じゃがいもの葉が枯れるのは疫病!?原因別に対策を解説するよ

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ガーデニング

家庭菜園でじゃがいもを育てていると、葉が枯れてしまうことがあります。

「ちゃんとじゃがいもが収穫できるのかなあ…。」と心配になりますよね。

調べてみると、葉が枯れるのは「病気」・「害虫」・「生育不良」の3つの原因が考えられることが分かりました。

ここでは、じゃがいもの葉が枯れる3つの原因と、枯れてしまった時の対策についてまとめてみました。

じゃがいもの葉が枯れる原因と対策

先ほど、じゃがいもの葉が枯れるのは「病気」・「害虫」・「生育不良」の3つの原因が考えられるとお伝えしました。

この3つの原因について解説する前に知っておきたいのは、実はそれ以外にも葉が枯れる原因があるということです。

それは、収穫期が近づいてきているということです。

大体、植え付け後90日から100日が収穫期に当たります。

それまで緑色だった葉の色がだんだんと薄くなっていき、黄色くなってくるのです。

葉が枯れてくると心配になりますが、収穫間近であればこれは普通のことなので特に問題はありません。

心配なのは、収穫間近でもないのに葉が枯れてきてしまうこと。

明らかに収穫に早い時期や、葉に斑点ができるなどの異常が見られたときには、「病気」・「害虫」・「生育不良」のどれかを疑いましょう。

そして、次に紹介する対策をすぐにほどこしましょう。

病気による原因

葉が枯れる病気は、

  • 「疫病」
  • 「モザイク病」
  • 「青枯れ病」

などさまざまなものがあります。それぞれ教えます。

疫病

まずは疫病についてです。

疫病は、湿気が高い梅雨や秋の長雨の時などに発生しやすい、いわゆるカビによる病気です。

風通しが悪かったり、じゃがいもの株元の土をポリエチレンフィルムなどで覆う「マルチ栽培」をしていなかったりして、株に泥や土が跳ね上がってしまうことで感染します。

症状は葉や茎に茶色っぽい病斑があらわれ、それがどんどん広がっていくというもの。

↓農家さんだとこんな感じで防疫してます。

家庭菜園で疫病に対してできる対策は、まだ初期段階であれば、疫病が発生した葉を摘むことです。

ただ、株全体に疫病が広がってしまっている場合は、サンボルドーなどの薬剤を使って治療します。

モザイク病

次に、モザイク病についてです。

比較的雨の少ない9月~11月に発生しやすい、じゃがいもがかかりやすい病気です。

モザイク病は、アブラムシが媒介するウイルス病なので、アブラムシを徹底的に防ぐことができればかかることはありません。

症状は、葉や茎の色が抜けてきて最終的に枯れていきます。↓こんなです。

枯れる途中で黒っぽい斑点が出ることもあります。

かかってしまってからできる対策ですが、残念なことに、モザイク病になってしまうと何も手立てはありません。

治療できる薬剤がないのです。

他の株に伝染しないよう、モザイク病になってしまった株は焼却処分しましょう。

青枯れ病

最後に、青枯れ病についてです。

青枯れ病は、じゃがいもの根に傷がつき、そこから菌が侵入して感染します。

比較的温暖な地域での発生が多い病気です。

症状は、まずはじゃがいもの葉が黄色くなったりしおれたりし、その後に茶色く枯れていきます。

↓これは茄子だけど、こんな感じでくたーっとなります。

残念ながら、青枯れ病もモザイク病と同じく、かかってしまってからできる対策は何もありません。

他の株に伝染しないよう、土ごと掘り起こして焼却処分しましょう。

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害虫による原因

次に、害虫による原因で葉が枯れる場合です。

害虫の中でも、

  • ニジュウヤホシテントウ
  • ヨトウムシ

による仕業の可能性が大きいです。

症状は、ニジュウヤホシテントウの仕業だと、葉の表面をこそげたように食べられて、その後枯れるというもの。

↓こんな感じです。

ヨトウムシの仕業だと、葉の大部分が食べられて枯れていきます。

↓これはかわいい部類です。もっと大きくて大量にいて、ごっそり食べられてしまうこともあります。

できる対策は、害虫を見つけた時にすぐに除去することです。

もし姿が見当たらなくても、夕方以降に姿を現すこともあるので、じゃがいもの苗周辺をくまなくチェックして害虫を除去しましょう。

じゃがいもにつく虫駆除の方法

じゃがいもは何かと虫に狙われやすい作物です。センチュウ類も葉っぱだけでなく実を食べようと寄ってきます。

以下の記事ではこの記事で紹介した以外の虫対策についても解説していますので、合わせてご覧ください。

>>じゃがいもを食べる困った虫たち&その対策

生育不良による原因

病気や害虫が原因でなく、また収穫間近でもないのに葉が枯れた場合は、生育不良が原因だと思われます。

土の水はけが悪い、土が合っていない、太陽の光が足りていないなどの条件でうまく育つことができず、葉が枯れてしまうのです。

できる対策は、じゃがいもの環境を整えてあげることです。

土質を変えて水はけを良くしたり、日照不足にならない場所に植え直したりと、環境を見直してあげましょう。

まとめ

ここでは、じゃがいもの葉が枯れてしまう原因と対策を、「病気」・「害虫」・「生育不良」の3つに分けて解説しましたが、参考になりましたか。

まとめると、葉が枯れてきた時には、まず、収穫間近だから葉が枯れてきたのか、それとも別の原因があるのかを考えてみましょう。

そして、収穫間近でなければ、葉が枯れた原因は、「病気」・「害虫」・「生育不良」の中のどれなのかを見極めましょう。

そして、原因別に早めに対策をしましょうね。

中には、じゃがいもを諦めないといけない原因もありますが、改善するものも多いですよ。

じゃがいもの収穫まであと少しです。

家庭菜園、楽しみながら頑張ってくださいね。

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