食器にカビが生えてしまった時、いつも通りの洗剤で洗うだけだと心配ですよね。カビは根っこが深いというし、表面上は綺麗になっていたとしても、また復活してきそうです。
実際、 お風呂場のカビが繰り返し発生するのと同じ理由で、 カビは表面を撫でただけでは死滅しないんですよ。ですが、正しい方法で洗浄すれば、また普段通りに食器を使うことができます。
素材によっても向き不向きの洗い方があるので、しっかり把握しておきましょう。
この記事では、食器に生えてしまったカビを根っこから除去する方法を素材別にお伝えしていきますので、カビが生えてしまってもあきらめず、紹介した方法を試して長く使ってあげてくだいね。
食器に生えてしまったカビの洗い方
程度の軽いカビだと、食器を普段通りに洗うだけでも綺麗になります。ですが、カビは植物のように深くまで根を張っているんです。
肉眼では綺麗になったように見えるかもしれませんが、もしかしたら奥の方の根っこは残っている可能性があります。
食品をのせる器ですので、見えないところもしっかりと衛生的に保っていきましょう。ガラス・陶器・プラスチック・シリコン・木製の素材別に適した方法を紹介しますね。
ガラス・陶器・シリコン製食器のカビ除去方法
耐熱温度の高いガラス・陶器・シリコンなら、 煮沸消毒するのがおすすめです。薬剤を使わないので安心ですし、器の内部まで熱が入るので、しぶといカビを文字通り根絶やしにすることができます。
- 程度によりますが、食器に付着したカビをキッチンペーパーなどで除去する
- スポンジに食器用洗剤を付けて普段通りに洗う
- 大きめの鍋にお湯を沸かして、その中で30分間煮沸消毒する
カビっていうのは熱にめっぽう弱いんですよね。 30分って^^;って思いますが、文部科学省のカビ対策マニュアルよれば、80℃で30分加熱することによってカビをほとんど処理できるそうですよ。
菌糸は胞子よりも耐熱性が低く、50度でほとんどの菌糸が死滅する。80度において、30分程度の加熱処理によりほとんどのカビが死滅することがわかる。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/002.htm
ちなみに、10分程度でもカビの量は1/10くらいに減るそうです。
ガラスや陶器は急な温度変化に弱いので、念のため水から入れて徐々に温度を上げた方がいいかもしれませんね。
煮沸消毒後は火傷をしないように注意して取り出して、よく乾燥させてくださいね。
プラスチック製食器のカビ除去方法
耐熱性のプラスチック容器であれば煮沸消毒の方が確実にカビを撃退できますが、中には熱に弱いプラスチックもあります。
そんなときは、漂白剤を使用するのがおすすめです。ちょっと注意点として、
- 白物プラスチックには塩素系漂白剤
- 色・柄物プラスチックには酸素系漂白剤
色褪せを防ぐために、色物にはハイターなどの塩素系漂白剤は使わないようにしてくださいね。また、塩素系漂白剤のにおいが苦手な方も、酸素系漂白剤を使用してみてください。
使い方はご存知の通り、水で漂白剤を希釈してつけ置きしておくだけ。
プラスチック表面に細かな傷がついていたりすると、煮沸消毒ほどの効果は期待できませんが十分使える程度には復活するはずですよ。
ご存知の方も多いと思いますが、カビは植物のように根を深くまで張っています。
木製食器のカビ除去方法
木製食器の場合、長時間の煮沸消毒やハイターは素材を傷める原因になってしまうので使用できませんので、アルコールの使用をおすすめします。
使用するアルコールは、「消毒用アルコール」です。キッチン用のアルコールスプレーでは濃度が低いため、カビの除菌はできないので気を付けてくださいね。
ドラッグストアーなどで売っている消毒用アルコールは、濃度70~80%に調整されています。濃度100%の無水アルコールでも効果はないので、注意してください。
ややこしいですね(笑)もう一度言うと、
「濃度80%に調整された状態で売っている、消毒用アルコール」を使用してください。
- カビをキッチンペーパーなどでふき取る
- 通常通り食器用洗剤で洗う
- アルコールスプレーを吹きかける
木製の食器は表面に凹凸が多くカビが一度発生すると根を深くまで張ってしまうことが多いので、回復は難しいんです。
ですが、アルコールを吹きかけることによって表面上に発生した初期のカビなら素材をあまり傷めずに除去することができるので、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
素材別に食器のカビ除去方法をお伝えしていきました。
ガラス・陶器・シリコンなら煮沸消毒、プラスチックなら漂白剤、木製ならアルコールが一番効果的なんじゃないかと思います。
プラスチックでも、耐熱性能があるなら煮沸消毒がおすすめですよ。
漂白剤以外の方法では、カビ菌自体は死滅させることができますが、着色まで取ることはできません。色が気になる場合は、ガラス・陶器・シリコンなら漂白剤の方法も合わせて取り入れてくださいね。
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