紙袋で郵送(※1)するときに一番安くなるのは「郵便局」のことが多いです。
ただ、サイズや重さ、使用する割引サービスによっては他社の方が割安になることも。郵便局、ヤマト、佐川急便の各社で紙袋を使用した荷物の発送には対応していますが、サイズや重量にも制限がありますので事前に確認しておくとスムーズに郵送することができますよ。
この記事では紙袋で郵送する時の梱包方法や宛名の書き方、できるだけ送料を安く済ませるためのポイントを各社の料金を比較しつつまとめましたので参考にしてくださいね。
※1:「郵送」は郵便局を使った場合の言葉なんですが、この記事では分かりやすいように他社でも郵送という言葉を使いますね。
紙袋で荷物を郵送する一番安い方法
以下各社の料金を比較したんですが、どこも割引形態が複雑すぎて、分かりやすくまとめたつもりなんですが長くなってしまいました。
なので結論から言うと、「ゆうパックスマホ割アプリ」を他の割引を利用しながら使うのが一番安く済みます。
割引を適用せずにパッパと紙袋を送りたい場合の料金比較や、各社どんな割引サービスがあるかは以下をご覧ください。
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紙袋を割引サービス利用無しで最安値で郵送する方法
紙袋で郵送する料金を安く抑えたいなら60サイズ(※2)の荷物なら「佐川急便」が一番安くなります。
ただし2kgまでという制限があるので、60サイズで2㎏以上の重さなら「ゆうパック」が最安値となります。
荷物の重さやサイズ、どの割引を利用するかによっても違うんですが参考までに60サイズの荷物の送料を各社比較してみましょう。東京から東京に送るときの送料です。(2022年12月現在)
※2:60サイズの荷物とは、荷物の縦・横・長さの合計が60cm以下のものです。
◇60サイズ送料
郵便局(25kgまで) | 810円 |
クロネコヤマト(2kgまでの場合) | 930円 |
佐川急便(2kgまでの場合) | 770円☆最安値 |
どこの配送業者でも紙袋に荷物を入れて送ることができますが、各社送るときのサービス名や条件をいろいろと設定しています。
以下のサービスを利用することになると思いますので、サービス名と配送できる荷物の条件を一度整理しておきましょう。
配送業者 | サービス名 | 制限 |
郵便局 | ゆうパック | 170サイズまで・25kgまで 大きさ問わず25kgまで |
クロネコヤマト | 宅急便 | 200サイズまで・30kgまで |
佐川急便 | 飛脚宅配便 | 260サイズまで・50kgまで |
参考までに東京から東京に送る場合の各社の基本料金を掲載しておきます。(表の中のkgは重量制限)
サイズ | 郵便局 | クロネコヤマト | 佐川急便 |
60 | 810円 25kg | 930円 2kg | 770円 2kg |
80 | 1030円 25kg | 1150円 5kg | 1045円 5kg |
100 | 1280円 25kg | 1390円 10kg | 1386円 10kg |
120 | 1530円 25kg | 1610円 15kg | – |
140 | 1780円 25kg | 1850円 20kg | 1848円 20kg |
160 | 2010円 25kg | 2070円 25kg | 2068円 30kg |
170 | 2340円 25kg | – | 2420円 50kg |
180 | 2400円 25kg | – | 2695円 50kg |
200 | – | 2840円 30kg | 3245円 50kg |
220 | – | – | 3795円 50kg |
240 | – | – | 4895円 50kg |
260 | – | – | 5995円 50kg |
※クロネコヤマト・佐川急便は東京から関東圏(埼玉や神奈川など)に送っても表と同じ料金ですが、郵便局は東京以外の関東圏に送ると50円~60円ほど高くなります。それでも100サイズ以上なら郵便局が一番安いです。
サイズや重量によって、最安値の料金が変わってきますので、ご自分の荷物がどこに当てはまるので確認して選ぶようにしてくださいね。
ちなみに60サイズの荷物に関して安く済ませるポイントは「荷物の重さ」です。
郵便局は紙袋の大きさに関わらず25キロまで大丈夫なんですが、クロネコヤマトと佐川急便は重量によって料金も高くなってきます。
