なでしこに花が咲かない原因は大きく分けて
1. 日光が足りていない
2. 肥料が足りていない
3. 室内の温かい空間に置きすぎている
4. 長く育てていて大株になってしまっている
などが考えられます。
なでしこはピンクや白、赤や黄色と様々な色の花を楽しめる、愛らしい佇まいが人気の植物です。
開花時期は4月から10月で、長くその花や良い香りを楽しむことができます。
かわいらしさの中にどこか奥ゆかしい雰囲気も持ち合わせており、「大和撫子(やまとなでしこ)」という日本女性の比喩表現もあるほどですが、ときどき、その花が咲かないというケースがあるようです。
特に大きくなってくると花が咲きずらいというのは、あまり知られていないんですよね。
対策としては株分けか挿し芽なので、この記事ではその手順もまとめました。
もし、ご家庭で育てているなでしこに花がなかなか咲かなくて悩まれている場合は、参考にしてみてくださいね。
なでしこに花が咲かない原因①日光が足りていない
なでしこは日当たりが悪いと花が咲きずらいという特徴があります。
日当たりの良い環境を好む植物なので日陰で育ててしまうと、葉ばかりが育って花が咲かなくなってしまうんです。
ですので、なるべく日中はしっかりと日が当たる場所を選んで育ててあげましょう。
室内で育てている場合は日光が入ってくる、窓辺に置いてあげるといいですよ。(気温が高すぎる場所は中止※詳細は後述)
明るい場所に置いてあげると株全体がしっかりと強く育ってくれるので、開花期には花を咲かせてくれるようになります。
ただし真夏の直射日光は少し強すぎるため、株全体が弱ってしまったり、葉焼けの原因にもなってしまいます。
夏場は遮光してあげたり、鉢植えの場合は日中は日陰に置いてあげるなど、工夫してあげてくださいね。
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なでしこの花が咲かない原因②肥料が足りていない
なでしこは開花期が長く、その時期には次々と花を咲かせます。
ですがシダ植物などと違って栄養がたくさん必要な植物ですから、肥料が足りていないとうまく花が咲きません。
生長に合わせて、しっかりと必要なだけ肥料を与えてあげましょう。
植え付けの時に緩効性肥料を用土の中に混ぜ込んで与えてあげるようにするのが一番いいですが
「花が咲かない」と検索しているあなたは、もうすでに植え付けは終了していると思うので、追肥を与えるといいですよ。
追肥は成長期である4~10月(真夏は避けて下さい)にかけて定期的に与えてあげると良いでしょう。
固形肥料であれば月に1回程度、液体肥料を与える場合は週に1回程度を目安にしてください。
固形肥料はこちらのプロミックという商品だと、鉢の上に置いておくだけなので簡単に使えます。色々種類がありますが、ナデシコの場合はこの草花・鉢花用というのがいいですよ。
週に一回交換が必要な液肥よりもコスパも高いです。
どの植物にも言えることですが、花を咲かせるにはとてもエネルギーが必要なので、全体にしっかり栄養がいきわたるようにしてあげることが大切なポイントです。
開花中にもきちんと追肥をしてあげるようにしてくださいね。
なでしこの花が咲かない原因③室内の温かい空間に置きすぎている
鉢植えの場合、なでしこを温かい空間に置きすぎてしまうと、かえって花付きがわるくなることがあります。
なでしこは寒さに強い花なので、室内で育てるよりもなるべく屋外に置くようにしてあげましょう。
冬場の寒さにしっかりと当ててあげることで株全体が強くなり、春になる頃に花芽が育ってくれます。
ただし冬場には、あまりに寒すぎると土が凍ったり霜がおりてしまうこともあるので、天気予報をみて気温が氷点下まで下がりそうなら室内に避難させてあげてくださいね。
土が凍ってしまうと株全体が弱ってしおれてしまいます。
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なでしこの花が咲かない原因④長く育てていて大株になってしまっている
長く育てていて年数が経過したなでしこは、大株になるにつれて花が咲きにくくなることがあります。
その場合は必要に応じて
- 挿し木
- 株分け
などをして、株の大きさを調整してあげといいですよ。
なでしこを挿し木する方法
挿し木をする場合は、春の3月から4月頃か、秋の9月から10月頃が適しています。
切る枝は、1~2年以内の若めのもの&花のついていないものを選んでください。
手順は以下のようにすると間違いないです。
- 3節(枝が出てるとこを節といいます)くらいの長さで挿し芽を切って水につけておく
- 緩効性肥料を混ぜ込んだ用土をポットに入れる
- 土をしっかりと湿らせる
- そのポットに挿し穂を差す
- 発根までは日陰に置いておく
- 2週間ほどで根が定着するので鉢に植え替える
この手順で差し芽をすると成功しやすいので、試してくださいね。
イメージとしてはこのくらいのサイズ感です↓
挿し芽したなでしこの花が咲きそうです(*^-^*)
— 斎藤詩織 (@shiori8128) April 11, 2016
花芽を取った方が株が丈夫になるかもしれませんが、やっぱりお花見たいです… pic.twitter.com/f0yQSiqLbi
なでしこを株分けする方法
なでしこが大株になってしまっている場合は、元気のいいものを選ぶようにしましょう。
株分けのタイミングは9月中旬の涼しくなってきた時期が適しています。
そのほうが根付きも早く、しっかりと生長してくれますよ。
株分けの手順は
- 一度株を丁寧に掘り起こす
- 根についた古い土を手で優しく落としてあげる
- 手で株を分ける
- 根っこの手入れをする
- 鉢に植え付ける
です。作業中根に傷がついてしまわないようくれぐれも気をつけましょう。
株が自然と別れて育っている場合は、手で分けます。分かれていないときは、清潔なはさみなどを使うといいですね。
このとき、傷んでいる根や長く伸びすぎている根があれば、そこも切り落としておきましょう。
こうして分けた株は、根を広げた状態になるようにして、それぞれ別の鉢に植え付けてあげてください。
株分けした直後は全体的に弱ってしまっているので、数日は日陰に置いておき、しばらくして根付いてきたら、日当たりの良い場所で育ててあげましょう。
こうして株の大きさを調整、管理することで、年数が経ってもなでしこに花を咲かせることができるのです。
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なでしこの花が咲かない原因まとめ
なでしこは、上手に育ててあげれば、明るい色合いの可憐な花をたくさん咲かせくれます。
なでしこは高温多湿を嫌う植物です。
なるべく風通しが良い場所を選んで育ててあげましょう。
また、じめじめしすぎないよう、水はけの良い土で育ててあげることも大切です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたころに水やりをするのがポイントです。
基本的には暑さにも寒さにも強いので、初心者向けの植物ではありますが、花が咲かない場合は今回紹介したポイントを見直してみてくださいね。
今ご家庭でなでしこを育てている方も、これから育ててみたいと思われている方も、開花の時期にはそのかわいい花たちをしっかり楽しめますように。