パッションフルーツに花が咲かない原因は
- 気温が高すぎる
- 肥料が適切でない
- 摘芯のやり方を間違えている
- 株が若い
- 害虫の影響
- 日照不足
というものがあります。実は最高気温が30度を超えると花が咲かないんです。
パッションフルーツは暖かい気候を好むとばかり思っていたので、そんな特徴を知った時は正直驚いてしまいました。
ここからパッションフルーツの花が咲かない原因と対策について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
パッションフルーツに花が咲かない原因①気温が高すぎる
パッションフルーツは熱帯が原産の多年草です。冬を越せるほど寒さに強い品種もありますが、基本的に20度から30度の気温が適温とされています。
ですが、暖かい環境を好む植物とはいっても30度を超える気温には花芽が耐えられません。
黄色に色が変わって落ちてしまうのです。↓結構悩んでいる方多いのですよね。
ベランダのパッションフルーツ、葉っぱはワサワサ伸びるのに花が全然咲かない…😢
— おが (@yuc_oga) August 30, 2021
気温が30℃をきるようになったら花芽でてきてくれるかな😢 pic.twitter.com/oe8oFPnikA
ですので、真夏の暑い時期、特に8月には花が咲かなくなります。
意外なことで驚かれたと思いますが、これがパッションフルーツの正常な状態なんですね。
パッションフルーツは花が咲きやすい植物なので、9月頃涼しくなればまた花を咲かせてくれますよ。少し猛暑が過ぎるまで待ってあげてくださいね。
パッションフルーツに花が咲かない原因②肥料が適切でない
パッションフルーツはたくさんの肥料を必要とします。栄養が足りなければ生長が思うようにいかず、花も咲きにくくなってしまいますよね。
肥料は
- 植え付け時の緩効性肥料
- 4~10月の追肥
の2種類で考えて下さい。追肥に関して実ができ始めた時からあげるといいですよ。
肥料の成分配合も気を付けなければいけないところです。肥料は、窒素、リン酸、カリ、この3種類の成分で構成されています。
窒素は葉や茎の成長
リン酸は花や実を成長
カリは根の成長
に必要な成分になります。どの成分を多く与えるかによって、植物の生長の仕方が変わってくるんです。
このためあまり窒素の多い肥料を与えてしまうと、葉や茎ばかりが生い茂り花が咲かなくなる事態も考えられます。
市販されているバランスの良い肥料を使用するのが良いと思いますが、あえてリン酸を多く含むものを与えるのもいいでしょう。
例えばこちらの肥料はリン酸肥料なので、通常のバランスタイプの肥料に混ぜ込むと効果があります。
花や実をつけやすくしたり、果実の甘みも出やすくなるので、甘い果実を育てている場合は重宝します。
色々とサイズがあるんですが、こちらの最小500gから試してみるといいと思います。
パッションフルーツに花が咲かない原因③摘芯の方法を間違えている
パッションフルーツは、より多くの花を咲かせるために茎の先端を切り落とす「摘芯」を行う必要があります。
植物には1番上の芽を優先的に成長させる特徴があるため、その他の芽の成長が抑えられてしまいます。1番上の芽を切り落としてあげることで、ほかの芽の生長を促してあげる重要な作業です。
この摘心をしないと、わき芽が育たないんですよ↓
パッションフルーツが天井に達してしまった〜。摘心して脇芽を増やしたほうがよかったんだろうね。すでに脇芽も立派に育ってるんだけどね。うまく冬越しさせて来年は花が見たい❣️ pic.twitter.com/KKXcfST9FX
— 粟生こずえ (@AouKozue) August 23, 2021
ぐんぐん伸びているメインのツルを切るのは抵抗あると思いますが、蔓がいっきに伸びる6月頃に一度カットするといいですよ。
パッションフルーツに花が咲かない原因④株が若い
パッションフルーツは1、2年ほど花が咲かないこともあります。特にパッションフルーツは種をまいた年には花が咲かないことがほとんどです。
なので、もし株が若いのならば気長に待ってみてはいかがでしょうか。
パッションフルーツは花が咲きやすい性質の植物です。苗から育てれば植えたその年に花を咲かせてくれますので、花が咲かない原因を特定するひとつの要素として考えてください。
パッションフルーツに花が咲かない原因⑤害虫の影響
パッションフルーツは病害虫に強い植物ですが、新芽だけは例外です。アブラムシなどが付いてしまうことがあるので、見つけたら駆除してください。
ナメクジの存在もパッションフルーツにとっては有害となります。若い葉っぱや蔓の先端を食い荒らしてしまうのです。
パッションフルーツは蔓をどんどん伸ばしていって、節々に花を咲かせていきます。蔓の先端には花芽が付きますので、食べられると花が咲かなくなってしまうのです。
パッションフルーツは7月から花が咲き始めます。その前の6月はナメクジの活動が活発になり、せっかく成長したつぼみが食べられてしまうなんてことも。
ナメクジは市販の農薬で駆除できるので、花芽を食べられてしまう前に対策しましょう。
こういった固形のものだと、パッションフルーツの根元に置いておくだけで効果があります。鉢の下とか目につかないところで星になってくれるので虫嫌いにも助かります…。
パッションフルーツに花が咲かない原因⑥日照不足
熱帯が原産のパッションフルーツにとって、日当たりは重要です。
日陰になるような場所では花が咲かなくなります。サンルームやビニールハウスなどに置いておいても光量不足で花が咲かないこともあるんですよ。
できれば1日中太陽の光を浴びることができる場所で育ててあげてください。綺麗な花を咲かせてくれますよ。
パッションフルーツに花が咲かない原因まとめ
意外なことにパッションフルーツは30度を超えると花が咲かないんですね。南国の植物なので、暑ければ暑いほど良いと思っていたから驚きです。
温度が一番の要因ですが、その他にも肥料や日光不足、摘心など綺麗な花を咲かせるためにはいくつかポイントがあるので当記事を参考にして対策してみてください。
ちなみに「パッション」という名前には「キリストの受難」という意味があります。情熱という意味だと思っている方が多いので豆知識として覚えておいてくださいね。
