上を歩き回ります。
運動が必要な爬虫類なので、毎日お散歩させるのもとてもいいですね。
ケージは、アダルトになった時を想定すると、体長の幅2倍は必要になります。
温度・湿度などの飼育環境は、生息しているオーストラリアに近づけるイメージがいいかもしれませんね。
続けて、フトアゴヒゲトカゲの飼育に最適な環境を、もっと詳しくご紹介します。
フトアゴヒゲトカゲに最適な温度や湿度を管理して健康を保とう
変温動物のフトアゴヒゲトカゲは、日光が当たる場所で体温を上げて、活動しはじめます。
ということは、まずは温度が35度から45度になるようなスポットを作りましょう。
ケージ全体の温度は、飼育環境下で適温と言われる、20度から28度が目安です。
湿度については、まずは30%を下回らないように気をつけてくださいね。
30%を切ってしまうと、脱皮不全になってしまうおそれがあるからです。
飼育環境下の湿度の最適目安は、30%から40%と言われています。
ただ生息地であるオーストラリアでは、夜になると湿度が60%程度まで上がることも。
個体によって好む湿度が少し違うので、様子を見て調節してあげましょう!
ケージの中には温湿度計を入れておいて、毎日チェックしましょうね。
フトアゴヒゲトカゲの餌の量と頻度は!?
ベビーの時は昆虫食を好みますが、成長するにつれて野菜を好むようになる雑食性です。
市販の専用フード、ゲルやドライに慣れてくれる個体ならば、それでオッケー。
総合栄養食なので、他のサプリや栄養剤などは必要ありません。
水分を含んでいるので、フトアゴヒゲトカゲの水分補給にもとてもいいですね。
専用フードを好まない個体の場合は、コオロギの他に、人参、かぼちゃなどを与えます。
野菜を与えずに昆虫食だけだと、肥満になる傾向があるからです。
逆に野菜だけだと、タンパク質が足りなくなってしまうので、昆虫も必ず与えましょう。
与える餌の量と頻度ですが、個体の成長度合いによって多少違います。
ベビーの場合は、成長していく大事な時期なので、毎日食べられる分を与えてください。
アダルトになったら、3日に1回程度、腹8分目を目安に与えましょう。
まとめ
オーストラリア固有種のフトアゴヒゲトカゲは、日本でも人気の爬虫類ペットです。
人にも慣れやすく、飼育しやすいのが圧倒的人気の理由のひとつになります。
でも、それだけじゃない、ハンドリングしていると募る愛しさ。
毎日遊んで運動をさせていたのに、ある時、突然餌を食べなくなった・・・?
そんな時は心配で仕方ありませんよね。
フトアゴヒゲトカゲは、環境適応能力が高く、雑食性で比較的なんでも食べてくれます。
餌の種類も多いので、いろいろなものを試して、好きな餌を探してあげてくださいね。
与える餌によって摂れる栄養が違うので、バランスを考えるのがポイント。
食事時は、スキンシップだけでなく、体調チェックにも大切な時間ですね。