雑種犬の寿命って、純血のわんちゃんと比べてどうなんでしょう?一緒にいられる時間が長いなら、雑種犬もいいなって思えますよね。
実は雑種犬は純血の犬と比べると寿命が長いと言われています。それは遺伝的な関係で体が丈夫だからなんです。
今回は雑種犬の平均的な寿命と特徴、私が実際に雑種犬と暮らしてきて感じたことを書きましたので、ぜひ新しい家族を迎える際の参考にしてくださいね。
雑種犬の寿命は純血と比べると長い?
雑種犬は種類の違う犬同士を掛け合わせた混血なので、遺伝子的に強いものが残るという特徴があります。
その為、体が強く病気になりにくい個体が増え、雑種犬の寿命は長いと言われるようになりました。
逆に、純血種の場合は遺伝子に欠陥や異常があっても同種のかけあわせなので、遺伝子上の弱点がそのまま引き継がれやすくなります。
例えば、ブルドックはかいわいい鼻ぺちゃも受け継がれますが、呼吸器系の疾患に弱いというマイナスポイントも受け継がれてしまうんです。
もちろん、雑種犬とはいえ、何と何の血を掛け合わせたかによっても寿命は変わってきますし、体の弱い個体や、生まれつきの病気の子もいますので一概には言えません。飼い方や環境によっても大きく左右されますしね。
純血種特有の、遺伝的疾患に罹り辛いよってことです。
そういったこともあって、平均寿命は純血種よりも長めなんですよ。このグラフをみてください。
「一般社団法人 東京都十医師会協会」の調査によれば、ミックス犬(雑種犬)の平均寿命は上から数えて4番目の14.6歳なんですよ。
純血のブルドックはこのグラフ圏外で、平均9歳程度だということ考えると、雑種は長いことがわかるんじゃないでしょうか。
※MIX犬というのは純血×純血のことなので、雑種の一種です。
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雑種犬の魅力と特徴
純血種と比べると魅力が長いというだけでなく、雑種犬には魅力となる特徴がまだまだあるんですよ。
1.環境に適応した丈夫な体
先ほどは、遺伝的疾患になりにくいから寿命が長いと書きました。
ですが、一定の地域で交配が繰り返されている雑種犬は、その地域の気候に適していくので気温の変化に体が順応しやすく、その結果ストレスが減って病気になりにくくなります。
寒い国の犬が南国で繁殖した場合、徐々に暑さに強い個体へと変化していくんです。
純血だとこうはいきません。寒い地域の犬、例えばシベリアンハスキーを沖縄で飼おうと思ったら、それなりの暑さ対策をしてやらないとすぐに体調を崩してしまいます。
2.個性的な風貌
雑種犬は様々な犬の特性が混ざるので、サイズや毛の色、長さに強い個性が出ます。
純血種と違って親犬の上の世代のサイズや柄もわからないことが多く、子犬の毛並みや色は生まれるまでわかりません。
個性的な風貌は育てていく上で大きな楽しみになりますね。
ちなみに、我が家に昔いた雑種犬は顔はラブラドールで体形がダックスフンドという、唯一無二の風貌でしたよ。
3.雑種犬には社会性が備わっている
雑種犬の魅力として、社会性が備わっていることが多いということがあります。
子犬は4ケ月くらいまでの間に、親や兄弟とじゃれあうことで「社会性」と身につけます。要はコミュニケーション能力ですね。
社会性が備わっていると、少々不安になったからといって、人にむやみに吠えたり噛みついたりしないと言われています。
しかし、純血種はブリーダーに育てられ、生後数か月で親と引き離されてしまいます。一番大切な時期に引き取られた家で一匹だったり、ペットショップで過ごすことが多いんですよね。
ですが雑種の場合、子犬のころに母犬と引き離されないで兄弟達とある程度一緒に成長していることが多いので、飼いやすいと言われています。
雑種犬を飼うときの注意点
寿命が長くて健康な雑種犬ですが、飼うときの注意点もあります。
- 子犬の頃に飼い始めると、成犬になった時のサイズが予想しにくい。
- 遺伝的な特徴がわからない為、しつけがしにくい場合がある
- 成犬から飼い始めた場合、性格矯正がしづらい。
という3点が主なものです。
