茄子の皮が硬い時でも、きちんと下処理をしてから調理をすることで皮が柔らかくなり、美味しく頂くことができます。
また、茄子の皮には栄養が豊富に含まれているので皮を剥いてしまうのはとてももったいないこと。
皮が固いとついつい皮を剥いてしまいたくなりますが、茄子に限らず野菜の皮には栄養がたくさん含まれているんですよ。
この記事ではその下処理をする調理法や、茄子の皮の栄養素についてまとめてみました。
茄子の皮が硬い時のおすすめ調理方法
包丁で切ろうとすると、茄子の皮が想像以上に硬いことってありますよね。
茄子の皮には栄養があると聞くのでそのまま調理するけれど、いざ食べてみると皮が口の中に残って美味しくないということも。
そんな時には、茄子の下処理をきちんとすることをおすすめします。
下処理の方法は、主に2つあります。
茄子の皮が硬い時の下処理①しま模様にむく
1つは、茄子の皮をしま模様に剥く方法です。↓こんな感じです。
茄子の酢醤油和え/茄子をピーラーで縦じまに皮むき。耐熱皿に並べてふんわりラップ、600wのレンジで3〜5分(本数や大きさによる)粗熱を取り、温かいうちに縦に裂き、おろし生姜、酢、醤油、ごま油をひと回しづつ。よく和えて出来上がり!できたてもいいけど、今の時期は冷やしたのが美味しい! pic.twitter.com/fNeqjQSmAK
— ちー (@yonhukucafe) August 3, 2019
茄子のヘタとガクの境目にぐるりと包丁で切り目を入れ、ガクのヒラヒラした部分を手で取ります。
そして、鉛筆を削るように包丁でヘタを取り除きます。
その後、しま模様になるようにピーラーなどで皮を剥くだけ。
この方法を使えば、皮を全て取り除かなくて済みますし、口の中で皮が残りずらくなりますよ。
茄子の皮が硬い時の下処理②かくし包丁を入れる
もう1つは、かくし包丁を入れる方法です。
ヘタを取り除くまでは、皮をしま模様に剥く方法と一緒。
その後、茄子をたて半分に切り、皮目に包丁で5㎜幅くらいの切れ目を斜めに入れます。
一方向切れ目を入れ終わったら、茄子の向きを反対にして、格子状になるようにまた斜めに切れ目を入れます。
↓こんな感じです。
勢いで焼き茄子の完成っ!
— かいちょーさん (@NDdemio) July 29, 2019
真ん中の小さいナスは、かくし包丁入れる時、ミスって切っちゃったとか言えない……(下手くそ)
食卓がナスづくし(笑)
んで、たまには、ばぁちゃんに楽させてあげないとね
ほんと、お料理楽しい😊 pic.twitter.com/OUdMdBTL0M
どちらも簡単ですが、この下処理をすることで、食べるときに硬い皮が気になりなくなります。
また、調理をした時に茄子に味が染み込みやすくなって一石二鳥なんですよ。
どちらの方法で下処理をしても、適当な大きさに茄子を切った後は水に10分程さらしてアク抜きをするいいです。
水にさらした後はキッチンペーパーなどで水気をよく拭き取りましょう。
そうすることで、アクからくるえぐみが解消されて、料理が一段と美味しくなりますよ。
揚げナスの皮が固い時
ちなみに、揚げナスの皮が固い時も、格子状の切れ込みを入れてから調理すると、比較的固さが気にならなくなります。
我が家も包丁を入れた瞬間に、「皮厚そうだな…」と思った時は、切り方を変えています。多少残る感じはありますが、切れ込みを入れないよりは全然アリです。
逆に、揚げナスで皮をむいてしまうと油を吸いすぎてしまって胃もたれするので、むかない方がいいと思いますよ。
ナスの漬物の皮が固い時
すでにナスの漬物になってしまっているとリカバリーは難しいです。
が、漬ける段階なら砂糖を普段より多めに使うといいですよ。これだけで柔らかくなります。
ネットの情報から試してみたんですが、噛んだ時にちゃんと歯が入るというか、かなり改善しました。ぜひ試してみてください。
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皮が固いナスになるのは育て方が原因?
