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ガーデニング

【疑問】チューリップの球根は花が咲いた後そのままはNG?【来年も咲かせたい】

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はじめて育てたチューリップ、来年も花が咲くかどうか気になりますよね。

チューリップは球根植物だから、花が咲いた後にそのまま球根を植えっぱなしにしていてもいいかと思うかもしれません。

確かに、それでも花が咲く種類のチューリップもあります。

でも調べてみると、多くのチューリップが、球根をそのままにしていては花が咲かなかったり、もし咲いたとしても今年より小さな花しか咲かなかったりすることが分かったんです。

また、手入れ方法を間違えると球根が腐ってしまったりカビが生えてしまったりすることも。

ここでは、チューリップの花が咲き終わった後に球根をそのまま植えっぱなしにするのが良くない理由や、球根の適切な保存方法や手入れの仕方をまとめました。



チューリップの球根は咲いた後そのままにすると良くない

チューリップは球根植物で、多年草です。

基本的には、来年も花を咲かせてくれます。

ですが、球根をそのままにしておくと、葉が光合成をして作った養分が種子を作る方にいってしまい、球根を太らせる方にいかないんです。

その結果、花が咲かなかったり、満足のいく大きさの花が咲かなかったりするのです。

つまり、来年綺麗で大きなチューリップの花を咲かせようと思ったら、養分がたっぷりといった太った球根にする必要があるということです。

昔庭のある家に住んでいた時、チューリップを育てていましたが、何も知らずに植えっぱなしにしていて、ひょろひょろの茎に小さな花しか咲かなかったのは苦い思い出です。

では、球根を太らせるにはどうすればいいのか。

それは、花が咲いた後の球根を、掘り上げるといいのです。

チューリップの球根の掘り上げ方

掘り上げ方にも手順があります。

まず、花が終わったら、葉は全て残して、花びらやめしべを手で摘みます。

葉が緑色のうちは、土が乾かないように通常どおり水をあげましょう。

葉は太陽の光を受けて、光合成をしてせっせと養分を作っています。

なお、この時期に肥料をやると球根が腐ってしまうこともあるのでやめましょうね。

花が終わってから約1ヶ月から2ヶ月ほどで、チューリップの葉は黄色く枯れてきます。

葉が黄色く枯れてきたら、掘り上げをしてもいいという合図です。

これ以上葉は光合成ができず、養分を作らないからです。

球根を傷つけないよう注意しながら、掘り上げましょう。

そして、根や茎を丁寧に外し、ついている土を取り除きます。

その時に、大きな球根の周りに小さい子球根がついているのが見えると思います。

あまりに小さい子球根は、来年花を咲かせることはできないため、手で割って取り除きます。

↓こんな感じで色々とサイズがあるのです。

そして、大きい球根だけを残します。

なお、球根についている薄皮は取り除かないようにしましょう。

薄皮は、球根を守る役目をしてくれているので大切ですよ。

チューリップの球根の適切な保存方法

掘り上げた球根は、水洗いをして土を落とします。

これは必須ではありませんが、土を落とした方が、球根にカビが生えるのを防いでくれます。

その後、丁寧に水気を拭き取ります。

そして、ネットなどに入れて、風通しのいい涼しい日陰で保存しましょう。

通気性の悪いビニール袋に入れたり、雨に濡れたりすると、球根が腐ったりカビが生えたりする原因になるので避けましょう。

一般的な保存方法はこれで以上です。

チューリップの球根を冷蔵庫で保管する

ですが、もし少し早く花を咲かせたいという場合は、冷蔵庫で保管する方法もあります。

この方法は「促進開花法」と言います。

自然の状態のチューリップは、土の中で冬眠をし、春になって気温が上がってくると、葉や茎が伸びて花が咲きます。

気温の差で春だということが分かるのですね。

促進開花法は、冷蔵庫の中で球根を保存することによって人工的に冬を作ります。

堀り上げた球根を、約5℃の冷蔵庫で約2ヶ月保管しておくのです。

その後冷蔵庫から出すことで、球根は冬が終わったと勘違いして冬眠から目覚め、花を咲かせる準備をするというわけです。

こうすると、花を少し早く咲かせることができますよ。

特に水耕栽培する場合は、冷蔵庫に入れるのと入れないのとで、かなり咲き方に違いがあるようですよー。

チューリップの球根にカビが生えてしまった場合の対処方法

先ほど球根の適切な保存方法を紹介しましたが、残念ながらカビが生えてしまった場合どうすればいいのでしょうか。

それは、球根の状態にもよります。

もし、球根自体がブヨブヨと柔らかくなっているなら、カビが生えた影響で球根の中が腐っている可能性が高いです。

植えても芽は出ないため、残念ながら捨てるしかありません。

ですが、カビが生えた部分を手で触るとそのカビがとれたり、見るからにカビがひどくない場合は、その球根から芽が出るか出ないかは育ててみないと分かりません

一度植えてみて、芽が出たらラッキーです。

あと、カビた部分を削ったら復活したという方もいますね。↓

ただ、その時は注意しないといけません。

一緒に植えるその他の球根にもカビがうつってしまうかもしれないので、カビの生えた球根は単独で植えましょう。

なお、掘り上げた時にすでにカビてしまっていた球根の場合は、そこの土にもカビ菌がいる可能性が高いです。

そのあたりの土を入れ替えるのが無難ですよ。

チューリップの球根を消毒する方法!使用薬と方法はコレだ!

チューリップの球根は、薬品を使わなくても保存できますが、保存中にカビが生えたり腐ったりするのを予防するため、薬品を使って消毒する方法があります。

わたしが庭でチューリップを育てていた頃は、球根を消毒するなんて思いもつきませんでしたが、最近では、念のためにやる人も増えてきたようです。

薬品は、「ベンレート」がよく使われます。大きいものもありますが、家庭用なら以下のサイズで十分でしょう。


消毒の方法は簡単です。

ベンレートは白い粉末状の薬品なので、これを100~500倍の水に溶かして液を作ります。

量るのも面倒なので、500mlのペットボトルに水を8分目ほど入れ、その中にベンレート1gを入れるのが楽だと思います。

球根の数が多い場合はこれを何度か繰り返します。

そして、液をバケツに入れて、水洗いして土を落とした後の球根をネットなどに入れたまま、その中に約20分浸します。

その後、ネットのままよく乾燥させ、球根を保存しておくだけです。

まとめ

以上が、チューリップの花が咲き終わったあとに球根をそのまま植えっぱなしにするのが良くない理由や、球根の適切な保存方法や手入れの仕方でした。

球根を掘り上げたり、保存方法に気を使ったりと、少し面倒だなと思うかもしれません。

ですが、丁寧に手入れをしてあげると、春にまた綺麗なチューリップに出会えますよ。

春が待ち遠しくなりますね。

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