トマトを栽培していると葉に黒い斑点ができることがあります。
ちゃんと実が収穫できるのか不安ですよね。
せっかく育ててきたので、なんとかして復活させたいものです。
そこで調べてみると、トマトの葉に黒い斑点ができてしまうのはトマトによく発生する病気だということが分かりました。
放っておくとその病気は広がってしまい、実にも悪影響が出てしまうので早めの対策が必要なんです。
早めに対策をすれば復活できますので大丈夫ですよ。
ここでは、トマトの葉にできた黒い斑点の正体や、病気の治し方をまとめました。
トマトの葉にできた黒い斑点はトマト斑点細菌病のサイン
手塩にかけて育てたトマトに異変が起きると心配になりますよね。
トマトは色々な病気にかかる可能性のある野菜ですが、その中でも、葉に黒い斑点ができるのは「トマト斑点細菌病」のサインです。
トマト斑点細菌病とは、その名のとおりトマトに斑点ができる病気です。
葉に出る症状は、初めは針でついたような小さな黒い斑点で、その斑点の周りが淡い黄色になります。
その後、黒い斑点が徐々に広がっていき、葉全体が黒く枯れてきてしまうこともあります。
なお、この病気では葉に穴があくことはほとんどありませんので、葉に穴があいてきたら別の原因を疑いましょう。
トマト斑点細菌病の原因
トマト斑点細菌病の原因は、病名からも分かるように細菌が原因です。
細菌がトマトに入り込むことでトマト斑点細菌病になります。
細菌にも色々と種類がありますが、その中でも、この病気はほとんどがカビによるものだと言われています。
カビは、高温や多湿の時に発生しやすいですよね。
ですので、このトマト斑点細菌病が発生しやすいのは4月~11月。
特に、夏の高温期や梅雨の多湿の時に発生しやすくなります。
では、細菌はどうやってトマトに入り込むのでしょうか?
それは、トマトについた傷口から入りこみます。
雨が降ったり水やりをしたりした時に、細菌を含んだ泥が葉などの傷口にかかることで感染してしまうのです。
また、細菌が風に飛ばされることで傷口に入るという空気感染もあります。
このように、細菌はトマトの身近にある水や風が運んできますし、病気を発生しやすい期間も長いため、年間をとおして注意をしておく必要があります。
トマト斑点細菌病:茎の症状
なお、トマト斑点細菌病は、葉だけでなく、茎や実にも症状が出ることがあります。
茎に出る症状は葉にできる斑点とよく似ていますが、斑点は葉にできるものよりも少し小さいので分かりにくいです。
病斑は、最終的には白っぽい色になって、かさぶたのように膨れあがります。
実に出る症状は、葉や茎に出るものとは違って黒い斑点ではありません。
病斑は、緑色や茶色で、周りが白っぽくなります。
そして、最終的には病斑の中心が茶色いかさぶた状に膨れあがります。
実の見た目は悪くなってしまい、商品価値が落ちてしまいます。
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トマトのトマト斑点細菌病の治し方
トマト斑点細菌病の症状は、最初は葉や茎にごく小さな黒い斑点ができるだけなので、気づかないことも多いです。
ですが、放っておくと葉が黒く枯れてしまったり、トマトの実が小さくなったり、また、かさぶたができてしまったりするので、手遅れにならないためにも早めの対策が必要です。
ここではトマト斑点細菌病の治し方をご紹介します。
トマトの葉の黒い斑点には除去&薬散布
葉に黒い斑点ができている場合は、病斑のある葉を除去し、薬剤をまくことで治ります。
まずは病斑のある葉をすべて取り除きましょう。
そして、他に伝染しないように、その葉はすぐに焼却処分するようにします。
次に、薬剤を散布します。
薬剤を使わずに細菌を完全に取り除くことは難しいので、できるだけ早く薬剤を使用します。
おすすめの薬剤は、銅イオンの殺菌効果を利用した「サンボルドー」や「コサイド3000」です。
どちらも毒性が低いですし、生育の初期や収穫前の使用であれば人体への影響もほとんどありません。
安心して使うことができますよ。
なお、葉だけでなく茎や実に病斑が出ていた場合は、その枝から病気が広がる可能性があります。
ですので、枝ごと切り取る必要があります。
名残惜しいからと中途半端に病斑の出ているところを残してしまうと、他の株にまで伝染してしまい被害が大きくなってしまうことがあります。
残念ですが、病斑が出ているところは速やかに切り取り、焼却処分して他にうつらないようにしましょう。
トマトの葉の黒い斑点まとめ
今回は、トマトの葉にできた黒い斑点はトマト斑点細菌病であること。
また、その治し方は、病斑が出ているところを取り除いてその後薬剤を使うことだということを紹介しました。
この病気は、初期での症状が軽いため、見つけるのが難しいです。
ですが、気づかずに放っておいてしまうと、今までせっかく育てたトマトの株が枯れてしまうこともあります。
そうならないためにも、葉の状態は日々観察し、症状を見つけた時にはすぐに対処するようにしましょうね。
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