おたまじゃくしは飼育が比較的簡単なので、毎日のエサやりや水の交換などの基本的なことさえ守れば、誰でも成長させることができます。
ですが、調べてみると、おたまじゃくしに足が生えてきたとき、つまりおたまじゃくしがカエルになる準備をしだした時には、気を付けるべきポイントがあることが分かりました。
そのポイントは3つです。
- 陸場を作ること
- エサを変えること
- 育ったカエルを「採取した場所にかえす心の準備をすること」
です。
ここでは、そのポイント3つを詳しく解説します。
おたまじゃくしに足が生えてきたら気を付けるべきポイント3つ
おたまじゃくしの変態が始まると、まずは後ろ足が生えてきます。
その後、前足が生えて徐々に尾びれがなくなり、カエルになっていきます。
この過程は、時間でいうと約2週間。
この間の気をつけるべきポイントは、陸場を作ること、エサを変えること、そして、育ったカエルを採取した場所にかえす心の準備をすることです。
あっという間におたまじゃくしはカエルに変態します。
気を付けるべきポイントをちゃんと守って、元気なカエルへと成長させてあげてくださいね。
それぞれ詳しく解説していきます。
おたまじゃくしに足が生えたらすること①陸場を作る
おたまじゃくしは魚と同じエラ呼吸なので、水とエサさえあれば成長できます。
水は、初めは水深5~10㎝、活発に泳ぐようになってきたら少し水を深めにします。
ですが、カエルへと変態をし始めたら、呼吸法方がエラ呼吸から肺呼吸に変わり、陸場に上がる準備をし始めます。
この時に周りに水しかないと、下手をするとおたまじゃくしは呼吸ができずに溺れ死んでしまいます。
ですので、溺死しないように、小石を入れたり、砂で傾斜を作ったりして、陸場を作ってあげることが大切です。
ポイントは、カエルが陸場に歩いて上がりやすいように、徐々に水深が浅くなるようになだらかな傾斜を作ってあげること。
あとは、水場と陸場を半分くらいの面積にしてあげることです。
なお、カエルは水陸どちらでも生活をする生き物ではありますが、中には例外もいて、カエルになってからは主に陸だけで生活をする種類のカエルもいます。
特にアマガエルは、カエルになってからはほとんど水に入ることはありません。
ですので、おたまじゃくしの変態が始まった時に、必ず陸場を作ってあげるようにしましょう。
おたまじゃくしに足が生えたらすること②エサを変えること
おたまじゃくしは基本的になんでも食べます。
雑食性なので、ごはんの粒やゆで卵、煮干し、パン、かつお節、茹でた野菜など、人にとって身近なものをエサとしてあげれば大丈夫です。
なお、金魚やメダカのエサや、枝や枯葉などから発生するバクテリアもエサにするので、特にエサが難しいということはありません。
ですが、変態したあとのカエルは雑食性から肉食性へと変わります。
ですので、尾びれの付け根から後ろ足が生えてき、見た目がカエルに近づいてたら、昆虫などの動物性のエサを用意してあげましょう。
なお、両方の前足が出てきてからの成長スピードはとても速いです。
この段階に入ったら、尾びれがなくなって完全にカエルになるまでは、エサを与える必要はないですよ。
おたまじゃくしに足が生えたらすること③採取した場所にかえす心の準備をする
先ほどもお伝えしたとおり、おたまじゃくしの時は雑食性なので、育てるのは比較的簡単ですが、カエルになると肉食性に変わり、小さな昆虫などの動物性のエサが必要になってきます。
よっぽどの自然の中で暮らしていないと、エサやりのたびに生きた昆虫を用意することは難しいですよね。
そのため、カエルになってからの飼育はとても難しいんです。
カエルになったタイミングで、おたまじゃくしを採取した場所にかえしてあげるようにしましょう。
その方が、カエルにとっても幸せですよ。
とはいえ、おたまじゃくしの期間が約1~3ヶ月、後ろ足が生えてきて変態が始まってから約2週間と、それだけの期間毎日お世話をしていると、おたまじゃくしやカエルへの愛着も湧いてくるでしょう。
特に、子どもがお世話をした場合だと、カエルとのお別れが名残惜しく、悲しい気持ちになってしまうかもしれません。
ですので、おたまじゃくしが変態をし出した頃から、お別れをする時の心の準備や子どもへの説明などをしておくのがおすすめです。
そして、来るべき時に、笑顔でカエルを元の場所にかえしてあげられるようにしましょう。
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おたまじゃくしに足が生えたらまとめ
今回は、おたまじゃくしを飼育する上で、足が生えてきたら気をつけるべきポイントを3つご紹介しました。
ポイントは、陸場を作ること、エサを変えること、そして、育ったカエルを採取した場所にかえす心の準備をすることです。
おたまじゃくしは、生命の神秘や不思議を感じるのに、とてもいい生き物です。
この記事を参考にして、カエルまで、大切に育ててあげてくださいね。
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