オクラの花が咲かない時の原因4つ!初心者でもできる対策を紹介

ガーデニング

オクラの花が咲かない時には、大きく分けて4つの原因が考えられます。

  1. 肥料のバランスが悪い
  2. 水をあげすぎている
  3. 種まきの時期が悪い
  4. 連作障害の可能性

この中でも特に、肥料のバランスや種まきの時期というのは花が咲くかどうかに大きく関係してきます。

アフリカ原産のオクラは10℃を下回ると花を付けづらくなるんですよね。

この記事ではオクラの花が咲かない時の原因を解説。初心者でもできる対策も併せて説明していますので、花が咲かない時は参考にしてくださいね。

オクラの花が咲かない原因①肥料のバランスが悪い

オクラは初心者でも育てやすいとされていますが、実は栽培するときの肥料は、多すぎても少なすぎてもいけません。結構繊細なんです。

オクラは栄養を吸収する能力が高い植物です。肥料が多すぎると自分の成長にばかり栄養を使ってしまい、花が咲かなくなってしまいます。

この状態のことを「樹ボケ」と言います。

樹ボケになると花や実を付けなくなります。子孫を残すことを忘れてしまい、葉や茎ばかりが大きくなってしまうんですね。

こうなってからでは手遅れですので、肥料のあげすぎには十分に注意をしてください。

逆に少なすぎると当然生育が悪くなります。肥料の多寡を判断するには葉っぱの状態をみるといいですよ。

栄養が少なくなってくと、オクラの葉が細くなってきます。

手のひらサイズぐらいあったオクラの葉が、まるでヒトデのようになってしまうんです。

こうなってきたら追肥を行いましょう。

追肥の際は肥料の中の窒素が多くなると樹ボケになりやすくなりますので、窒素、リン酸、カリがバランスよく配合されている肥料を使うようにしましょう。

液肥という液体状の肥料にすると、効き目が早いので「なんか葉っぱ細い!」と思った時は使用してくださいね。

↑こういった窒素・リン酸・カリのバランスがよく、液肥のものがいいですよ。

また、これとは別にオクラにつぼみが付き始めたらリン酸を追肥するといいですよ。こういうリン酸だけのものが市販されているので、ピンポイントで使ってあげてください。

リン酸が少なくなると花が咲きにくくなってしまうのです。

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オクラの花が咲かない原因②水をあげすぎている

オクラがまだ新芽の頃に水をあげすぎると、徒長してしまい花が咲かなくなることがあります。

徒長とは通常よりも細長く生長した状態です。見た目が弱弱しく病気にもかかりやすくなってしまうんですよね。

葉も小さくなり、花も実も付きづらくなってしまいます。

1度徒長してしまった部分は大きくなることはないので、切り落としてしまったほうがいいでしょう。

そうすると脇芽の部分が大きくなって花が咲きますよ。

オクラの花が咲かない原因③種まきの時期が悪い

オクラは寒さに弱いので、気温が10度以下になると低温障害を起こします。

低温障害で生長しづらくなったオクラは花が咲きにくくなる場合があるので、種まきの時期には注意が必要です。

早すぎると発芽したばかりのオクラが枯れてしまうこともあります。

逆に遅すぎると花が咲く前につぼみが落ちてしまうなんてことも。

このようなことが起きないようにするには、オクラの種まきは5月中旬から6月初旬に行うのが良いでしょう。苗を植える場合は5月中に植えるようにします。

オクラはアフリカ原産で、高温の環境を好む植物です。本来は多年草なのですが、日本では冬を越すことができないため一年草(1年で枯れる)となっているくらいなんですよね。

地域や品種によっても差が出ますので、育てる前に確認してみてください。

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オクラの花が咲かない原因④連作障害の可能性

毎年オクラを育てているが、今年はなぜか花が咲かない。そんな時は連作障害の可能性を疑ってみましょう。

オクラは連作障害の出やすい植物です。

毎年同じ場所で育てていると生長が悪くなり、花が咲きにくくなっていきます。最悪枯れてしまうこともあるようです。

土の中には多くの微生物が生息しています。微生物の中にはオクラにとって良い働きをするもの、悪いものと様々です。

毎年オクラを育てていると、オクラの分泌物やオクラが吸収する栄養の偏りによって土の中のバランスが変化します。

その結果オクラにとって有益な微生物が少なくなり、オクラが生育しづらい環境になってしまいます。

同じ場所でオクラを育てる場合は期間を開けてからにしましょう。2年から3年空けるのがいいとされています。

連作障害はオクラと同じアオイ科の植物を育てていた場合にも起こります。野菜ですとモロヘイヤがアオイ科になります。

チョコレートの原料であるカカオも、フルーツの女王ドリアンもアオイ科です。連作する時は注意してくださいね。

番外編:もう咲いているのでは?

オクラの花は1日花です。朝に花が咲くと、夕方にはしぼんでしまいます。

仕事で忙しく様子を見るのをしばらく怠っていると、見逃す可能性も無くはないと思われます。

そんな場合でも、しっかり実を付けてくれるので安心ですね。

オクラの花はとても美しいものです。ぜひ毎日観察をして、オクラの花の美しさを堪能してみてください。

オクラの花が咲かない原因まとめ

オクラにとって肥料が多すぎると花が咲きにくくなってしまうんですね。栄養をたくさんあげればたくさん花が咲くだろうと思いがちなんですが、バランスが重要でした。

毎年同じ場所でオクラを育てると花が咲きにくくなります。用土を入れ替えたり場所を変えたりするなどの工夫が必要です。

現代ではオクラは食用として広く流通していますが、もともとは観賞用として輸入されたほど美しい花を咲かせます。

オクラを栽培する目的は実を収穫することだと思いますが、花が咲かなければ実をつけることもありません。

オクラは食用として育てていると思いますが、1日しか咲かない黄色い花も美しいものです。時期を逃さず、ぜひ鑑賞してみてください。

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