鏡開きの日の食べ物って、何か特別決まりってあるのか気になりますよね。
元旦はお節、7日は七草がゆって決まってますし。
おしるこやお雑煮はなんとなくイメージつきますが、じゃあどうして食べるのかって知ってますか?
この記事では、鏡開きの食べ物にまつわる疑問にお答えしていきます。
鏡開きの食べ物って決まりごとはあるの?
実は、鏡開きでは、特に決まった食べ物を食べなければいけないという風習はありません。
神様にお供えしたお餅を下げるので、それを食べるためにお汁粉やお雑煮にするって感じです。
それがお餅ピザだろうが、焼き餅だろうが、おかきだろうが、なんだって構わないんですよ。
美味しくお餅をいただきましょう。
ただ、その中でもおしるこ(ぜんざい)やお雑煮は縁起がいいとされていますので、
絶対ではないですが、せっかくなのでそれにあやかりたい気もします。
鏡開きにおしるこを食べる意味
鏡開きでおしるこを食べることが多い理由に、「小豆」があります。
もともと小豆は邪気を払うって言われていますし、赤い色も厄除けに効果があると昔から言われてきてるんですよ。
鏡開きは武家の家から始まった文化なので、新しい年の始まりに小豆たっぷりのおしること、歳神様の無病息災の力の宿っているおもちを頂くことには、
その家の繁栄を願ったりするためにも大切なことだったんです。
鏡開きにお雑煮を食べる意味
こちらもですね、武士に都合のいい語呂合わせで縁起が良くなっています。
お雑煮にはお餅と野菜が入っていますので、「名を持ち上げる」(菜を餅上げる)という意味で、武士の家にとっては非常に嬉しい食べ物だったんですよ。
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鏡開きのお餅を使った旨い食べ物3選!
ここからは、私が独断でコレうまいだろ。って思ったメニューを紹介していきますね。
鏡餅って家の複数個所に飾ることが多いし、かなりハイペースで消費しないといけませんから、
おしることお雑煮だけじゃ飽きてしまうと思います。ここで紹介する食べ物にぜひ挑戦してみてください。
鉄板ものはすぐに思い付きでしょうから、ちょっと珍しいものまで紹介していきますよ。
鏡開きの食べ物①塩だれもち
我が家でよく食べるレシピのひとつです。カリっともちの表面を焼いたら、そこに塩だれをかけて食べます。
みじん切りにしたネギに、ごま油・鶏がらスープの素・塩をまぜてかけるだけの簡単レシピです。手軽なのに程よい塩味のお陰でおもちを2個くらいならペロリと食べれてしまいますよ。
鏡開きの食べ物②餅ピザ
おもちをパン生地の代わりに使用したレシピです。日本のお餅とイタリアンの相性が抜群なんですよね。
おもちをフライパンに置いて熱して溶けてきたら、木べらで上から押して伸ばします。
5ミリ程度の厚さに伸ばしたら、その上にお好みの具材を乗せてくださいね。
我が家ではピザソース・子供の好きなコーン・ハム・チーズをのせてますよ。具材を乗せ終わったらフライパンに蓋をして、チーズが溶けたら完成です。
鏡開きの食べ物③おもち苺スイーツ
最後はおもちを使用したスイーツです。
お餅の表面を軽く濡らして、レンジ600Wで1分半ほど加熱します。とろりと溶けたら、そこに練乳といちごジャムを混ぜてください。
そうするととろーりとしたお餅に苺ジャムが合わさってとっても美味しいんですよ。ホットの苺大福のような感じです。
お好みでジャムを変えたり、あんこと合わせても美味しいのでぜひお試しあれ。
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鏡餅の食べ方とマナー
鏡餅は何にして食べてもいいと言いましたが、一応のマナーがあるのはご存知ですか?
