みかんの皮をそのままお風呂に入れても効果あり?干さない場合の注意点

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生活

みかんの皮は乾燥させずそのままお風呂にいれても問題ありません。

ですが、干していないみかんの皮をお風呂に入れるとブヨブヨになって傷みやすい、数が集まるまでに腐るというようなデメリットがあります。

この記事では、みかんの皮を干さずにそのままお風呂に入れるときの注意点や、みかんの皮風呂の作り方、その効果についてまとめました。

みかんの皮をそのままお風呂に入れたい!干さないでも大丈夫?

みかんの皮風呂を作るときには、みかんの皮を干すのが一般的です。

ですが、実は乾燥させないでそのまま使っても大丈夫なんです。

「大丈夫」というよりは、干すことで効能が高くなるという根拠は文献にもネット上にもどこにもありませんでした。(ネット上は根拠・信頼性のあるものに限る)

一部、みかんの皮を干すと「陳皮(ちんぴ)」という漢方薬になるから干すんだ!という情報もありましたが、そのままのみかんの皮と陳皮で成分が変わるという根拠になる論文もこれまた見当たりません。

ただ香りに関して、干した方が生のみかん独特の「生っぽいにおい」が消えてくれます。みかん茶も乾燥したものを使用した方が香りが深くなってくれるんですよね。

皮をそのまま浮かべただけでも十分爽やかなみかんの香りの風呂になりますが、時間があるなら乾燥させて柑橘の香りを楽んでください。

みかんの皮をそのままお風呂に使う時の注意点

みかんの皮にはソラレンという物質が多く含まれており、そのまま使用すると日焼けや炎症を引き起こすという情報があります。

これに関して駒沢女子大学の西山一郎教授によると

オレンジ、レモン、ライムなどの柑橘系フルーツでは、その可食部にはソラレン類が含まれていないかあるいは少量しか含まれていませんが、皮には多量のソラレン類が含まれます。~中略~これらのフルーツの皮を使った加工品や料理には、ソラレン類に対する注意が必要だと考えられます。また、これらのフルーツを皮ごとスライスしたものを顔に乗せる「パック」などは、念のために控えた方が安全だと思います。

https://www.komajo.ac.jp/uni/window/healthy/he_diary_teacher_20002.html

とのこと。

つまりみかんの皮の部分にはソラレンがたくさん含まれているから、皮付でパックするのは避けた方がいいですよってことですね。

みかんの皮のお風呂に関しては直接パックするよりもずっと濃度は低いはずです。ですが、不安な方のために対策を調べたところ

倉敷平成病院の栄養科の方が

レモンやキュウリをパックにする美容法もありますが、ソラレンはお肌に直接触れることでも影響があるため、パックした後、日光を浴びるような場合はお肌には逆効果と言えます。

http://www.heisei.or.jp/blog/?p=2668#:~:text=%E3%82%BD%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%80%81%E6%91%82%E5%8F%96%E5%BE%8C2,%E4%BD%9C%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

とおっしゃっていました。

日焼けが気になる方は、みかん風呂に入った直後は日光に当たらない方がいいのかなと。

ちなみにソラレンを「食べた場合」の持続時間は約8時間ほど、ピークが食後2時間後と言われています。

肌に直接付着した場合の持続時間は調べても分からなかったのですが、

  • みかんのお風呂には夜に入る
  • 入った後は体を洗い流す

ということをすれば問題はないのかなと思います。

まぁ今までみかんのお風呂で炎症が起きたという話をも聞いたことがないので、あまり気にしなくてもいいのかなと思いました。

補足:柑橘類は朝食べると日焼けする?

ちなみに、ソラレンは「実の部分」にはほとんど含まれていないので「柑橘類を朝に食べたら日焼けする」は全くの誤情報なんですよ。

ソラレンの含有量なんですが

食品ソラレン類含量(mg/100 g)日焼けを増す可能性がある摂取量(g)
オレンジ無視できる考慮の必要なし
グレープフルーツ2.19457
レモン0.03330300

引用元https://www.komajo.ac.jp/uni/window/healthy/he_diary_teacher_20002.html

という感じで、レモンに関しては30キロも食べないと、日焼けする心配がないということです。

グレープフルーツでも500g食べてようやく…ということですから、だいたい2個以上食べてやっと気にした方がいい程度。

オレンジは考慮しなくてもいい程度しか含まれてないんですよね。

ということで、ここまでのことをまとめると、

  • みかんの皮をそのまま使っても問題はない
  • 一段上の香りを楽しみたいなら乾燥させよう
  • 日焼けが気になるなら念のため夜入って洗い流せば問題なさそう

ということです。

乾燥させたらソラレンの毒性が減る…という記事も見かけましたが、ソースが記載されてないので信憑性がありませんでした。

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みかんの皮を乾燥させて使うメリット

ではどうしてみかんの皮を干すことが一般的になっているのか?