小さいのに重いもの(例えば60サイズの梱包で済むのに2kg以上あるという場合)は60サイズでも「郵便局が一番安い」となります。
分かりやすくまとめると
- 80サイズ以下は佐川急便が最安値
- ただし80サイズでも東京から東京に送る場合は郵便局が最安値
- 100サイズ以上は郵便局が最安値
- 60サイズでも2kg以上なら郵便局が最安値
となります。
また、各社この基本料金から様々な割引を展開してますので、少し手間でも送料をもっと安く抑えたいという場合は次項を参考にしてください。
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紙袋で郵送する場合の割引サービス
郵便局・クロネコヤマト・佐川急便それぞれ、上記の基本料金から割引サービスがあります。持ち込みが必要になったり、アプリの登録が必要なることが多いです。それぞれ一覧にしますと…
郵便局
ゆうパックを利用することで受けられる割引
- 持ち込み割引:120円割引
- 同一あて先割引:60円割引
- 複数口割引:60円割引
・複数口割引
郵便局かゆうパック取扱所に荷物を持ち込めば、1個につき120円の割引
・同一あて先割引
1年以内に発送されたゆうパックの「ご依頼主控」を沿えて、同じあて先に送れば1個に付き60円の割引
・複数口割引
同じ種類・あて先のものを同時に2個発送すると、1個に付き60円の割引
例えば自分の娘に紙袋の荷物を郵便局に持ち込みで送ると基本料金から-120円。さらに、1年以内に娘に荷物を送ったことがあれば、その控え持参でさらに-60円となります。
- ゆうパック
- 1個
- 60サイズ
- 持込割引 -120円 x 1 個
- 同一あて先割引 -60円 x 1 個
- 差出地:東京都 → 宛先地:東京都
合計 630円
となり、60サイズの基本料金810円から180円も安くなりました。
ゆうパックスマホ割アプリを利用した割引
ゆうパックスマホ割というアプリをスマホにダウンロードしておけば、あて名ラベルの作成や支払いもスマホ上で行うことができます。また、割引率としてはかなり高いので、よく荷物を送る機会がある場合は登録しておくといいでしょう。割引詳細は
- ゆうパックスマホ割アプリの利用:180円割引
- 郵便局受け取り割引:100円割引
- 継続利用割引:割引後の料金からさらに10%割引
・ゆうパックスマホ割アプリの利用
「ゆうパックスマホ割アプリ」をダウンロードして荷物を郵送すれば、荷物1つにつき180円割引
・郵便局受け取り割引
さらに相手の受け取り場所を郵便局にすると100円割引
・継続利用割引
年間10個以上荷物を郵送していれば、割引後の料金からわらに10%割引
例えばゆうパックスマホ割アプリを利用して、娘に荷物を送ると
- ゆうパック
- 1個
- 60サイズ
- ゆうパックスマホ割 -180円
- 郵便局受取割引 -100円
- 継続利用割引 -10% (53円 )
- 差出地:東京都 → 宛先地:東京都
合計 477円
となり、基本料金の810円から333円も安くなりました。上記持ち込み割りや同一あて先割、複数個口割との併用はできないんですが、紙袋をゆうパックで送るなら、このアプリ経由が一番安くなります。
クロネコヤマト
クロネコヤマトは「クロネコメンバーズ」に加入しているかしていないかで、大きく送料が変わります。クロネコメンバーズはこちらのページ(https://auth.kms.kuronekoyamato.co.jp/auth/login)から無料で登録ができます。
クロネコメンバーズ加入 | 加入なし | |
持込割 | 150円割引 | 100円割引 |
クロネコメンバー割 | 宅急便料金10%割引 (上位カードだと15%割引) | 割引なし |
にゃんPay | 宅急便料金12%割引 | 150円割引 |
デジタル割 | 60円割引 | 60円割引 |
営業所受け取りサービス | 60円割引 | 60円割引 |
・持込割
紙袋をヤマト営業所、コンビニに持ち込むと適用されます。クロネコメンバーズに加入していると150円割引、未加入だと100円割引です。
・クロネコメンバー割
クロメコメンバーズに加入して、プリペイド型電子マネーカードを作成&このカードで決済すると適応される。チャージ額の大きさによって10%割引か15%割引となる。一般の方はだいたいが10%の方になります。
