蔵王の樹氷を見に行きたいけれど、冬に車で行くのって勇気がいりますよね。でも雪道の運転は慣れないとちょっと怖いですが、コツさえ押さえればそこまで恐れるほどではありません。
この記事では、関東から北海道に嫁いだ私が雪道運転のコツを伝授。蔵王市街地の雪道の状況や、樹氷までの道で気を付けるべきポイントをまとめました。
また、蔵王初冠雪の時期と積雪の時期も掲載しましたので、ノーマルタイヤから装備チェンジする際の指標にしてください。
蔵王に冬車で行っても大丈夫?雪道に慣れてないと危ない?
蔵王に冬車で行こう:温泉編
蔵王の冬は知っての通りかなり雪が降ります。温泉地でも一面真っ白に。こんなような状況です↓
山形県村山市での講演を終え、蔵王温泉でのんびり過ごしています。雪は薄っすらと積もっている程度です。 pic.twitter.com/rSQrbZc4zv
— 稲穂健市 (@inapon_k) December 21, 2019
ただ、雪が降る都度除雪車が入りますので、路面がガタガタで轍(わだち)にハマるってことはまずないでしょう。
道幅も大型のバスが通れるくらい確保されています。細い裏道でもない限りは普通の車は余裕ですれ違うことができますよ。
蔵王に冬車で行こう:峠道編
で、蔵王というと宮城と山形の2か所が考えられますが、山形蔵王樹氷・宮城蔵王樹氷・キツネ村あたりに冬に行こうと思ってるなら注意が必要です。
宮城県の白石市にある「蔵王キツネ村」に多くの方が訪れて頂いています。今の季節のキツネは冬毛ですのでモフモフ感がたまりません。しかしキツネ村までの道路は平地で乾燥していてもキツネ村に近づくにつれ雪道や凍結路面が多くなります。地元の人でも慎重に運転していますので気をつけてくださいね
— しっとマスク JF7V×× (@s_mask) December 30, 2016
なんと三か所ともガッツリ峠道なんで。日光の「いろは坂」と比較したら全然ゆるやかなカーブですが、それでも冬の積雪道路を運転したことない人だったらかなり怖く感じると思います。
こちらも同じく除雪が入りますが、道幅も狭く対向車にトラックなどが来ると結構ドキドキです。
蔵王の冬道!車を運転するときの注意点
ただ、冬の道に慣れていない方はかなり気が重いですよね。私も、初めての雪道はワクワクを通り越して、不安でいっぱいでした。
ということで、蔵王の冬道を車で運転するときのコツをお伝えします。私は北海道の雪道専門ですけど、マイナス20℃からスリップしやすい0度付近の道路まで年がら年中運転してます。
ちなみに今のところ無事故でやらせていただいてますので、少しは参考にしてもらえるかなー。
その日の気温をチェック
まずですね、その日の外気温によって道路の滑りやすさというのは全然違います。簡単に言うと0度±3℃付近というのが一番滑りやすいです。
マイナス10℃近くなってくると、もふもふの雪が積もっていない限り夏道とそんなに感触は変わりません。
これは0度付近になってくるとかなりやばいです。日差しによって道路の表面の雪が溶け出してスリップしやすい状態になります。
製氷機に入った氷を思い出してほしいんですけど、水を垂らすとものすごくツルンツルンに滑るようになりますよね。それと同じ原理です。
なので、外気の温度によってその日の滑りやすさが全然違うということは覚えておきましょう。
何もないとこでブレーキを踏んでみる
とはいってもマイナス何度の時にどれぐらい滑るかなって慣れてないと分からないですよね。
日陰か日向によっても滑りやすさは違ってきますしね。その時は何もないようなところでちょっと強めにブレーキを踏んでみましょう。
四十キロから急ブレーキとかは駄目ですよ。そろっと走ってから、ぎゅっとブレーキ踏んでみる。それでがガガガガ―――――っと進んじゃうようなら、その日は本当に危ないです。蔵王市街地でも何もないような直線道路でスリップすることがあります。
どこ行くにもトロトロ運転にしましょう。
また、ブレーキ踏んだらギュっっと止まってくれる場合。そういう時はそこまで神経質にならなくてもOK。カーブとか、交差点とか、そういう要所で気を付けましょう。
ブレーキは前もって
蔵王で冬場に運転するなら、ブレーキは前もって踏むようにしましょう。まぁこれはどこも同じですが、夏場よりかなりゆっくり目にブレーキを踏んだ方がいいです。
具体的に言うと、夏場の3倍以上手前で。
数回ブレーキをかけるうちにすぐ慣れると思いますが、最初は特に慎重に。
急なアクセル禁止
あと冬に急なアクセルも禁止です。夏場はタイヤがすり減るだけで終わってくれますが、雪道でそれやっちゃうと、変な方向に車が向くことがあります。
