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【2022年】尾道ベッチャー祭り意味って何?混雑や駐車場、交通規制について

更新日:

尾道ベッチャー祭りは、無病息災や子宝に恵まれるご利益のある非常にありがたいお祭りです。

最近では地元の方だけが集まるお祭りではなく、多くの観光客が集まる大人気のお祭りとなりました。

この記事では広島の尾道ベッチャー祭りの意味や歴史、由来、日程、見どころ、屋台情報、アクセス、駐車場、混雑具合までまとめましたので、訪れるときの参考にしてくださいね。



尾道ベッチャー祭りの意味

尾道ベッチャー祭りのベッチャーって何なんでしょうか?実は広島県民の方言かと思いきやそうではないんですよ。

ベッチャー祭りではお神輿の先導役として三体の鬼神がいるんですが、実はそのうちの一体、「ベタ」が訛ったものとされています。

他にも、鬼神の「ベタ」「ソバ」「ショーキー」の三体を総じて「ベッチャー」という説もありますが、一般的に浸透している理由はベタが訛った説です。

ベタは後述しますが、狂言のお面である武悪神の鬼神です。顔がべちゃっと潰れたような感じで、尾道の家庭では子供を叱るときに「ベッチャーが出るよ~」と脅かすらしいですよ。

尾道ベッチャー祭りの歴史と由来

尾道ベッチャー祭りの由来を辿るには江戸後期まで遡らないといけません。

今から約200年前の1807年、ベッチャー祭りの舞台である尾道に疫病が流行りました。

かなりの大流行で、その当時の町奉行であった南部藤左衛門は「これは一大事」と、尾道にあった神社に病魔退散の祈祷をするように命じます。

その中の神社の一つが吉備津彦彦神社(きびつひこ)神社ですね。ちなみに現在の町民の間では一宮神社(または、いっきゅうさん)とも呼ばれていて、こっちの方が馴染みが有ります。

で、吉備津彦神社でも三日二夜の要は3日間夜通しの祈祷がされました。これが旧暦の10月18日です。

その際に若者が鬼神のお面を付けて神輿の先頭に立ち、町内を巡ったのが尾道ベッチャー祭りの始まりです。

この若者が面を付けたエピソードには裏があって、尾道の豪商であった松木伝兵衛が一役買っています。

この疫病に乗っかって祭りを盛り上げたら、祭神の吉備津彦神社の力を強められると考えたんですね。

さらに、この祭りと共に町の印象を深いものにしようとした伝兵衛は、他国の祭りに習いながらベッチャーを造り上げ、これを一宮神社に寄進したそうです。

ベッチャー祭りの始まりは疫病がきっかけでしたが、この祭りを有名にするために色々な思案が巡らされていたんですね。

尾道ベッチャー祭りとは?

尾道ベッチャー祭りは、実は尾道市民俗文化財に指定されるほどの、独特の風習のあるお祭りです。

毎年、退魔祈願が行われた時間と同じく3日間(11月1日~3日)の日程で執り行われているんですよ。

鬼神であるベタ・ショーキ・ソバが尾道市の中心街を練り歩くんですが、その周辺では子供の泣き声が響き渡っています(笑)

何故かと言うと、3鬼神が持っている祝棒やささらで突かれると、

  • 1年間無病息災
  • 子宝に恵まれる
  • 子どもが健やかに成長する
  • 頭がよくなる(かじられると)

