ローズマリーに付く白い粉は「うどんこ病」という病気なんです。
私のローズマリーも知らない間に病気になっていたことがあり、1代目は残念ながら枯れてしまいました。
その後2代目は病気にならないようにしっかり育てようと、対策などをガッチリ知識を付けました。
ローズマリーはうどんこ病にかかりやすいハーブではあるんですが、対策をしておけば予防できますし、初期症状なら回復もしてくれるんですよ。
この記事では、「うどんこ病」になった時の対処方法や原因などを解説していきます。
ローズマリーの白い粉は「うどんこ病」
ローズマリーの白い粉は、うどんこ病が原因です。
うどんこ病は、植物にカビの菌が住みついて葉が白くなる病気です。ローズマリーだけ発生するのではなく、植物ではよくある病気なんですよね。
うどんこ病が発生しはじめは、白い粉をまぶしているように見えます。しかし被害が進むと葉の表面が真っ白になり、幹や茎、そして植物全体に広がっていきます。
うちのローズマリーがまさしくこんな状態でした…。ちょっと写真がないのですが、この方と同じ様な状態ですね。↓
手塩にかけてたローズマリーがうどん粉病に(泣
— チクワっち (@konchanq) August 2, 2021
日差しは強かったけど夕立が多かったのがまずかったか。
とりあえず日光消毒継続してダメならモレスタン投与。 pic.twitter.com/t0yZwtELVp
白い粉が葉の表面が覆ってしまうと、光合成ができなくなり、放っておくと葉が枯れてしまいます。さらに繁殖した菌は他の植物へうつり、被害が大きくなります。
ですがローズマリーはうどんこ病になったからといってすぐに枯れることはないので、安心してください。
うどんこ病は、初期段階で治療すれば元気になります。
ローズマリーのうどんこ病を治す方法
ローズマリーのうどんこ病を治す方法を紹介していきますね。白い粉っぽいものを発見した時に、まずした方がいいのが、葉を取り除くということです。
発生した葉を取り除く
うどんこ病は、菌が増えるほど広がっていきます。そのためまだ一部の葉しか、発生していない場合は発生した葉だけハサミや手で取り除きましょう。
ハサミで取り除いた場合は、ハサミに菌が付着してしまう恐れがあるのでアルコールなどで消毒しましょう。
手で取り除く場合は、使い捨ての手袋をはめて作業を行うと便利です。
一年の半分以上は発生しやすい気温なので、もしすぐにうどんこ病を見つけた場合は、すぐに取り除くようにしてくださいね。
重曹やお酢のスプレーをする
重曹やお酢には殺菌作用があります。それぞれの濃度が高いと植物に負担がかかり枯れる原因になるので、薄める必要があります。
重曹スプレーの場合
食用の重曹を1gを、スプレーボトルに500~1000mlの水と一緒に入れてよく混ぜます。それをローズマリーのうどんこ病の部分に満遍なくかけてあげてください。
いきなり濃い濃度で吹きかけると黒ずんでしまうことがあるので、まずは1000mlで希釈したものを使った方がいいですよ。
一部に吹きかけて問題ないか様子見してあげてください。1日1回使用すれば白い粉っぽい部分が数日で消えてくるはずです。
お酢スプレーの場合
食用のお酢1~3mlをスプレーボトルに入れ、さらにその中に水350mlを入れて混ぜます。
使用方法は重曹スプレーと同じです。ただ効果としては重曹スプレーの方が高いので、できれば重曹を購入した方がいいですね。
初期段階でしたら効果が見込めます。
農薬や殺菌剤を使う
うどんこ病の症状が進んでしまった場合、市販で売っている農薬や殺菌剤を利用します。
何種類かあるのですが、住友化成から出ているスプレータイプのものが便利だと思ってます。希釈する必要もなく、直接シュッシュとするだけでいいので手軽です。
アブラムシやハダニなどの害虫も一緒に駆除してくれる成分が入っているのですが、散布した翌日には収穫できるような仕様になってます。
農薬や殺菌剤を使う場合は、保護用メガネ、手袋、マスク、長袖の服などを着用し、なるべく皮膚の露出を少なくした格好で行いましょう。
ローズマリーがうどんこ病になる原因と予防方法
ローズマリーがうどんこ病になる原因はいくつかあって
- 土が跳ね返る
- 風通しが悪い
- 土壌の窒素肥料分が多すぎる
に当てはまることが多いです。順に説明していきますね。
土が跳ね返る
うどんこ病の原因となる菌は土の中で繁殖します。
ですので土が跳ね返らないようにマルチといってビニールシートや藁を敷くか、土に付きそうな枝は剪定してあげるようにしてください。
さらに枯れ葉などを見つけたら、すぐに処分するようにしてください。
枯れ葉に胞子がついている場合は、そのまま放置しておくと感染を広げてしまいます。
風通しが悪い
うどんこ病は、風通しの悪い場所を好みます。葉と葉が密集して風通しが悪い場所は注意が必要です。
ですので毎年しっかりと剪定してあげることが重要なんですよね。ローズマリーの剪定法は以下の記事で紹介しているので、詳しい方法を知らない場合はチェックしてくださいね。
>>ローズマリーに花が咲かない原因は剪定方法にある??詳しい剪定方法も紹介
また水はけの悪い土壌もうどんこ病になりやすいので、要注意です。
窒素肥料分が多すぎる
肥料に含まれている窒素の割合が多いと、ローズマリーが弱り、菌の影響を受けやすくなります。
肥料は固形や液体などいろいろな製品が売られていますが、ローズマリーに合った成分量を確認して与えるようにしてあげてください。
ちなみにローズマリーは年に1回肥料をあげるだけで十分な植物です。
地植えの場合は堆肥を根元に。鉢植えの場合は緩効性固形肥料を春先と秋に規定量より少なめにあげてください。
ローズマリーの白い粉の正体まとめ
ローズマリーの葉についた白い粉の正体は、うどんこ病という病気でした。
この病気を放置しておくと、ローズマリーは枯れてしまうので見つけたらすぐに取り除きましょう。
またうどんこ病にならないようにあらかじめ予防しておきましょう。
私もちゃんと予防いておけば、枯れることなかったのに。2代目のローズマリーはきちんと予防しています。
初心者でも簡単にできる対策が多いので、白い粉を発見したらすぐに対処してあげてくださいね。