・にゃんPay
クロネコメンバーズに加入すると、ヤマト運輸で使えるようになるキャッシュレス決済サービスです。無料でスマホアプリがダウンロードできますし、送料ピッタリの額をチャージできるので、クロネコメンバー割のプリペイドカードよりも使い残しが発生しないのでおすすめ。割引率も12%と大きいです。
・デジタル割
送り状をスマホやPCで予め作成して郵送すると、60円の割引適応になります。
・営業所受け取りサービス
荷物の受け取り場所をヤマト運輸の営業所に指定すれば、荷物1つにつき60円の割引になります。
以上の割引サービスを使用すると、例えばクロネコメンバーズに加入してから、送り状をスマホで作成、荷物を営業所に持ち込み、相手の受け取り場所を営業所に指定し、にゃんpayで決済すれば
- クロネコメンバーズに加入
- 持込割 -150円
- にゃんPayで決済 12%割引
- デジタル割 -60円
- 営業所受け取りサービス -60円
合計543円
となるので、基本料金924円が(キャッシュレスにすると現金より少し安くなります。例えば現金だと60サイズで930円ですが、キャッシュレスだと924円。)543円になります。普通に送るよりも381円安くなりました。
佐川急便
佐川急便は営業所に荷物を持ち込むことで、荷物1つにつき100円の割引があります。郵便局やクロネコヤマトと違って、その他の割引は残念ながらありません。
紙袋で郵送するときに一番安い方法
ここまでのことをまとめると
- 80サイズ以下は佐川急便が最安値
- ただし80サイズでも東京から東京に送る場合は郵便局が最安値
- 100サイズ以上は郵便局が最安値
- 60サイズでも2kg以上なら郵便局が最安値
- 割引を適用するなら郵便局のゆうパックスマホ割アプリ一強
ということですね。参考にしてください。
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紙袋に宛て名を荷物に直接書く定形外郵便も安い
たまに紙袋に直接宛名を記入している荷物を見かけることがあるかと思います。あれは、郵便局の「定形外郵便(規格外)」という配送方法です。
定形外郵便は荷物の大きさに関係なく(※3)重さで送料が決まる配送方法です。
定形外郵便の送料は以下の通りです。
重量 | 料金 |
50g以内 | 200円 |
100g以内 | 220円 |
150g以内 | 300円 |
250g以内 | 350円 |
500g以内 | 510円 |
1kg以内 | 710円 |
2kg以内 | 1040円 |
4kg以内 | 1350円 |
※3 90サイズまでで、一番長い辺が60センチまでと決まっています。
ゆうパックと違って、追跡サービスなし、日時指定なし、補償なしなので今回は紹介しなかったんですが、大きくて軽くて安価な荷物なら割安で発送することができます。
紙袋で送るときの宛て名の書き方
ゆうパック・ヤマトの宅急便・佐川の飛脚宅配便のいずれも、専用の宛名ラベルを貼り付ける必要があります。ラベルを準備するには
- 各社のスマホアプリで事前に準備する
- 集荷を依頼するときに宛名ラベルを持ってきてもらう
- 宅配センターに荷物を持ち込む際に伝票ラベルに記入して荷物に貼りつける
という3パターンがあるので、しっかりつ貼り付けましょう。
↑こんな感じでラベルをバーンと貼り付けます。
紙袋で郵送する時の梱包方法
ゆうパックでも宅急便でも飛脚宅配便でも、指定の紙袋以外でも使って大丈夫です。
食品が入っていた紙袋や 、アパレル関係の紙袋など手持ちのものでOK。
ただ段ボールと比べると耐久性が低いですので、できるだけ丈夫で厚手のものを使った方がいいですよ。当たり前ですが、壊れやすいものは紙袋ではなくて段ボールを使用するようにしてくださいね。
梱包時に用意するもの
紙袋で郵送するときに必要なものは
- 紙袋
- ビニール袋やプチプチ
- ガムテープ(透明なOPPでも見栄えが良い)
- 送り状
があればOKです。透明な袋は100均のラッピングコーナーにいろんな種類の袋があります。
紙袋で郵送する場合の梱包手順
ポイントは
- 雨に濡れないように、ビニール袋で包んでから紙袋に入れる
- 紙袋はできるだけ丈夫なものを使う
- 紙袋の口はしっかりガムテープで留める
- 持ち手は可能であれば切っておく
- マチの部分は折ってガムテープで留める