など、大変ご利益があるからなんですね。親たちはこぞって3鬼神の近くに行こうとしますが、連れられる子供たちはたまったもんじゃありません。

逃げそうと身をよじったり、泣き叫んだり。鬼神の面が怖いので、トラウマになる子もいます。

尾道ベッチャー祭りの見どころ

尾道ベッチャー祭りの見どころは、なんといっても鬼神3体の練り歩きです。3日目だけ出没するんですよ。

ちなみに鬼神は神輿を先導するような形で、商店街やスーパー、駐車場などを練り歩きますので、自然とそこに人が集結します。

一昔前は地元民だけが楽しむお祭りでしたが、以前に朝ドラで取り上げられたり、SNSで拡散されたりしているうちに結構混雑するお祭りになってきました。

観光客の方も、ぜひとベッチャー達のご利益に預かりたいですからね。

昔は街中を自由自在に走り回って子供を泣かせてきた鬼神も、現在では取り巻きに囲まれ、移動するのもやっとのこと。結構苦労してるようですよ。

そのお神輿と鬼神が向かう先は駅前広場。ここに全員が集結し、お神輿を上下に激しく揺らしながら担いだり、その周りを獅子が舞ったり。

お祭りのクライマックスには神社の階段で鬼神の3人が太鼓を叩きます。

観客は3人の鬼神の名前を掛け声に合わせて呼んだり叫んでたり。その辺の田舎のお祭りとは比べ物にならないくらい盛り上がってます。

また、2日目のベッチャー太鼓も見どころのひとつなんです。要は太鼓の演奏なんですが、「鬼炎太鼓」というグループの演舞なんですね。

このグループがまた熱くて。何でも、太鼓・バチ・笛・衣装に至るまで、できるものは何でもお手製。(しかもかなり本格的)

鬼の炎のように限界に挑戦したいとの想いから「鬼炎太鼓」と命名したそうですよ。

昔からお馴染みのお囃子のリズムを今風にアレンジしてあるので、すごくカッコいいんです。

鬼神 ベタ・ソバ・ショーキ

ここでこのお祭りの主役ともいうべき鬼神を紹介しますね。

ベタ(ベッチャー)

ベタはこのお祭りの名前の由来ともいわれている鬼神です。鼻の低い武悪面をしていて、ぼさぼさ頭。口も大きくてちょっと怖いですよね。

このベタに最初に扮したのが「御所柿屋平衛門」ということから、最初はゴショカーと言われてたんですが、特徴的な顔のせいでベタになったらしいです。

ベタは祝棒を持っていて、これで突かれると1年間無病息災だと言われています。

ソバ

ソバは大蛇の能面を被っている女の鬼神です。白い顔に2本の黒黒とした角が印象的です。口もめっちゃ裂けてます。

ソバも祝棒を持って追いかけまわしてくるので、ぜひ突かれましょう。

ちなみに、ソバに最初に扮したのがそば屋の鍛冶川福松さんだそうで、そこからソバらしいですよ。なんと軽率な。

ショーキ

ショーキは天狗の鬼神です。真っ赤な顔に白いひげ、高い鼻が特徴的。目地からもすごいんです。

便利屋の庄吉さんが扮したからショーキーという説が濃厚です。なんて軽率な。

ショーキは「ささら」を持っているので、これで叩いてもらいましょう。すると頭が良くなります。

↓ささら

尾道ベッチャー祭りの日程・時間・場所

尾道ベッチャー祭りは3日間に渡って開催されます。一番の見どころである鬼神と神輿の練り歩きは3日目に行われますよ。

開催日程2022年11月1日(金)~11月3日(日)
時間※例年下記のタイムスケジュールでしたが、今年は密回避のため発表されてません。
1日目18:00~
2日目11:00~
3日目7:30~
開催場所広島県尾道市東土堂町9-16
1日目 市内一円
2日目 一宮神社境内(吉備津彦神社)
3日目 市内一円・一宮神社(吉備津彦神社境内)

詳しくは、イベントスケジュールの項で説明しますね。

尾道ベッチャー祭りは雨天の場合は開催される?

尾道ベッチャー祭りは雨天決行です。少々の小雨が降ってるくらいなら開催されますよ。

11月なので滅多にないですが、荒天の場合は一宮神社のTwitterをチェックしてみてください。最新情報が更新されていますよ。

ただ、雨が降ると非常に寒くなります。小さい子供にはかなりしんどい気温となるはずですので、雨具と防寒対策を忘れずにしてくださいね。

尾道ベッチャー祭りのイベントスケジュール(例年の場合:2022年は発表されませんでした)

