茶色のえのきは主に「かきの木茸」「ブラウンえのき」の2種類になります。
見た目はさほど買わないのですが、 「かきの木茸」 にかんしては長野で商標登録されています。
また、茶色のえのきならではの美味しい調理方法も調べてみました。
茶色のえのきの正体は「かきの木茸」
いつもお買い物で目にするえのきは、細長くて白いものですよね。
でもたまに、茶色いのになんとなくえのきに似ているものがあるの、気になりませんか?
見た目はえのきっぽいけど、なんだかよくわからないそのキノコ。
実はそれ、エノキタケです。↓これです。
福島県相馬市の元祖相馬あられ本舗の相馬あられ、長野県中野市の奥信濃キノコ工房のかきの木茸(えのき茸)、千葉県産の梨・幸水、を買いました。#スマスマ #SMAP #新しい地図 #復興に向けて手を繋ごう pic.twitter.com/hvKuuH88Pr
— サヨ・稲垣文学館管理人 (@sayo1756) October 21, 2019
色は違うけれど、白いえのきの仲間だったんですね。
茶色いえのきの名前は、「かきの木茸」といいます。
長野県中野市で栽培されているこの茶色いえのきは、白いえのきと同じ原種です。
この「かきの木茸」というのは、産地の登録商標になります。
また、似たような形の「ブラウンえのき」というキノコもあります。
茶色~えのき茸‼️
— ❧みきりか☙ (@Mikirika3) July 11, 2019
何に使おぅかなぁ~❓🤔 pic.twitter.com/1EQCNrIzS0
白いえのきをそのままうっすらと茶色に染めたような、そんな見た目です。
ブラウンえのきは、白いえのきと野生のえのきを掛け合わせたキノコなので、
かきの木茸とも、白いえのきとも、違ったものになります。
野生のえのきというのは、濃いめの茶色をした、なめこの大きいような形です。
かきの木茸は、さきほどもお伝えしたように、白いえのきの仲間。
それだけで、違いがわかりますよね。
では、長野県で栽培されている「かきの木茸」とは、いったいどんなキノコなのでしょうか。
また、仲間とは言えど、白いえのきとの違いはあるのでしょうか。
次で詳しく、ご紹介しますね!
茶色と白色のえのきの違いを比較してみた
茶色いえのきのかきの木茸と、通常のいつも見る白いえのき。
どちらも同じ原種のえのきですが、どれだけ違いがあるのか比べてみます。
値段が違う
まず気になるのが、お財布にダイレクトに関わってくるその値段です。
白いえのきは、時期や地域差もありますが、だいたい1パックで100円前後くらいでしょうか。
手に取りやすくて、使いやすい食材のひとつですよね。
そしてかきの木茸は、こちらも地域や時期によりますが、だいたい1パック250円ほど。
同じくらいの量で、2.5倍程度の価格差になっています。
なかなかの値段の違いですよね。
それには、次でご紹介する理由があります。
栽培方法が違う
価格差にも直結する、キノコの栽培方法ですが、えのきでもそれがあります。
まず白いえのきは、栽培専用の瓶に入れられて、専用の施設での栽培です。
↓こんな感じです。
えのき工場に潜入してきました。菌床のきのこでも、ちゃんとこだわりがあることに感動。またひとつ賢くなりました。 pic.twitter.com/hq52kQVLFB
— akutsu (@ineedme_jp) June 18, 2014
温度や湿度、二酸化炭素などを管理されて育ちます。
かきの木茸の栽培方法も、そんなに白いえのきとは変わりません。
しかし、1つだけ、大きく違うことがあります。
それは、かきの木茸は、日光に当てて育てられるということです。
白いえのきは日光を当てずに栽培するため、見た目が白くなります。
かきの木茸は、日光に当たるために、より天然物に近い、茶色の見た目になるそうです。
これが、見た目の色が違う理由だったんですね。
栄養成分がちょっと違う
同じ仲間のキノコですが、栽培方法が違うため、含まれる成分も少し異なります。
白いえのきに比べて、かきの木茸は、アミノ酸が約3倍も含まれているそうです。
やはり日光パワーでしょうか。
アミノ酸は、人の身体にとって、とても大切な栄養成分の中のひとつです。
免疫力アップに効果的で、新陳代謝にも深く関わってきます。
健康な毎日を過ごすためにも、欠かせない栄養素ですね。
歯ごたえが違う
白いえのきと茶色いえのきの目立つ違いは、最後に歯ごたえです。
火を入れるとぬめりが出るのは同じですが、
茶色いえのきの方が、よりシャキシャキ感があります。
白いえのきがしっとりするのに対して、
茶色いえのきは、コリコリした歯ごたえを楽しめるのです。
見た目の色だけじゃなく、栄養成分や歯ごたえなど、いろいろと違いがありますね。
そんな違いをいかした、かきの木茸ならではのレシピをご紹介します!
茶色のえのきのならではのレシピ
![](https://tasso-ikizama.com/wp-content/uploads/2020/05/947478_s-1.jpg)
白いえのきも茶色いえのきも、ほとんど同じように使うことができます。
加熱するとぬめりが出るえのきは、汁物や鍋物に最適なキノコです。
ぬめりをいかして、煮物にするのもとても美味しいですよね。
えのき共通の美味しさですが、かきの木茸ならではのポイントがあります。
それは、かきの木茸は火を通すと、甘みのあるダシがたくさん出てくることです。
↓特徴がまとまってる。
日本で最も生産量の多いきのこである「えのき」は、ほとんどが人工栽培物。
— ツキとタイヨウと暦 (@moon_sun_2018) November 10, 2018
最近出回るようになった、栽培用の白い品種に野生種を掛け合わせた茶色いえのきは、一般的なエノキに比べて歯ごたえがあり、天然のエノキに似た風味もあるそうです。#えのき pic.twitter.com/C6NtOMo5xM
なのでより一層、汁物を美味しくしてくれる素材になります。
また、かきの木茸の特徴でもある、シャキシャキ感を楽しむのもおすすめ。
天ぷらなどの揚げ物や、肉巻きなどの炒め物でも、
しっかりと主張してくれる、頼もしい存在です。
その中でも特におすすめしたいのが、「なめたけ」です!
瓶詰めになって売っている、ご飯のお供。
保存性も高くなり、かきの木茸の旨味は凝縮され、いいことづくしですよね!
なめたけの作り方はとても簡単!
- えのき1パックを1/3ずつにカット
- 鍋にえのきと、醤油・みりん・酒をそれぞれ大さじ3ずつ、砂糖を大さじ2/3入れる
- そのまま焦げないように煮詰めて、粘りが出てきたらお酢を大さじ1加える
- サッと混ぜたら、完成!
あとは冷ましてから、保存容器に入れて冷蔵庫で保管してくださいね。
こんなに簡単に作れるなめたけですが、かきの木茸のいいとこどりの一品ですよ!ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
「かきの木茸」 「ブラウンえのき」ともに白いえのきと見た目が違うだけかと思いきや、料理すると甘みが良く出て美味しいことがわかりました。
大きなスーパーに行かないとお目に掛かる機会が少ないと思いますが、見かけたらぜひトライしてみてくださいね。
また、もう手元にある方は、ぜひ加熱して頂いてみてくださいね。