ちょっとでも向きが変わったりするとびっくりすると思うので、アクセルはゆっくりとですよ。
カーブは少しアクセルを踏みながら
蔵王樹氷を見に行く際など、峠道なのでカーブがつきもの。その際は、曲がり始める前に減速を完了させておきましょう。
カーブでブレーキを踏んでしまうと、かなりの高確率でスリップします。カーブの手前でスピードを落とし切ったら、カーブ中はむしろアクセルを少し踏んでた方が安定して曲がれます。
スリップしても慌てない
上記のことを守っても、スリップするときはスリップします。ただ、車体が回り始めちゃった時に焦ってブレーキを踏んでも何にも変わりません。
むしろ自体は悪化します。車の向きが思わぬほうに曲がってしまったら、ブレーキを踏まずゆっくりアクセル&ハンドルで元通りにします。
右に切ったり左に切ったり。まぁこうなってしまっては運任せみたいなところがあるので、基本は低速&ブレーキを事前にというところを守ってくださいね。
ブラックアイスバーンに注意
あともう一点蔵王に冬車で行くときに注意してほしいのが「ブラックアイスバーン」と呼ばれる道路です。
ブラックアイスバーンは一見乾いて安全そうな道路なのに、実は凍ってるというやつですね。
実際、この状態が一番怖いです。スケートリンクみたいになってるので。
朝の冷え込んだ時間帯は大丈夫でも、お昼過ぎで気温が上がってきたときに滑ったりします。
なので、黒っぽい道路があったら「ブラックアイスバーンかもな」と思って、細心の注意を払ってくださいね。
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蔵王の冬はいつから?車を冬装備にする時期
山形県蔵王に車での旅行を考えてるなら、11月下旬が一つの装備切り替えのタイミングです。
蔵王では毎年だいたい11月20日~12月10日前後で雪が降り始めるんです。積雪のタイミングはもう少し遅くて、12月初旬くらい。
ただ、路面が凍結したり、峠道は当然平地より早い時期に積雪となります。なのでやっぱり11月下旬にはスタッドレスタイヤにした方がいいですよ。
またはチェーンを巻いてくださいね。夏タイヤでちょっとくらい行けるのでは?と考える方がたまにいます。
でもこれは大きな間違いです。1ミリも進めませんよ笑
そればっかりか、傾斜地に言ったりしたら、なすすべなくずり落ちます。坂の下までずずずーーーーっと行ってしまうので、蔵王の冬には必ず車は冬装備にしてくださいね。
蔵王の樹氷への道はどんな?
蔵王に冬場きたら一度は見てみたいのが樹氷ですよね。この樹氷迄のみちですが、例にもれずに峠道となっています。
このマップをみてください。山形県側は樹氷のロープウェイのとこまでの道はそこまで曲がりくねってないんですけど、宮城川のすみかわスキー場までの道は半端ないです。
お気をつけて下さいね。。。
蔵王の樹氷を見るときの服装
ちなみに、蔵王の樹氷鑑賞するなら運転だけでなく、服装にも注意を払う必要があります。
かなりの防寒対策をしないといけません。山頂付近まで登るので気温はマイナス10℃を下回る日もかなりありますよ。
ということで、ここでまた私の北海道厳寒サバイバルの経験が活きます。
マイナス気温にも負けずに元気いっぱい樹氷を見られるように年齢別・シチュエーション別に服装をまとめました。
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インナーについてもかなり詳細に書いておきましたよー。
蔵王の冬はエコーラインは通行禁止
蔵王の主要観光スポットを結ぶ道として有名な蔵王エコーラインは冬季間通行止めとなるので注意してくださいね。
期間は11月初旬から4月下旬のとけっこうな期間。その間、宮城から山形までのアクセスがすこーし面倒になりますので、要注意。
特に冬場のキツネ村に行って、その後山形側の樹氷を見ようと思ってる人は大きく迂回しないといけませんよ。
蔵王に冬車で行くのは大変?のまとめ
蔵王は冬には雪にスッポリ覆われるような地域です。冬に車での旅行を考えてるなら、11月下旬からスタッドレス装備は必須。
ただ、雪道の運転自体はそこまで気を揉む必要はありません。たぶん、あなたが思ってるよりずっとスタッドレスの性能っていいですよ。
ただ、雪が積もってるのに気温が高い日は要注意。普段以上にブレーキを前もって踏むなど、この記事で紹介した注意点を守って運転してくださいね。
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