注意点①成長後のサイズがわからない
雑種犬は個性的な風貌で、どんな犬に育つのか楽しみという魅力があります。
ですが裏を返せば親の犬種がかわからないと、どれくらいのサイズに成長するのか全く予測できません。
小型犬と中型犬の掛け合わせだった場合は中型以上になることはありませんが、祖父犬の代が大型だったら?とか色々考えなければいけないことがあります。
大型犬か小型犬かによって、自宅に迎える際の準備も変わってくるので、サイズが予測できないというのは困りものです。
現在はDNA検査キットもあるので、大きさが気になる場合は一度検査してもいいかもしれませんね。
血液を取ったりせずに、口の中の粘液を採取するだけで判定できます。
犬種を知れば、掛かりやすい病気などもわかるので、検討してみてください。
注意点②しつけがしにくい場合がある
雑種犬のしつけは純血とほとんど変わりません。ですが、犬種によってある程度の性質ってあると思います。
家族に従順であるとか、警戒心が強いとか、穏やかだとか、色々ありますよね。
その点雑種犬は、何の血が混ざっているのかわからない事が多いので、性格の傾向をつかむことが難しいです。
これが、躾がしにくいといわれる所以ですね。
注意点③成犬で引き取ると性格矯正できない
次の項で詳しく説明しますが、雑種犬っていうのは基本ペットショップでは引き取ることができません。
純血×純血のMIX犬なら見かけたことがあるかもしれませんが、雑種ってないですよね?
雑種犬の多くは、捨てられた犬同士が野生で繁殖したものが多いです。そのため保護施設で引き取ることが多いのですが、みんながみんな子犬の状態であるとは限りません。
もう成犬になっているということも良くあります。
人間もそうですが、大人になってから性格を変えるのって難しいですよね。犬も同じで、人間に不信感が芽生えてしまっている犬に心の底から信頼してもらうことは難しいし、攻撃的な性格を温厚にすることも難しいんです。
いつまでも引き取り手の付かない成犬を引き取ってあげる場合は、そのことも頭の片隅に入れておいてくださいね。
雑種犬はどこで引き取れるか?
雑種犬の寿命と魅力・注意点など理解していただいたところで、雑種犬はどこで引き取れるのでしょうか?
昔はご近所さんや、保健所でもらうのが一般的でしたが、最近は動物保護活動が認知され、犬を保護し里親を探すNGOや、保護犬を対象とした譲渡会も盛んです。
SNSやホームページで犬の情報を公開している団体も多いので、興味があれば検索してみて下さいね。
「雑種犬 譲渡」とかって検索すると結構出てきますね。ジモティーでも里親募集しているのにはびっくりです。
ちなみに検索1位はこのサイト
ペットのおうち: https://www.pet-home.jp/dogs/cg_1002/
雑種の保護犬と暮らしてみて
我が家には、保護施設からやってきた雑種犬がいます。引き取った時はすでに成犬で、もともとは野良犬だったそうです。
やはり体は強く、病気にも全くかかりません。後から来た新しい犬とも問題なく馴染めます。
しかし、どうやら虐待を受けていたようで、大人の男性を極度に怖がり、飼い出して8年も経つのに夫が近づくと後ずさりします。
また、室内飼いを考えていましたが、外でしか生活したことがなかったため馴染めず、外飼いを選択しました。
成犬の場合、固定された性格や、習慣はなかなか直りにくいので、引きとる前にNGOのスタッフの方によく話を聞いて、ご自身のライフスタイルに合うのか見極めることが大事だと思いました。
まとめ
いかがでしたか?雑種犬は体も強く、環境に順応しやすいので、寿命が長い傾向にあり、その分飼い主さんと長い時間を共有できます。
日々個性が出てくる様子を見るのも楽しみですね。
成犬で飼い始めた我が家の犬も老犬となり、庭先で日向ぼっこをしているのを見ると、引き取ってよかったなと心から思います。
もし、この記事を読んで雑種犬を飼われるきっかけになれば嬉しいです。
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