現代の住宅事情ではフローリングの床がメインになってきたことから、カーペットを敷いている家庭は昔と比べて多くなったので、白い粉が気になる方も多くなったと思います。
ですがカーペットの白い粉はの正体はダニではありません。そして、人体に悪い影響のあるものでもないんですよ。
ただ、無害とはいっても放置はしたくないですし、残念なことにそのまま掃除機で吸ってしまうと故障の原因にもつながります。
この記事ではカーペットの白い粉の正体について詳しくまとめました。
また、白い粉の掃除方法についても紹介しますので参考にしてくださいね。
カーペットの白い粉の正体はダニ?
結論から言うと、この白い粉の正体はダニではありません。
そして、人体に悪い影響のあるものでもありません。
この白い粉は、カーペットが作られる工程で表地と裏地をくっつけるために使われている接着剤が、年数が経ち劣化して、少しずつ粉状になっていったものなのです。
それ以外にも、滑り止めとして使用されているゴムも同様に、年数を経て劣化すると粉状に変化します。
なのでこの白い粉を見つけたときにきちんと掃除をしても、時間が経つとまた少しずつ接着剤があらたに粉になりカーペットの下に溜まっていくことになるのです。
カーペットの接着剤は「ラテックスゴム」というもので、その成分は、炭酸カルシウム。
貝殻や卵の主要成分なので、人体には全くの無害です。
炭酸カルシウムは食品添加物としても使われるほか、歯磨き粉にも入っています。
赤ちゃんに使うベビーパウダーにも入っていたりと、私たちの生活の中ではかなり身近な物質なんですね。
普段口にしたり、赤ちゃんの肌に触れることもある物質なので、やはり健康の心配はないようです。
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しかし、いくら人体に害がないとはいえ、カーペットの下にたくさん白い粉が溜まっているのにそのままほっておくのはちょっと…
ダニではないからといって、全く気にならないというわけでもありませんよね。
日常生活の中でできる掃除やお手入れ方法で、気持ち良く毎日を過ごせるようにしたいものです。
カーペットの白い粉の掃除方法は
白い粉、つまり粉状に変化した接着剤やゴムは掃除機で吸うのが一番手っ取り早いですが、粒子が細かいものをあまり一度に吸い過ぎると、今度は掃除機の故障の原因にもなってしまいます。
そうならないよう、まずはホウキとチリトリなどでサッと粉を集めとってから掃除機がけをするのがオススメです。
白い粉自体は人体に悪い影響はありませんが、ほこりと一緒になってしまうので、掃除するときはマスクをするなどしてうっかり吸い込んでしまわないよう、気をつけてくださいね。
また、カーペット自体を定期的に洗ってあげることも大切です。
白い粉はダニではありませんでしたが、日常生活の中でほこりや食べこぼし、髪の毛が少しずつ落ちて本当にダニが発生する可能性も…
すでに白い粉状に変化した接着剤を取り除き、また清潔を保つためにも、カーペットは品質表示に従って定期的におうちで洗濯するか、もしくは丸洗いできないものであればクリーニングに出してあげましょう。
おうちで洗濯した場合は、完全に乾燥させてから敷くようくれぐれも気をつけてくださいね。
乾燥が十分でないことによって、接着剤やゴムの劣化がかえって早まってしまう場合があるのです。
生乾きのカーペットは悪臭やカビの原因にもなるので注意です。
カーペットの白い粉の対策と白い粉が出ないカーペット
白い粉正体がわかり、体に害はないので安心できました。
しかし日常生活のなかで粉だらけの床は気になります。
掃除をすれば良いのはもちろんですが、何か対策できることはあるのでしょうか。
先ほども挙げたように、白い粉は接着剤が経年劣化することで発生します。
ですので洗濯したときは日数をかけてしっかりと乾かし、劣化を早めないようにしてあげましょう。
そうすることで白い粉がたくさん出るのを少しでも防ぎ、お気に入りのカーペットを長く楽しめます。
また、次の買い換えのときは、接着剤が使われていないカーペットを選ぶのもオススメです。
購入するときに「接着剤不使用」と書かれているものを選びましょう。
店頭やネットショッピングで気になるカーペットを探すときは、品質表示などを確認するのと同時に、一緒に接着剤が使われているかどうかもチェックしてみてくださいね。
接着剤が使われていないカーペットであれば、どれだけ年数が経過しても白い粉が出てくることはありません。
白い粉が増えてくるということは、それだけカーペットが古く劣化してきた証拠でもあるので、ぜひ新しいカーペット選びの参考にしてみてください。
カーペットの白い粉の正体まとめ
カーペットの白い粉の正体はラテックスゴムとうい接着剤ということが分かりました。
もし白い粉が出ないカーペットを購入したいのでしたら「接着剤不使用」のものを選んでくださいね。
また、カーペットを掃除するときは、いきなり掃除機で吸うのではなく箒と塵取りや、ウェットタイプのワイパーなどで一度拭き取ってから吸引しましょう。
特にサイクロン式の掃除機の場合はすぐに目詰まりを起こすので注意が必要ですよ。
我が家のカーペットも表面は掃除機をかけていたんですが、こどもが産まれるのを機に裏をめくってみたら白い粉がたくさんあってビックリしました。
それこそ、ダニの死骸が降り積もって裏にたまったのかと思ってぞっとしましたね。ですが、正体は(大半は)接着剤ですので、慌てずに掃除してみてくださいね。