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料理・食材

食べても大丈夫!しいたけが赤い理由はアミノ酸「チロシン」の変色

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しいたけは赤やピンクに変色していても食べることができます。

お風呂やビニールプールにつく「ピンクカビ」と勘違いして処分する方が多いんですが勿体ないですよ。

実はしいたけの「赤色」はしいたけに含まれる栄養素が変色しただけなんです。

この記事ではしいたけが赤くなっても食べられる理由や、変色しても美味しく食べられる料理についてまとめました。



赤いしいたけは食べられる?

しいたけは傘の裏や軸、切り口が赤くなっても食べることができます。ピンクっぽいと表現する方もいますよね。

「赤」というとお風呂のピンクカビを思い浮かべる方が多いと思いますが、しいたけの赤やピンク色は「チロシン」という成分が変色したものなんです。

↓こんな感じに赤くなります。

全体的に赤くなることもありますが、赤い斑点のように色が出ることもありますね。

チロシンは鰹節や小麦粉、するめなどにもたくさん含まれている体にとって大切なものなんですよ。

そのチロシンが酵素の働きで酸化して赤やピンクに見えるだけなので、赤いしいたけでも食べることができるんです。

よく「椎茸が赤くなってしまったから捨てなくちゃ…」と言っている方がいるんですが、勿体ないので食べるようにしてくださいね。

しいたけから赤い汁が出ていても大丈夫?

ただ、しいたけが赤くなるだけでなく「赤い汁」が出ている場合は、しいたけ自体が傷んできている場合があります。しいたけの匂いをかいで酸っぱいにおいがする場合は処分した方がいいですよ。

しいたけが赤くなる原因

チロシンというのはアドレナリンやドーパミンという神経伝達物質の材料のなるものです。

このチロシンがしいたけの中にある「チロシナーゼ」という酵素で反応を起こし、メラニン色素を作るから、赤っぽく見えるんです。

赤くなったしいたけも食べられる…とは言っても、赤くなる原因は「時間経過」です。鮮度が落ちてきていることには変わりありません。

チロシンは毒ではありませんが、時間が経って変色してきているので。

ちょうどりんごが茶色くなるのと同じ様な感じですね。

ですから、しいたけの傘の裏が赤くなってきたら早めに使い切るようにしてください。

その際は焼椎茸よりも、煮物や炊き込みごはんに入れた方が、赤色も気になりませんよ。

香りも落ちてきているはずなので、しいたけ本来の香りを楽しむ料理よりは脇役にした方がいいでしょう。

鮮度の高いしいたけの見分け方

しいたけは長持ちしそうなイメージですが、生鮮食品なので実は足の早い食材です。

スーパーで購入するときは、できるだけ鮮度が高いものを選ぶようにしましょう。チェック方法は簡単ですので、買い物の際は意識してみてくださいね。

傘が肉厚

しいたけは傘が厚いものの方が栄養をたくわえた証拠ですので美味しいです。食べ応えもあるので、できるだけ肉厚なものを選んでくださいね。

傘が開いてないもの

しいたけは傘が開ききっていないものがいいです。成長しきると傘が開くので、先がほっそり尖ってくるんですよね。ですから傘が開ききってない端がくるんと丸まっている物の方が鮮度が高いですよ。

傘が白いもの

傘の裏や軸の裏が白くて綺麗なものほど新鮮です。

スーパーに並んでいるしいたけは、傘が上下ごちゃごちゃに入っているものも多いので、しっかりチェックするようにしましょう。

しいたけは鮮度が落ちてくると段々傘の裏が茶色~黒、または今回のように赤っぽくなってきます。見切り品でなくても、変色してきているものもありますので、注意してくださいね。

軸が太いもの

しいたけは軸が太いものの方が美味しいです。樹の幹や、野菜の苗と同じで、太いものの方が栄養をたっぷり吸えるという証拠ですから。

しいたけの消費期限・日持ち

しいたけは常温で1日(冬場は場合によって2日程度)、冷蔵庫で1週間、冷凍庫で約1ヶ月日持ちさせることができます。

ただ上記はあくまでも目安。消費期限はキャベツなどの生鮮食品と同じく表示されていないので、見た目で判断しないといけません。

しいたけが食べられるか食べられないかの判断方法として「臭い」や「黒くなってないか」ということが挙げられますが、もともと茶色の部分が多かったりするので判断しにくいことも。

以下の記事では、しいたけが食べられるのか食べられないのか?判断方法を分かりやすくまとめてあります。

>>しいたけが黒い&茶色く変色したものは腐敗のサイン!食べられる基準は?

今回のようにまだ食べられるものを処分している可能性もあることが分かりますよ。

しいたけを長持ちさせる保存方法

しいたけを長持ちさせるためには「冷蔵」か「冷凍」が必須です。

私は一日くらい…と思って常温で保存しておいたことがありますが、冬だったにも関わらず、なんだかヘナンとした感じで色や香りも落ちてしまっていたことがあります。

ですから、翌日に使うし!と思っても、ひとまず冷蔵庫には入れるようにしてくださいね。

冷蔵保存

冷蔵でさらに長持ちさせたいなら、買ってきたしいたけの水分や汚れを拭き取ってください。

そして新聞紙かキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。

スーパーではビニール袋に直接入れられていたり、パックの上からラップされている場合がほとんどです。

ですが、この状態だとしいたけ自身から出た水分で傷むのが早くなってしまいます。長持ちさせたいなら一度パックから出した方が無難です。

冷凍

しいたけを冷凍保存するときは、しいたけ表面の汚れをキッチンペーパーなどで拭き取ります。

食べやすいサイズにカットしてから、冷凍できる保存袋に入れればOKです。煮物用に4つにカットしたり、作り置きの惣菜用にスライスしてもいいですよ。

冷凍することで椎茸の細胞が壊れて、うま味や栄養がアップします。冷凍のまま調理することで歯ごたえもそのままですから、手間でなければ全て冷凍にしてしまってもいいくらいです。

干し椎茸にする

しいたけの保存方法として干し椎茸にするという方法もあります。

干してしまえば、自家製でも1ヶ月ほど保存することができます。また、干すことでビタミンDの量も増えるんですよ。自家製干し椎茸の作り方は以下の記事にまとめてあります。

>>失敗しない!風味豊かな干し椎茸の作り方

干している間に変色しないコツもあるので、ぜひご覧くださいね。

まとめ

しいたけの傘の裏や軸、切り口が赤く変色している原因は「チロシン」によるものでした。

チロシンは他の食材にもたくさん含まれていて、神経伝達物質の元にもなる栄養。そのため赤くなった椎茸を食べても問題ありません。

ただ、鮮度が落ちてきている証拠でもあるので、赤く変色しているのを見つけたらできるだけ早めに調理するようにしてくださいね。

その際は焼椎茸などしいたけメインの料理ではなく、煮物に入れたり切り干し大根に入れてみたりと「脇役」にすると美味しくいただけます。

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