ローズマリーは乾燥を好むハーブなので、水耕栽培できるのか?っていうのは、そもそも論で気になりますよね。
ネット上ではローズマリーの挿し木は水耕栽培に向いていると紹介している記事もいくつかあるんですが、調べてみると実際は根腐れしやすく、失敗している方も多い事がわかりました。
ですがポイントを押さえることで、大きくすることは難しくても長持ちさせることができるようです。
この記事では、ローズマリーは本当に水耕栽培に向いているのか?という部分と、水挿しで根っこを出させるコツをまとめたので参考にしてくださいね。
ローズマリーは水耕栽培できるのか?
ローズマリーは水耕栽培できるのか?ということで検索してみると、水耕栽培に向いているハーブとしてローズマリーという名前が上がってきます。
ですが、水耕栽培での育て方と検索しても、これが見事にほっとんど出てこないんですよね。
そこで、口コミや体験談を調べてみると、皆さん結構失敗している…。
理由は根腐れをしてしまったとか、カビが生えてしまったとか様々ですが、案外難しいようです。
ローズマリーの水耕栽培が難しい理由
それもそのはず。ローズマリーは地中海原産のハーブなので、日当たりの良い乾燥した場所が好きです。
この乾燥+日当たりという条件は水耕栽培では実現させにくい条件なんです。
- 水面から水が蒸発し続けるので、湿度が高くなりやすい
- 日当たりの良いところに置くと水が傷んで根腐れを起こしやすい
なので、ローズマリーに水耕栽培は相性が抜群に悪い(笑)
なので結論を言うと、ミントなどのように水に挿して放置しておくだけではすぐに傷んでダメになってしまいます。
ローズマリーも条件付きなら水耕栽培できる
とはいえ、新鮮なローズマリーがキッチンの傍らにあったらとても嬉しいですよね。しかも、瓶と水だけで長持ちさせることができれば尚よし…
そこでネットを調べていくと、条件付きならローズマリーを水耕栽培できるというところに辿り着きました。
その条件とは
- 増えることは期待しない
ということ。大きくなるかは分からないけど、上手に水挿しして根っこを出させることで、長持ちさせるってことはできそうなんですよね。
2か月とか水耕栽培で育てている方もいました。
水挿しのポイントを押さえて根腐れを起こさなければ当然長持ちするので、キッチンの傍らに新鮮なローズマリー配備ということは可能みたいです。
増えなくても、緑でいい香りのするローズマリーがキッチンにあるって気分上がりますよね^^
ではこれから、上手に根っこを出させるポイントを書いていきます。
ローズマリーを水耕栽培で育てるときの手順とポイント
この項ではお庭に植わっているローズマリーを水耕栽培にする方法について書いていきますね。
スーパーで買ってきたローズマリーをそのまま水耕栽培にすることもできますので、試してみてください。
ローズマリーを水耕栽培にする手順は以下の通りです。
- その年に伸びてきた新しい枝を15センチ程度切る
- 水に浸かる部分(3~5センチ程度)の葉を手で取り除く
- よく切れるハサミで茎を斜め45度に切る
- 水を張った瓶に入れる
- 明るめの日陰に置いて、水を毎日換える
ポイント①新しく出てきた枝を使う
まず、使用する枝はその年に伸びてきたものを使用してください。古い枝よりも若い枝の方が根っこが出やすく長持ちします。
切る時期としては、ローズマリーが生育しやすい20~25度くらいの時期がベストです。
根っこを出すというの、植物にとってとてもエネルギーを使うことなので株自体が体力を消耗していない元気な時期がいいというわけです。
枝を切ったら、水に浸かったままになる部分の葉っぱを取り除いておきます。そのままつけておくと、傷んで雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
15センチくらいで枝を切った方は、下1/3の5センチくらい葉っぱを取ってもいいかもしれません。
ポイント②失敗しない切り戻し方法
次に、一番大切な「切り戻し」という工程です。
ローズマリーに限らず水耕栽培(水挿し)で重要なのは、切り戻しの仕方です。
水を吸いやすくさせてあげるために、茎の断面を広く綺麗にカットしてあげる必要があるんです。
方法は、よく切れるハサミか、新しいカミソリ、カッターを使って斜め45度に切る事。切れ味の落ちた刃物を使用すると道管が潰れて水を上手に吸うことができなくなってしまいます。
また、傷んだ細胞部分から雑菌が繁殖して根腐れを起こしてしまうこともあります。
そして斜めにカットすることで、断面積が増えるので、効率的に水を取り込ませてあげましょう。
ポイント③少ない水量と日陰管理
その後は2センチくらい水を張った瓶にできるだけ早く入れてあげてくださいね。水道水で問題ありません。
少なめの水なので傷むのも早いです。マメに取り換えてあげてください。雑菌の繁殖を防ぐために、定期的に瓶の中のぬめりも掃除してあげましょう。
また、日向に置いてしまうと水温が上がりすぎて根腐れを起こしやすくなりますし、瓶の表面に苔も生えやすくなってしまいますので「明るめの日陰」を探しておいてあげてくださいね。
まとめ
以上がローズマリーを水耕栽培で長く育てるポイントとなります。
ローズマリーの特性上、ミントほど手軽な水耕栽培とはいかなそうですが、この記事で紹介したポイントを押さえて頂ければ比較的簡単に栽培できるんじゃないかと思います。
一番のポイントは、「枝の切り方」ですよ。
根っこをうまく生やすことができれば、キッチンだけでなく、そのまま土に植えて鉢やお庭で育てることもできますので、挑戦してみてくださいね。
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