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生活

【イガイガ】楓の実は食べられる?漢方薬として活躍している一面も

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楓の実は見た目通りですが食用には向いていません。あのイガイガをむいても中身は食べられないんですよー。

なので、楓の実自体は、食べられないと思ってもらえれば間違いないです。

ただ、葉っぱや樹液は食用にされていたりと意外と多用途に親しまれる植物でもあります。

一部の楓の樹液は、あのおいしいメープルシロップになります。

落葉した葉っぱは、ごく一部の地域で加工して食べられる習慣があります。

でもそれは食用に加工された、自然の楓ではありません。

楓はもともと、外国の一部で木材や砂糖の原料、薬用に利用されていました。日本では紅葉の鑑賞目的で、品質改良が行われていたのです。

そして楓は、今も昔もガーデニングの素材として、人気があります。

といっても鑑賞用としての楓は、たくさんの品種があり、その花自体は小さく目立ちません。葉っぱが主役なのです。

紅葉としてまず思いつくような、緑色から赤色に変化するタイプや、もともと紫色のような色味の、葉っぱのものもあります。

また、楓といえば、木材として利用されているのが、とても有名ですよね。国産のものは楓材として、外国産のものはメープル材として流通しています。

メープル材の種類にもよりますが、木目が綺麗で衝撃にも強いのが特徴です。家具や建築だけでなく、楽器や野球のバットなどに、幅広く利用されています。



楓の実はえぐみの塊!食べられることはない

楓は、たくさんの種類があります。

日本に自生しているだけで、26種類はあると言われているほどです。英語では、「メープル」と呼ばれています。

その楓の実も、たくさんの種類がありますが、すべて食べられないのでしょうか。

日本でメジャーな楓の「イロハモミジ」をはじめとして、やはり楓の実は食べられません。

トゲトゲしてずんぐりとした実は、熱帯魚用のアイテムとして出回っています。

また、季節や場所によっては、道に落ちていたり・・・「実」ですからね。

そんな楓の実は、タンニンやフミン酸が豊富に含まれています。タンニンは赤ワインでおなじみの、渋み成分です。

フミン酸というのは、腐食酸といわれる、流木などの「アク」のこと。

これだけでわかる通り、楓の実は、渋みや苦味などのエグ味しか感じられません。

人間が口にしても、イガイガしてエグく、まったく美味しくないんですね。

葉っぱは食用として愛されることも

食用にはならない楓の実。

その葉っぱは、天ぷらや和菓子、お茶に浮かべて・・・と利用されています。

それでも、大量に食べるものではありません。風情を味わうために、1枚ほどを楽しむ程度です。

楓自体は、そのまま食べることがメインではないものではないんですね。

実は漢方薬になったりする

なので直接食べることはしないで、成熟した実は薬として利用されていたりもします。

その薬とは漢方生薬で、「楓香果」というものです。

こちらも渋みや苦味が特徴になり、気の流れや血の巡りをよくすると言われています。

インテリアにも

また、楓の実は食用にはならないので、

コロンとした形を活かして、インテリアに活用できます。

いちばん目にする機会が多いのが、リースではないでしょうか。↓お洒落

楓が落ちる季節に実を拾ったら、洗って乾燥させてから加工します。

造花のポインセチアなどと合わせると、クリスマスにぴったりのリースになります。

リース状に加工しなくても、造花とまとめてカゴに入れて飾るだけでも季節感満載ですね。

それ以外だと楓の実は、さきほどもご紹介しましたが、熱帯魚用のアイテムとして人気です。

小さなエビの隠れ家として利用されることの多い楓の実ですが、その性質も有効です。

楓の実は、エビやベタという種類の魚に対して、快適な水質を作り出します。

緩やかにその水質を変化させて、弱酸性にしてくれるのです。

このように、食用には向いていない楓の実ですが、いろいろなところで活躍しています。

そんな楓の実がたくさん落ちている季節は、いつごろなのでしょうか。

楓の実が落ちる季節

楓は、紅葉のはじまる前を目安にして、実をどんどんつけ始めます。

その実が落ちるのは、紅葉がすっかり終わって、落葉も終わってからです。

葉っぱがなくなっても、まだ少しの間は木に残っているんですね。

そして寒さが厳しくなると共に、楓の実は落ちていきます。

公園や道路脇など、いつもの通り道にもあるかもしれませんね。

まとめ

楓の実は、苦味や渋み、えぐみなどから、食用には向いてません。

けれど、漢方生薬として利用されたり、熱帯魚の住処を快適にしたりと、活躍しています。

また、秋のおわりから冬にかけて、リースなどのインテリアとして飾っても素敵です。

紅葉が美しい楓は、新緑の時期もとても美しくそびえたちます。

その見た目と強い性質から、公園や街路に植えられることも多い楓。



今年の冬、楓の実を見つけられたら、もっと身近に感じられそうですね。

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