このように調理方法を工夫することで、皮が固い茄子でも美味しくいただくことができます。
が、そもそも皮が固くなる原因は育て方にあります。その原因で皮が固くなった茄子のことを「石ナス」と言ったりするんですよ。
ご自宅の家庭菜園で育てたものの皮が固い場合は以下の記事をチェックしてみてくださいね。石ナスや石ナスになってしまう原因について詳しく解説しました。
[sc_blogcard url=”https://tasso-ikizama.com/ishinasu/”]
茄子の皮には栄養がいっぱい!できるだけ食べよう
冒頭で述べた通り、茄子に限らず野菜の皮は栄養の宝庫なんです。
植物は、自分で体を動かして実を守ることができないため、紫外線や虫などの外から受ける刺激から実を守るために皮が発達しました。
刺激に負けないように、皮自身が様々な栄養素、特に抗酸化作用を持つようになったのです。
茄子の場合の栄養素は、主に2つです。
茄子の栄養①ナスニン
1つは、「ナスニン」です。
ナスニンは、ポリフェノールの一種で、アントシアン系の色素です。
茄子の独特の紫色は、この色素のためです。
ナスニンには強い抗酸化作用があり、老化や眼精疲労を抑える効果があります。
その他にも、高血圧や心筋梗塞などの生活習慣病やがんの元になる活性酵素を抑える力も強いと言われています。
また、コレステロールの吸収を抑える効果もあります。
茄子の栄養②カリウム
もう1つは、「カリウム」です。
茄子には比較的多くのカリウムが含まれています。
カリウムは体内にある余分な塩分の排出を促してくれ、血圧を下げる作用があります。
また、腸内の筋肉を促進するので便秘が改善されたり、むくみをとる効果もあると言われています。
このように、茄子の皮には驚くほどの栄養素が含まれています。
水分が多い野菜なので栄養は少ないと思われがちなのですが、皮にはこんなにたくさんの栄養素があるんです。
ですので、皮を捨てるということは、栄養素をみすみす捨ててしまうということ。
皮は捨てることなく、できるだけ積極的に食べたいものですね。
皮が柔らかい茄子の選び方
皮が柔らかい美味しい茄子の選び方も合わせて紹介したいと思います。スーパーなどで茄子を選ぶ時の参考にしてみてくださいね。
美味しい茄子は、ヘタの切り口が新しく、ガクの部分に付いているトゲが鋭くとがっています。
わたしはいつもこのトゲを手で触ってみますが、触ったときに「痛っ!」となるものは新鮮です。
そして、皮の紫色は濃く、なめらかで傷がついていないものを選びましょう。
手で持ってみて、ずっしりとした重みのあるものの方がみずみずしくて美味しいですよ。
わたしの経験では、新鮮でみずみずしい茄子は、皮が柔らかいものが多いです。
美味しい茄子を選ぶことで、さらに皮の栄養を無駄にすることなく食べることができますね。
ナスのヘタが白いのはカビじゃない
あとたまにヘタが白い茄子ってあると思うんですが、あれって実はカビじゃない時もあります。
カビどころか、むしろ新鮮な証拠なんです。
それをブルームと呼んでいるんですが、ブルームとカビの見合分け方は以下からどうぞ↓
[sc_blogcard url=”https://tasso-ikizama.com/nasu-hetashiro/”]
茄子の皮が硬い時の対処まとめ
茄子は淡泊な味なので、どんなレシピにも合うとても使い勝手のいい野菜です。
その上に栄養がたっぷりなんて、こんなに嬉しいことはないですよね。
ちなみに、茄子は買ってからはできるだけ早く調理して食べましょう。
茄子は水分が蒸発しやすい野菜なので、せっかくみずみずしい茄子を買っても早めに食べなければもったいないですよ。
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