初めて生き物を飼う人にも比較的飼いやすいとされているおたまじゃくし。
ですが、飼い方には守るべきポイントがあります。
今回は、飼う時の「水」に着目してみました。
調べてみると、おたまじゃくしにとっては水道水の塩素はあまり良くないため、塩素除去した水道水を使った方が良いこと。
また、水に酸素を送り込むためのエアレーションは、少数匹で飼う場合には必要がなく、複数匹飼う場合にはあった方が良いということも分かりました。
ここでは、おたまじゃくしを飼う時に適した水や、おたまじゃくしの呼吸法やエアレーションの必要性について、くわしくご紹介します。
おたまじゃくしの飼い方は水道水の塩素NG?
おたまじゃくしはとても丈夫なので、ポイントさえ押さえておけば飼うのが簡単です。
飼う時の水のポイントは、塩素(カルキ)を除去することです。
飼い方を詳しくご説明します。
おたまじゃくしは、田んぼや川、池などの淡水にすむ生き物です。
ですので、できるだけ、自然界で生きているのと同じような状況を作ってあげるために水を工夫する必要があります。
まず、おたまじゃくしを採取する時は、一緒に周囲の水もすくってきましょう。
そして、水槽やプラケースなどの飼育容器の中にその水を入れて、おたまじゃくしを飼いましょう。
その後の水かえは、水道水を利用します。
ただ、水道水はそのままだと消毒用の塩素が強い状態です。
おたまじゃくしのために塩素は良くありません。
ですので、水道水は塩素を除去したものを使いましょう。
塩素の除去の仕方は簡単です。
バケツの中などに水道水を入れて、太陽の光の下で1日放っておくだけです。
太陽の光が塩素を分解してくれますよ。
もちろん、熱帯魚用のカルキ抜きを使ってもいいです。
また、塩素除去の浄水機能が付いている水道であれば、そのまま利用しても大丈夫です。
なお、おたまじゃくしにとって、水かえはとても大切です。
あとでご紹介しますが、おたまじゃくしはエラ呼吸をしています。
呼吸をするための酸素を、水から取り入れているのです。
水が汚れてしまうと酸素が不足し、呼吸ができなくなって、最悪の場合窒息死してしまいます。
そのためにも、水が汚れてきたと思ったら、こまめに取りかえてあげましょう。
ちなみに、おたまじゃくしの飼育を10年以上している人で、塩素を除去せずにそのままの水道水を直接使っているという人もいます。
その人曰く、水が原因でおたまじゃくしが死んだということは今まで一度もないそうです。
ですので、塩素を除去するために、太陽の光を1日当てたかったけれど、雨が降ってきたり曇ってきたからあまり光が当たらなかった、という場合でも、あまり神経質にならなくてもいいですよ。
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おたまじゃくしの呼吸法!酸素はエアレーションしないとダメ?
カエルは肺呼吸と皮膚呼吸をしていますが、先ほどご紹介した通り、おたまじゃくしはエラ呼吸をしています。
頭の少し下のくぼみがある部分にエラあり、そこから水の中にある酸素を取り込んでいます。
では、おたまじゃくしを飼う際に、水に酸素を送り込むためのエアレーションは必要なのでしょうか?
結論から言えば、おたまじゃくしを少数匹で飼う場合には必要がなく、複数匹飼う場合にはあった方が良いんです。
その理由をご説明します。
水の中にはある程度の酸素が溶けています。
また、ホテイアオイやアナカリスなどの水草を入れると、より酸素が豊富になります。
ですので、綺麗な水で、かつ飼育容器が十分に大きいのであれば、おたまじゃくし10匹以下の少数匹だったら充分に呼吸ができます。
エアレーションは必要ありませんよ。
ですが、おたまじゃくしをそれ以上の複数匹で飼うのであれば、水と水草の酸素だけでは足りなくなってしまいます。
そのため、エアレーションがあった方が安心して飼うことができますよ。
なお、エアレーションを使用する場合は、エアレーションから出るエアーの量に注意しましょう。
エアーの量が多かったり強すぎると、飼育容器の中で水流ができてしまいます。
そうすると、その水流におたまじゃくしが負けて、弱ってしまいます。
ですので、エアレーションを使う際には、エアーの量が調整できるように、エアーコックを用意しておくと安心ですよ。
おたまじゃくしは水道水でも育つか?まとめ
今回は、おたまじゃくしを飼う時の水は、水道水の塩素はあまり良くないため、水道水を太陽の下で1日放っておいて塩素除去できた水を使った方がいいこと。
また、おたまじゃくしはエラ呼吸であり、少数匹で飼う場合には水や水草からの酸素で充分呼吸ができますが、複数匹飼う場合にはエアレーションを使った方が良いということをご紹介しました。
おたまじゃくしはカエルになるとエサの問題から飼うのが難しいので、自然に戻す必要があります。
そのため、飼える期間は約1~3ヶ月ととても短いです。
この記事を参考にして、その短い時間の飼育をめいいっぱい楽しんでくださいね。
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