家庭菜園でじゃがいもを育てていると、「茎が伸びすぎている気がする。
このままでじゃがいもがきちんと育つのかな?」と思うことがあると思います。
調べてみると、じゃがいもの茎が伸びすぎる原因のひとつに、土の「窒素過多」ということがあったんです。
そして、茎が伸びすぎてしまうと、茎が折れやすくなり、じゃがいもがうまく育たなくなってしまうんです。
ですので、土が窒素過多にならないよう、じゃがいもに適した土作りをしたり、堆肥の与え方を見直したりする必要があります。
ここでは、じゃがいもの茎が伸びすぎる原因のひとつである窒素過多や、じゃがいもが元気に育つ土作りや追肥について詳しく解説したいと思います。
じゃがいもの茎が伸びすぎる原因は肥料
じゃがいもの茎が伸びすぎる原因は色々とあります。
日当たりが悪いとか、株と株の間隔が狭いとか、さまざまです。
その中で、茎が伸びすぎる原因のひとつに、土の「窒素過多」ということが考えられます。
肥料のやり過ぎで、土に含まれる窒素の量が多くなり過ぎてしまうのです。
ここでは、土の「窒素過多」について詳しくみていきましょう。
一般的に、じゃがいも栽培の時には肥料は3回与えます。
1回目は土作りの時に、窒素・リン酸・カリウムなどが含まれた堆肥を与えます。
そして、2回目、3回目にはじゃがいもの成長過程で堆肥を追肥するといった具合です。
肥料が切れてしまうと、茎や葉、実のいもが育たなくなってしまうので、確かにじゃがいもにとって肥料は大切です。
ですが、じゃがいもは、実は肥料の少ない痩せた土地でも育つたくましい野菜です。
逆に言うと、肥料過多になると成長を妨げることになってしまうのです。
特に、追肥をする時に窒素の多く含まれる肥料を与えすぎると、窒素が過多な状態になって、徒長の症状が現れやすくなります。
ですので、じゃがいも栽培の時には、肥料を与えすぎないようにすることが大切なんです。
そもそも、茎が伸びすぎている状態というのはどんな状態で、なぜ気にしないといけないのでしょうか?
茎が伸びすぎている、心配しないといけない状態のことを「徒長(とちょう)」と言います。
徒長の状態は、葉の色が薄かったり、葉が小さく葉の間隔が長かったり、自力で立てずに倒れてしまったりすることを言います。
↓こんな感じで間延びのようになります。
じゃがいもが伸びすぎていて、土寄せ一回してまだそんなに経ってないけど二回目やらなきゃなー
— haco@プランター菜園 (@haco88) December 14, 2016
結構下ギリギリに植えたんだけどね
今も20度、陽射しはポカポカ。。
暖かいから?窒素過多かしら。。 pic.twitter.com/Z3lZJQMGjw
簡単に言うと、じゃがいもの葉や茎に元気がない状態ということです。
徒長してもすぐに枯れるということはありませんが、放っておくと、倒れた茎が地面についてそこから腐ったり、病気や害虫に負けやすくなってしまいます。
また、じゃがいもは葉で光合成をして養分を作り出しますが、葉が小さかったり葉の色が薄かったりするということは、光合成がうまくできないということ。
結果、じゃがいもの実に養分がちゃんといかなくなってしまうのです。
じゃがいもを育てていて、実が収穫できないのは一番寂しいですよね。
ちゃんと実を収穫できるようにするためにも、徒長には対策が必要ということです。
なお、一度徒長してしまうと、その茎が縮まることはありません。
自分で茎を短く切るのもおすすめしません。
ですので、まずは茎をしっかりと支えましょう。
株元に土寄せをしたり、支柱で支えたりと茎が倒れないように工夫をして、様子を見ましょう。
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じゃがいもが元気に育つ土作り!肥料の配合をご紹介
ここでは、徒長の対策になる、じゃがいもが元気に育つ土作りのポイントを紹介します。
まずは肥料です。
肥料は、地植えの場合、堆肥を使います。
堆肥にも色々と種類がありますが、窒素・リン酸・カリウムが8:8:8の一般的なものがおすすめです。
量は、1平方メートルあたり500gにします。
プランター栽培の場合は、市販の培養土を使うといいです。
培養土にも色々と種類がありますが、おすすめはじゃがいも専用の培養土です。
それであれば、肥料を足す必要がないため面倒な手間がかかりません。
もしじゃがいも専用がなければ、一般的な野菜用の培養土でも大丈夫ですよ。
じゃがいもに肥料をやる手順
次に、手順です。
プランター栽培の場合は培養土をプランターに入れるだけなので、ここでは地植えの手順をお伝えします。
まずは、栽培する場所を20cm~30cmの深さまでしっかりと掘って耕します。
そして、堆肥と苦土石灰50gを土と混ぜます。
畝幅は50cm、株間は30cmにしましょう。
ここで気をつけることは、土を掘る時に出てくる石や根です。
石は、じゃがいもの実が成長する時に邪魔になります。
また、古い根は病原菌が住みついていることがあり、病気の原因にもなります。
ですので、土を耕す際にはしっかりと石や根は取り除いておきましょう。
じゃがいもに追肥するタイミングは?
最後に追肥についてです。
地植えでもプランター栽培でも、追肥は必ず行いましょう。
元々与えていた肥料や土に含まれていた肥料はしだいに切れてくるので、追肥をしないとじゃがいもはうまく育ちません。
1回目の追肥は、芽かきをした時。
2回目の追肥は、蕾がついた頃です。
この時に与える肥料は、土作りで使った肥料と同じもので大丈夫です。
プランター栽培の場合は、追肥の時期までに肥料を買っておきましょう。
与える量は、1株あたり10g程度です。
徒長を防ぐためにも、肥料のあげすぎには注意ですよ。
まとめ
今回は、じゃがいもの徒長の原因と対策についてまとめました。
徒長しないように土を窒素過多にしないことや、そのための土作り、追肥の仕方についてご紹介しましたがいかがでしたか。
また、万が一徒長した場合でも、茎を支えてあげることでちゃんと実が収穫できることもあるので、日頃のお世話はそのままに様子を見ましょうね。
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