理由としては「長期保存ができるから腐らない」「皮がブヨブヨになりにくい」というのが有力なのではないかなと思います。

長期保存ができるから腐らない

一人、二人暮らしの方だと一回に大量のみかんを食べることもないですから、みかんの皮が集まるまでにカビて腐ってしまいますよね。

さらにみかんなど柑橘系のお風呂の歴史は奈良時代まで遡る…なんて言われています。

昔は毎日お風呂に入る文化もないですから、お風呂の時のために皮を乾燥させておいたのかもしれません。

皮がブヨブヨになりにくい

また、みかんの皮は柚子と比べてすごく薄いです。柚子なら長時間お風呂に漬けておいても原型を留めてくれます。

ですが、みかんの皮は乾燥させずにそのまま浮かべると、数時間で水が浸透してくるんです。

白い部分もモワ―っと膨れてきますし、オレンジの表面も透き通った感じに。

ブヨブヨ&ドロドロになってしまうと、布に入っていてもお風呂から出す時あまり良い感じがしませんよね。

そんなこともあって、みかんの皮は乾燥させてからお風呂に入れるようになったのかもしれません。

みかんは干さないと日持ちはしませんし冷蔵庫に入れていても短期間で腐ってしまいます。

干した皮だと室温での長期保存が可能ですし、お風呂でふやけにくいので、そういう意味ならみかんの皮は干した方がおすすめということです。(香りも良くなりますしね。)

次にみかんの皮のお風呂を作る時のポイントなんですが

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みかんの皮風呂の作り方

みかんの皮のをそのまま使うお風呂の作り方は、お風呂に皮を浮かべるだけでいいので簡単。

みかんの皮をそのままお風呂に入れるとカスが散らかり掃除が大変なので、ガーゼやハンカチで包んでゴムで縛ってから浮かべるといいですよ。

みかん風呂に入る10分くらい前に浮かべておくと、入る時にふわっとみかんのいい香りがします。

みかんの生の皮をお風呂に使うと、暖かいお風呂の中でふやけるのが早いです。傷むのも早いので、最後に入った人が、その日のうちに出すようにしてくださいね。

みかんの皮はお風呂に何個分入れる?

私の場合ですがみかん風呂は200L程度の湯船でみかん10個分くらいの皮を使うと、みかんの爽やかな香りを楽しむことができます。

ご家庭にもよるんですが、だいたい200Lというとこんな感じのお風呂ですね。

あまり香りが感じられない場合は少し多めにしたり、ピリピリする場合は少なくするなど調整してみてくださいね。

みかんの皮を干してお風呂に入れる場合

みかんの皮を干して、乾燥した状態で使う場合も200Lに10個程度の量が目安です。

私はこの量で十分いい香りを楽しめたんですが、物足りない場合は同じく適宜増やしてください。

こちらもガーゼなどで包み、皮が散らからないようにするといいですよ。

みかんの皮は洗った方がいいのか?

みかんの皮には食品添加物やワックスが使用されていることがあるので、お風呂に入れる前にササっと洗った方がいいです。

この時みかんを食べる前に洗っておくと楽です。

流水で洗い流した後は、綺麗な布巾やキッチンペーパーで水をぬぐっておきましょう。

見えないこともありますが、みかんの皮にたまに白い粉がついてますよね。

あれが食品添加物またはワックスなんです。人体に害がない量に規定されていますが、気になる方は簡単に洗った方がいいでしょう。

(白い粉の詳しい成分や何故使われるのかは以下の記事で紹介してます。読んだうえで気になるなら洗うといいです。)

>>みかんの皮の白い粉は安全?白カビとの見分け方を知って美味しく食べよう

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みかんの皮の乾燥方法

みかんの皮を乾燥させる方法は、

  1. 洗ったみかんの皮を適度な大きさにちぎる(3~4㎝角くらい)
  2. 皮をザルなどの上に重ならないように広げる
  3. 1週間ほど風通しのいい場所で天日干し
  4. 2日に一回程度ひっくり返してあげる
  5. 皮がカラカラになるまでしっかり乾燥したら完成(1週間が目安)