1日目:11月1日(金)神輿渡御

18:00 神輿渡御(一宮神社)
18:30 本町センター街西進
    海岸通りから商店街
    久保新開へ
21:30 御旅所

1日目はお神輿が一宮神社から獅子と一緒に出発。尾道市内を練り歩きます。18時頃に本町センター街に到着。

そのあと、海岸通りから商店街を経由して久保新開に入ります。

御旅処っていうのは、お神輿を鎮座しておくところって意味ですよ。

お囃子と掛け声と一緒に神輿が上下に担ぎ上げられて進む様は、想像以上に大迫力です。

2日目:11月2日(土)大祭

11:00 神社にて大祭
13:00 福引大会
18:00 浦安の舞奉納
18:20 土堂ッ子太鼓
19:00 ミニライブ
    奉納ベッチャー太鼓

11時に神社で大祭が執り行われた後、13時頃から福引大会があります。

18:20頃からは例年こどもたちによる土堂ッ子太鼓の演舞があります。地元のベッチャー太鼓のちびっこ版で、とってもかわいいんですよ。

そして、2日目のラストは毎年恒例のゲストを招いてのコンサートです。2019年は誰が呼ばれるんでしょー。

また、奉納ベッチャー太鼓とは地元の太鼓集団で、かなり熱い団体なんですよ。

3日目:11月3日(日)練り歩き

午前中出発
7:50  本通り商店街センター街 御旅所 ~三軒家
9:35  イオン尾道店~栗原本通り
10:00  天満町
11:30  西御所町
12:50  蘇和稲荷神社(しまなみ交流館広場)

午後出発
13:45  本通り商店街センター街
14:50  久保~尾崎
15:50  久保本通り~長江口
16:50  長江通り
17:40  尾道郵便局(本局)~芙美子像前
18:30  一宮神社
19:00頃 神輿宙廻し、神輿還御

最終日はこのお祭り一番の見どころである鬼神が練り歩きます。人出も3日間の中で最大となりますよ。

鬼神の練り歩きコースMAP

鬼が歩くルートMAPがあるので掲載しておきますね。後ろから追いかけていると人混みでいつまで経っても突いてもらえないので、前から待ち伏せすると良きです。

https://www.ononavi.jp/fan/download/index.html

尾道ベッチャー祭りに屋台は出店するの?

尾道ベッチャー祭りには商店街を中心に屋台もたくさん出店されます。

定番品であるたこ焼き・お好み焼き・焼きそば・唐揚げ・ポテト・りんご飴・チョコバナナ・クレープなどなど。お祭り気分を十分に味わえますよ。

尾道自体にも飲食店はたくさんありますので、食に不自由することはなさそうです。

ただ、最近人出が増えてきたお祭りなので、少々の混雑は覚悟しておいた方がいいですね。

特にお子さん連れなんかは、ピークタイムより少し早めに昼食や夕食をとるようにして対策した方がいいですね。

また、余談ですが広島と言えば広島焼。が、尾道には「尾道焼き」っていうのがあるんですよ。豚肉の代わりに砂肝が入ってると思っていただければ結構です。

お好み焼きのふんわり食感の中に、コリコリした物体が入っているのです。ぜひ食べて見てください。

尾道ベッチャー祭りに最適な服装

11月の尾道市の気温何ですが、朝晩はかなり冷え込みます。例年11月の初旬は最高気温が20℃前後。

3鬼神にコンタクトするために動いていればちょうどいいかもしれませんが、歩みを止めたとたんに日陰なんかは寒くなってきます。

さらに、朝方やお祭りのフィナーレ時刻の19時くらいなんかは、気温が10℃前後まで冷え込んできます。

太鼓を聴くどころの騒ぎではなくなってしまうので、長袖長ズボン・ジャンバーなど羽織物を持参するとなお良しです。

日中から夜にかけてお祭りに参加する方は、温度調整のしやすい服装を心がけてくださいね。

靴ですが、練り歩きについていくとなると結構な距離と時間です。オシャレしていきたい気分もヤマヤマですが、履きなれた靴をおすすめしますよー。

尾道ベッチャー祭りで活躍する便利な持ち物

ベッチャー祭りに持参すると便利な持ち物を紹介しますね。それは…

  • 絆創膏
  • タオル
  • ビニール袋
  • ウェットティッシュ
  • 雨具

の5点です。

絆創膏は、主に小さいお子さん連れの方におすすめします。ベタ・ソバ・ショーキの3鬼神にお子さんを突っついてほしい方は多いと思うんですが、お子さんは逃げます。

逃げると転びます(笑)

