トマトを育てていると葉っぱに白い粉のようなものがついていることってありませんか?
調べてみると、この症状は「うどんこ病」で、放っておくと葉が枯れてしまうこともある厄介な病気だということが分かりました。
ですが、早めに対策をすれば症状を悪化させないようにできることも分かりました。
ここでは、トマトの葉っぱが白くなるうどんこ病について詳しく解説するとともに、うどんこ病になってしまった時の対策を4つ紹介します。
トマトの葉っぱが白いのはうどんこ病!原因は?
トマトの葉っぱにまるで粉雪が降ったかのように、葉っぱが白くなることがあります。
そのまま放っておいてもいい症状なのかどうか心配になりますよね。
この症状は「うどんこ病」といって、葉っぱの表面に白いカビが生える病気です。
名前のとおり、葉っぱがうどん粉をまぶしたようになることからこう呼ばれているそうです。
↓こんな感じの症状です。
やっと暖かくなってきたと思ったら、スナップえんどうにうどんこ病がでている
— ポトラ (@potora99) March 20, 2015
このままでは枯れてしまうので、カリグリーンでも散布してみようかな
今日はミニトマトの植え替えもやるぞhttp://t.co/bAbXf8yqSo pic.twitter.com/A49R4WnSdI
トマトに限らずどんな植物でもなるよくある病気なのですが、放っておくと植物が弱って枯れることもあります。
ですので、うどんこ病を見つけたら早めに対策をする必要があります。
対策を解説する前に、まずは病気の正体を知っておきましょう。
トマトの葉っぱを白くするうどんこ病の原因
うどんこ病の原因は、糸状菌、つまりカビです。
土や落ち葉の中にひそんでいるカビが、風に飛ばされてトマトの葉っぱに付着し、増殖します。
また、雨が降ったり水やりをした時にはねた泥から感染することもあります。
ところで家の中にいるカビは、高温多湿の条件で繁殖しますよね。
お風呂場やクーラーの中などにカビが発生しやすいことからも分かるように、温度が比較的高いジメジメしたところを好みます。
ですが、このうどんこ病の原因になるカビは少し異なります。
湿度が低く、乾燥している時に発生しやすいのが特徴なんです。
ですので、梅雨や真夏以外の時期、つまり5月~6月、9月~11月頃が発生しやすくなっています。
葉っぱの表面にカビが繁殖すると、その白くなった部分は光合成をうまく行えません。
光合成をしないとトマトに養分が足りなくなり、放っておくと葉が枯れ、トマトの実もうまく育ちません。
また、葉っぱについたカビは、風や水を介して他のトマトにも移って被害が大きく広がってしまいます。
ですので、うどんこ病に気づいた時には早めに対策をする必要があります。
トマトがうどんこ病になった時の対策4つ
トマトがうどんこ病になった時の対策を4つ紹介します。
重曹スプレーを散布する
あまり薬剤を使いたくないという人におすすめなのが、自作の重曹スプレーを散布する方法です。
重曹はアルカリ性ですが、カビをアルカリ性に触れさせることで菌を死滅させることができます。
うどんこ病の比較的初期の段階で効果的です。
重曹スプレーの作り方はとても簡単です。
スプレー容器の中に、食用の重曹を1gに対して水500~1,000mlの割合で混ぜます。
それを、うどんこ病になった葉っぱに吹きかけます。
もし効果が薄いと思った時には、スプレーが乾燥してから数回か吹きかけてみましょう。
なお、やりすぎは禁物です。
重曹の濃度が高すぎたり、スプレーをあまりにも多くかけ過ぎたりすると葉っぱが枯れてしまうことがあります。
様子を見ながら散布するようにしましょう。
お酢スプレーを散布する
こちらも薬剤を使いたくない人におすすめの、自作のお酢スプレーを散布する方法です。
先ほど紹介した重曹はアルカリ性ですが、お酢は酸性。
お酢を吹きかけることによって、酸度が急激に低下し、カビを死滅させることができます。
お酢スプレーの作り方はこうです。
スプレー容器の中に、食酢を1mlに対して水100mlの割合で混ぜます。
それを、うどんこ病になった葉っぱに吹きかけます。
お酢の場合も濃度が濃すぎるのはよくありません。
また、効果が薄いと思った場合には、スプレーが乾燥してから様子を見ながら数回吹きかけてみましょう。
薬剤を散布する
重曹やお酢のスプレーでは頼りないと感じる人は薬剤を散布するのも一つです。
トマトのうどんこ病に効果的だと言われている薬剤は、カリグリーンやポリオキシンAL水溶剤などです。
薬剤を使う場合も、できるだけうどんこ病の初期に使いましょう。
葉を切り取る
重曹やお酢のスプレー、薬剤でも症状がよくならなかった場合には、うどんこ病になった白い葉を切り取りましょう。
葉を切り取ると、その株のトマトの実はうまく育たないかもしれませんが、他のトマトの株に伝染するのは防げます。
また、カビの胞子が周辺の雑草や落ち葉などに付着してそこから被害が広がることもあるので、周辺の雑草や落ち葉などもきれいに除去しておきましょう。
トマトの葉っぱに黒い斑点がある時は?
もう一点補足なのですが、もしトマトの葉っぱに黒い斑点が出ている時は他の病気のこともあります。
うどんこ病のついでに、黒い斑点がないかも確認しておきましょう。
もしあった場合は以下の記事に対処法が書いてありますので、合わせてご覧ください。
トマトの葉っぱが白い時の対処まとめ
今回は、トマトの葉っぱが白くなるうどんこ病はカビが原因です。
うどんこ病を放っておくとトマトが枯れてしまうこともあるため、早めに対策をする必要があることをお伝えしました。
うどんこ病は厄介な病気ではありますが、葉っぱが白くなるので比較的見つけやすい病気でもあります。
もし見つけた場合には、ここで紹介した4つの対策をぜひ参考にしてみてくださいね。
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