ということです。分かりやすく図解しますね。
まず品物は雨に濡れると中のものまで濡れてしまうことがあるので、薄手のビニール袋で包んでから梱包すると安心です。
また、送料を安く抑えるために持ち手を切るor口の部分を折ってからテープで留めるというのも大切なポイントです。
送料は荷物の3辺の長さの合計で決まります。集荷担当の方にもよると思いますが、持ち手の部分やマチの部分は長さにカウントされないよう切ったりしてできるだけコンパクトにまとめましょう。
これで随分とコンパクトになりました。
この厚さだと、ポスト投函することもできてしまいそうです^^;
本や衣類、CDやDVDはこのように薄くなりますので、そうなったら郵便局の「クリックポスト」やクロネコヤマトの「宅急便コンパクト」を利用しましょう。
紙袋郵送料金を安く抑えるコツ
送料を安く抑えるためには最安値の宅配業者を選ぶことも大切ですが、荷物をコンパクトにすることも大切です。
例えばゆうパックの場合、60サイズの荷物は810円ですが、80サイズになると1,030円と、一気に220円も高くなってしまいます。
送料は荷物の3辺の長さの合計で決まります。集荷担当の方にもよると思いますが、持ち手の部分やマチの部分は長さにカウントされないよう切ったり、折りたたんだりしてできるだけコンパクトにまとめましょう。
持ち手を切るor口の部分を折ってからテープで留めるというのも大切なポイントです。
紙袋に持ち手やマチがある場合は手順で示した通り、カットしたり折りたたんだりしましょう。
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紙袋で郵送するのは失礼になる?
紙袋はダンボールと比べてどうしても「簡易的」というイメージですし、紙袋で荷物を送ったら失礼に当たるのでは?と不安になってしまうこともあると思います。
例えば店舗で購入したプレゼントを送る場合。
多くの場合、ラッピングされたプレゼントは、さらにその店舗の紙袋に入れられていると思います。この紙袋に直接送り状を貼り付けてもいいものか…はたまた、その紙袋をさらに大きな紙袋またはダンボールに入れて送るべきか。
これに関して特にマナー形式的な決まりはないので、紙袋で直接送っても失礼にはあたりません。
包装されリボン掛けされたプレゼント(場合によっては熨斗)があれば、贈り物としての体裁は整っているので問題ないんですよね。
ですが、受け取り側の価値観によって変わる部分が大きいと正直思います。直接紙袋で送るなんて失礼!と思う方もいるでしょうし、別に気にしないという方もいます。こうしてあなたが「失礼なのかも…」と検索しているのが証拠です。なんとなく失礼だな、と思う方はいるんですよね。
なので、一番確実で失敗しない安全策としては「店舗の紙袋をさらにダンボールに入れて送る」です。
ネット通販で贈答用の品物を注文すると、大体はラッピングされたプレゼントがさらにダンボールに入れられていますよね。
こうすればラッピングがぐちゃぐちゃになりませんし、中のプレゼントも壊れたりする心配はなくなります。
この状態ならば、どのように考える人であっても「失礼」とは思わないでしょう。これが最大限気遣いあるプレゼントの形だと思います。
紙袋で郵送する一番安い方法のまとめ
紙袋で郵送するときに一番お得なのは
- 80サイズ以下は佐川急便が最安値
- ただし80サイズでも東京から東京に送る場合は郵便局が最安値
- 100サイズ以上は郵便局が最安値
- 60サイズでも2kg以上なら郵便局が最安値
- 割引を適用するなら郵便局のゆうパックスマホ割アプリ一強
ということでした。
特に割引を使わずに送るなら、サイズと重さによって最安値の業者が異なりますので、先ほどの表を参考にしてくださいね。
また、もし追跡保証サービスを使わなくてもいいということでしたら、定形外郵便がすごく安いです。
90サイズ、一辺が60センチまでの軽いものなら断トツで安価。
紙袋で郵送するのは、ダンボールと比べて送料が安く済むことが多いですし、梱包も簡単というメリットがあります。例えば服やお菓子、ぬいぐるみなどの玩具を入れるときは最適でしょう。
一方で、雨に弱かったり、壊れやすい品物には向かないというデメリットもあります。送る品物によって上手に紙袋とダンボールを使い分けて下さいね。
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