それに、商店街や駅付近などの混雑スポットは人が本当に多いので、押されたりして擦りむく可能性もあります。

ちびっこって、超ちっさいかすり傷でもテンションがガタ落ちする反面、絆創膏ですぐに立ち直ったりするので持参すると重宝するかと。

また、タオルは寒暖差の激しい11月の尾道市では何かと使えます。防寒としてもいいですし、食べ歩きの飲み物が垂れちゃった!って時にも活躍するので。

あと、ビニール袋は屋台で食べ歩きたいなら持ってると便利ですよ。ゴミを捨てたいのに人混みでゴミ捨て場にすぐいけなかったら、手が塞がっちゃいます。

ウェットティッシュは言わずもがなですね。手に着いた汚れをパッと拭きたい時や、実は公衆トイレ利用時に助けてもらえることもあります。

最後の雨具は天気予報が芳しくないなら持ってきてくださいね。ベッチャー祭りは雨天決行なので。

ちなみに、11月3日文化の日は「晴れの特異日」という異名を持っています。年間を通して、晴れる確率が非常に高い日なんですって。

尾道ベッチャー祭りへのアクセス

尾道ベッチャー祭りは駅から徒歩8分くらいの場所で開催されますので、できれば公共交通機関でのアクセスをおすすめします。

車でも付近に有料駐車場がいくつもありますので利用できますが、交通規制が実施されるので時間帯によっては車を動かしづらくなってしまします。

ちなみに専用駐車場は用意されていません。有料パーキングも駐車台数が少ないんですよね。

公共交通機関 電車でのアクセス

JR山陽本線「尾道駅」より一宮神社まで徒歩8分

車でのアクセス

山陽自動車道福山ICから国道2号線を経由すると一宮神社までy九15分ほどで到着できます。

カーナビには「一宮神社」と入力すればOKですよ。

尾道ベッチャー祭りの駐車場

尾道ベッチャー祭りには専用の駐車場はありませんので、有料のコインパーキングを利用する必要があります。

付近にはいくつも駐車場があるんですが、今回はその中でもおすすめの5つを紹介しますね。

1.うずしおパーキング

会場まで:徒歩4分
収容台数:58台
料金:7:00~22:00 60分300円 それ以降30分100円
住所:

2.千光寺公園駐車場

会場まで:徒歩10分
収容台数:70台
料金:8:30~17:30 一日600円
住所:

3.タイムズ尾道駅前第二駐車場

会場まで:徒歩7分
収容台数:18台
料金:平日 40分200円 最大1日1000円
   土日祝 30分200円 最大1日1000円
住所:

4.パーキング向栄

会場まで:徒歩5分
収容台数:14台
料金:8:00~20:00 20分100円 20:00~8:00 60分100円
住所:

5.市営久保パーキング

会場まで:徒歩15分
収容台数:93台
料金:1時間210円 それ以降30分100円 最大2470円
住所:

尾道ベッチャー祭りの交通規制

尾道ベッチャー祭りでは市内の一部で交通規制が実施されます。3日目のみなんですが、時間は例年16:20~17:00です。

長江口交差点から薬師堂通りまでとなっています。

その他、鬼神が練り歩くコースは警備員の方が付きながらの通行禁止となるので、MAPを参照しながら…

というか、このMAP付近にこの時間車では付近に近寄らない方が無難です。

同じ理由で会場付近の有料パーキングも使用不可となりますので、車でお越しの方は気を付けて下さいね。

尾道ベッチャー祭りの混雑状況

尾道ベッチャー祭りは年々人が増えてきていると感じる人が多いです。

先ほどもチラっといいましたが、昔は地元民だけで楽しむようなお祭りだったのが、現在は観光客の方が多く来るようになったからですね。

特に駅前や商店街付近、そして3人の鬼神が出没する3日目は本当に混雑します。

逆に、鬼が過ぎ去った後は多少混雑が解消されますが、お神輿の前後は祭りの運営スタッフ(担ぎ手)だけでもたくさんの人が練り歩きますので、かなりの熱気だと思ってていいですよ。

尾道ベッチャー祭りの意味まとめ

尾道ベッチャー祭りの意味や由来などを中心にまとめてきました。

ベッチャーがまさか鬼神の名前だとは思いませんでしたよね。鬼神と言えば、感じの羅列みたいなイメージです。

ベッチャー祭りでは、ただ怖い鬼神がいるだけでなく、無病息災や子宝祈願など非常に縁起のいいお祭りです。

ドローンを使ったお菓子釣りなど、楽しいイベントも盛りだくさんなんで、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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