です。適当な大きさにちぎっておくことで、乾燥しやすくなりますよ。

カビが生えないよう、ザルに重ならないように広げておくのもポイントです。

ちなみに室内でも日当たりのいい場所に置いておけば、だいたい10日くらいでカラカラになりますよ。

↑写真のものは、ちぎらないでそのまま乾燥させたものです。

私が住んでいる北海道だと冬場の室内湿度が30%程度なので、ちぎって小さくしなくてもこれくらいカラカラになってくれました↓

みかんの皮の乾燥はレンジで時短する手も

みかんの皮の乾燥には天日干しだと1週間、天気や場所によって10日ほど掛かります。

ですが、電子レンジを使用すると10分程度で乾燥させることができるんですよ。

手順は

  1. 耐熱のお皿にキッチンペーパーを敷く
  2. その上に小さくちぎったみかんの皮を重ならないように置く
  3. 600Wで2分加熱
  4. みかんの皮を裏返してさらに600Wで1分半加熱
  5. その後みかんの皮が完全に乾燥するまで20秒ずつ加熱する
  6. 粗熱が取れたら完成

みかんの保管状態によっては、皮が元々乾燥気味の場合もあります。

また、品種や産地によって分厚い皮のものもありますよね。大きさや乾燥具合をみて焦がさないようにレンジにかけてくださいね。

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乾燥したみかんの皮の保存方法

乾燥させたみかんの皮は長期保存が可能で、乾燥剤を入れた密閉容器なら6ヶ月ほど持ちますので、たくさん作っておくのもいいですね。

乾燥させたみかんの皮を保存するときは、密閉できる容器(袋でも可)に入れて「冷蔵保存」がおすすめです。野菜室はNG。湿気が多くカビが生えやすいですよ。

ドライフルーツと同じ様に、密閉容器の中にできればシリカゲル・脱酸素剤を入れておきましょう。

乾燥させたみかんの皮は実は湿気を吸いやすい性質があります。

生のものより長期保存が可能とはいっても、しっかりと湿気対策をして品質が落ちないようにすると◎です。

みかんの皮がある程度の数集まるまで、数日かかる場合もありますから、上手に保管してカビを防いでくださいね。

みかんの皮のお風呂に入るとピリピリする理由

みかんの皮にはリモネンという成分が含まれていて、これがお肌がピリピリする原因です。レモンなどの柑橘の香りもリモネンがあるからなんですよ。

このリモネン、実は油を分解する効果が高いので、ハンドソープや台所用洗剤にも使われているもの。そのため、お肌がひりひりチクチクと感じてしまうというわけです。

そんな時は、お風呂を38℃~40℃くらいのぬるめのお湯にしてみましょう。

特に、敏感肌の人や、お子さんと一緒にお風呂に入る人は湯温に注意してくださいね。

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みかん風呂の効果

①ポカポカになれる

みかんの皮にはβ-クリプトキサンチン、ヘスペリジン、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどたくさんの栄養が含まれています。また先ほど紹介したリモネンは精油成分です。

熱めのお湯だとリモネンのせいで肌にピリピリとした刺激を感じることがあると言いましたが、ぬるめのお湯でもぽかぽかに感じ、温まることができますよ。

②爽やかな香りでリフレッシュな気分に

みかんは甘いのに、スッキリとした香りが特徴。その香りの良さからアロマオイルにもなっています。

みかんの皮をお風呂に入れれば爽やかな香りでリフレッシュすることができますよ。一日の終わりに爽やかな香りに包まれたら幸せな気持ちになれますよね。

みかんの皮は掃除にも使える

みかんの皮は、お風呂で香りを楽しむだけでなく掃除にも使えます。乾燥させなくてもそのままの状態でいいんですよ。

例えば鏡を磨いたり、シンクの水垢汚れ、床に付いたマジック、レンジの中の油汚れにも効果的です。

ただ、汚れの程度・状態によっては向き不向きがあったので、私の方で実験してまとめてみました。

みかんを食べたついでにササっとできるものばかりでしたので、特に水垢に困っている方は以下の記事をご覧くださいね。

>>みかんの皮でお掃除!お風呂の鏡の水垢がどれくらい取れるか実験してみた

まとめ

みかんの皮をお風呂に入れるときは皮を干さずにそのまま入れてもOKです。

ただブヨブヨになりにくいのと、香りもよくなるので、時間があるなら干すのがおすすめです。

もし冬場で屋外で干すことが難しいならレンジを使用しても大丈夫ですよ。

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