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渋柿をカラスが食べるのはなぜ?カラスに味覚はないのか

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柿がカラスの好物であることはよく知られていますが、渋柿を食べても平気なのかと疑問に思うかたも多いのではないでしょうか。

実際、柿のなる時期には、カラスが実をつついている光景をよく見かけますね。

それを阻止するために、カラス対策のグッズなども販売されています。渋柿を食べても、カラスは大丈夫なのでしょうか。



渋柿をカラスが食べるのはなぜ?

カラスが渋柿を食べるのはなぜでしょう。

SNSなどで検索してみると、カラスが柿を食べていたところを撮った写真や、柿の写真とともに「カラスに狙われそうなので早めに収穫」などと書かれた投稿など、とにかく柿とカラスをセットで認識している人は多いようです。

「渋柿を食べてカラスは平気なのかな?」と疑問に思っている人も多そうですね。

しかし実際には、カラスは柿を好んで食べはしますが、渋柿は食べずにちゃんと避けているのですよ。

昔の言葉で「カラスも食べない渋柿」という言い回しがあるそうですが、これはカラスが渋柿を避けてつつかないことを言っていますよね。

実はカラスは他の動物と比べて嗅覚が弱く、それを味覚で補っていると言われています。

犬や猫が、食べ物やそのほか様々なものを匂いを嗅いで鼻で確かめるのに対して、カラスは食べられるかどうかをその鋭い味覚で確かめているのです。

初めての食べ物に対しては、まずつついてみて、一度食べたものを学習、記憶し、次からは眼で判断するというのがのがカラスの習性です。

つまり、カラスが柿を食べているときは、その柿が渋柿ではなく熟して甘みがある柿である、ということを、きちんと判別しているのですね。

渋柿を甘くする方法

ちなみに、カラスが全く食べないような渋柿でも収穫後に甘くするにはいくつか方法があります。
ここではそれらをお伝えしていきますね。

そもそも柿には、熟しても渋いままの「完全渋柿」と、熟すと渋みが自然に抜ける「不完全渋柿」と呼ばれるものがあります。

カラスが食べているのは、熟すと渋みが自然に抜ける不完全渋柿か、あるいは富有柿などの甘柿ですね。

いずれにしても、これからご紹介する「渋抜き」をしてあげることで、渋柿が甘く食べやすくなるので、ぜひ参考にされてみてください。

焼酎を使った渋抜き

焼酎を使って柿を甘くする方法です。

まず、焼酎に柿のヘタ部分を数秒間つけて、そのまま清潔なビニール袋やポリ袋などに入れます。
柿の数が多い場合、ヘタが重ならないよう気をつけながら入れてください。

袋の中に柿を並べたらゆっくりと空気を抜き、そのあと袋の口を輪ゴムなどでしばって、しっかり密封しておきます。

小さめの柿なら1週間、大きいものでも約2週間あれば渋味が抜けます。

あまり長い間放置すると、やわらかくなり過ぎてしまうことがあるので、途中で様子を確認するようにしましょう。

冷凍して渋抜き

あらかじめ皮をむいた渋柿を、ラップで包み、そのまま数日間冷凍庫に入れておくことでも、簡単に渋抜きができます。

この場合、凍ることによって柿がシャーベットのような食感になるのも特徴です。

そのままシャリシャリの食感を楽しむのも良いし、少し時間をおいて、やわらかくなってから食べてもおいしいです。それぞれ食べ比べてみるのも良いですね。

ドライアイスを使った渋抜き

ドライアイスを新聞紙などに包み、それを柿と一緒に清潔なビニール袋やポリ袋などに入れます。

焼酎を使った渋抜きのときと同様に、袋の中の空気を抜いたあと、輪ゴムなどで口をきっちりと縛り、そのまま涼しい場所に数日間置いておきましょう。

ドライアイスが蒸発していくなかで袋がやや膨らむことがありますので、気をつけて見ておいてくださいね。

ちなみにこれらの渋抜きをする以外にも、昔からの知恵で、干し柿にして食べるという方法があります。

風通しの良い軒下などに柿を吊るして干すことで、柿に含まれるタンニンという渋みの原因を、水溶性から不溶性に変化させることができるのです。

不溶性に変化したタンニンは、食べても口の中の唾液に溶けることはないので、渋みを感じず柿本来の甘味だけを味わうことができるのですね。

干し柿の美味しい作り方に関しては、以下の記事でまとめてあります。焼酎を使うことでカビにくく、室内でも作ることができるんですよ。

>>干し柿の作り方!室内でも焼酎を使えばカビの発生を防いで失敗知らず

渋柿をカラスが食べる理由まとめ

柿はカラスの好物ですが、食べているのは実は渋柿ではなくちゃんと甘い柿です。

柿のなる時期にカラスが実をつついている光景をよく見かけますが、カラスはその鋭い味覚で、渋い柿と熟した甘い柿をちゃんと区別しているのです。

柿は、熟しても渋いままの「完全渋柿」と、熟すと渋みが自然に抜ける「不完全渋柿」と呼ばれるものがあります。

それ以外にも、しっかり甘く実る、富有柿などの「甘柿」もあるのですが、渋柿でも「渋抜き」をしてあげることで、甘く食べやすく変化させることができます。

渋抜きの方法にはいくつかあるので、それぞれのご家庭でやりやすい方法で、渋柿を甘くしておいしく味わってみてくださいね。

渋抜き以外にも、昔ながらの干し柿にして食べることで、渋柿の渋みを感じず甘くおいしくいただくことができます。

ぜひこの記事を参考にして、秋の味覚の柿を楽しく味わってみてくださいね。

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