それは、包丁で切ってはいけないということです。
鏡開きというのは、もともと武家で始まった行事なんです。
なので、刃物を使用するのは「切腹」を連想させてしまうので、禁物。
他にも縁を切るって言葉も連想されるし、神様の御霊が宿ってるものに刃物を突き立てるのはもっての外だ、とか
諸説あるんですが、とりあえず刃物で切るのはNGなんです。
鏡餅は、木槌や金槌で割るようにしてください。
最近は、プラスティックの餅型容器の中にカット済みのお餅が小分けにして入っていることが多くなりましたが、
まだ大きな2段の塊で入っているものもありますよね。
分かると思いますが、あれを金槌でかち割るのはかなり骨が折れる作業。というか、結構勇気がいる勢いで振りぬかないと割れません。
端の方から細かく砕いていければベストなんですけど、それもまた大変。
そんな時は、お餅を一晩冷水に漬けておきましょう。
それからラップをして、レンジで加熱すれば柔らかくなりますよ。
レンジで加熱しすぎると、ドロドロベタベタに膨れてしまうので、様子を見ながら加熱してあげてくださいね。
熱いので注意して、それから小さくちぎって料理に使いましょう。
鏡開きの由来
鏡開きは、鏡餅に宿った神様の力を頂くというのを主とする行事です。
そもそもお正月自体が歳神様(としがみさま)といって、新しい年の幸福や無病息災の力を持った神様をお迎えするイベントなんです。
お正月に飾るしめ縄や門松、鏡餅などは、全てこの歳神様を迎えて感謝するためなんですね。
鏡は、古来より神事に使われていた道具で、丸型をしています。
この形に見立てたお餅をお供えするのが、江戸のいつの頃からか風習になったんです。
この鏡に見立てたお餅には、お正月の期間中神様が宿っています。この期間を松の内といいますが、
この松の内が過ぎて、歳神様が去ってから、無病息災などの力の宿ったお餅をいただくんですね。
歳神様の力が宿ったお餅をいただくことで、1年間元気に健康に過ごすことがきるとされています。
ちなみに鏡餅の丸は円満い過ごすとういこと。これが2段になっているので、円満に一年を重ねるっていう意味があるんですよ。
ちなみに、最初は餅を「割る」という表現をしていたらしいんですが、割るっていうのも縁起が悪いってことで末広がりって意味のある「開く」という表現になりました。
これが鏡開きの由来です。
鏡開きの意味
鏡開きをすることによって、歳神様からの力を授かる以外に大事な意味があります。
昔の人は、歳神様を見送って、鏡開きをすることで一年をスタートしていたんです。
田畑の整備を始め、武士は稽古場を開き、商人は蔵を開く。
お正月に一区切りつけて、新年を始める大切な風習になっていたんですよ。
鏡開きはいつ行う
鏡開きは年神様がお餅に宿る「松の内」という期間が終わってから行われます。
松の内は地域によって違いがあって、関西では元旦から1月15日まで。関東以北では元旦から7日までとなっています。
その後、関東では少し間をあけて11日に鏡開き。関西では15日の日に行います。
昔は二十日正月(20日のこと)に鏡開きをしていたんですが、三代将軍の家光の月命日に当たることから、忌避すべき日となったため、日程がずれました。
何で20日からずれて11日になったのかは不明です。別に8日でも9.10.12とかでもいいと思うんですが、その辺り曖昧です。
鏡餅を飾るのはいつ?
鏡餅を飾るのはクリスマスが終わってからというのが一般的ですが、12月29日と31日大晦日は避けるべきと言われています。
その理由ですが、29は「二重苦」を連想させるし、31日は年明けまで1日しかないので、神様に失礼だとされているからなんですね。
なので、飾るとしたら26・27・28・30の4日間のどれかということになります。
せっかくお供えするんですから、縁起のいい日を選んでご利益を受けましょう。
しめ縄や門松も同じ日程で大丈夫なんですよ。
樽酒を開けるのも鏡開きというけど、関係あるの?
結婚式や記念式典などのお祝いの行事に樽酒の蓋を開けるときも「鏡開き」っていいますよね。
お正月の鏡開きとどんな関係があるかっていうと、樽酒の蓋も円形で、「鏡」と呼ばれていたんですよ。
お供えした後、皆でお酒を頂くわけですが、この時、鏡を割りますよね。またもや、割るというのが縁起が悪いので「開く」という言葉に変えたといういきさつです。
お正月の鏡開きも、お祝い事の樽酒の鏡開きも、何かに区切りをつけて、新たなスタートの前途に幸せがたくさん訪れることを祈願して行われるんですよ。
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鏡開きの食べ物まとめ
鏡開きでは、特に「これを食べなければならない」という決まりはありません。
どんな行事もそうですね。今の日本で、強制的に決まっているものはありません。
ですが、鏡餅を小分けに砕いている関係上、形がまとまったものよりも、おしるこや雑煮のように、形が歪でも気にならない食べ物が好まれてはいるようですね。
私は実家が神奈川県で、現在北海道に在住していますが、そのどちらも鏡開きの日には雑煮を食べていました。
寒い朝に、あったかいお雑煮食べるとおいしいんですよねー。作り方も簡単だし、おしるこよりはご飯としての一品になるので助かっています。
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