干し柿とあんぽ柿の違いとは?トロッとして美味しいのはどっち?

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料理・食材

干し柿は一般的によく知られていると思いますが、あんぽ柿というものがあるのはご存知でしょうか。

この記事では、意外と知られていない「干し柿」と「あんぽ柿」の違いを書いていきますので、気になっていたかたはぜひ参考にされてみてくださいね!

干し柿とあんぽ柿の違い

干し柿とあんぽ柿の違いを、いろいろな項目に分けて説明していきます。

意外と知られていないことが多いのですが、実はかなり違うところがあるのですよ。

味や食感

干し柿は、甘みもちゃんとありますが、どちらかというと控えめな甘さで、食感も「干して乾燥させたもの」というのがわかるような口当たりです。

もちろん中はややしっとりしていますが、水分が抜けているので、表面のザラッとした感じなどが苦手な人もいるかもしれませんね。

一方あんぽ柿は、中の果肉が鮮やかなオレンジ色をしており、食感はトロッとした口当たりと、甘みがしっかり強いのが特徴です。

例えるなら、和菓子の羊羹のような柔らかさと、しっとりジューシーな感覚です。

水分量を比較すると、干し柿は20から30%程度なのに比べて、あんぽ柿は50%程度といわれています。
この数値からみても、食感がまるで違うということが想像できますね。

製造工程

干し柿とあんぽ柿は、作り方にも大きな違いがあります。

干し柿は、主に渋柿を天日に干して作られたものです。
干すことによりタンニンが少しずつ変化して、渋さがなくなり、甘味がほどよく増して食べやすくなります。

昔からの渋柿の保存、加工方法で、気候や乾燥の時期を上手に利用して、農家を主として受け継がれてきました。

冬の乾燥した冷たい空気にさらすことにより、柿の糖分が変化して、表面に白い粉となって付着するのが特徴です。

一方、あんぽ柿は、柿を干した状態で硫黄で燻製し、そのあとに自然乾燥させて作られます。

硫黄で燻蒸することにによって、ポリフェノールの酸化が抑えられるので、その実が干し柿のように黒くならず、オレンジ色を保った仕上がりになるのです。

あんぽ柿には渋柿の中でも蜂屋柿(はちやかき)と平核無柿(ひらたねなしかき)という種類の柿が主に使われています。

どちらの種類も実のひとつひとつが大きく、けれども中の種が小さいこと、それから水分量が多めで糖度がしっかりと高いというのが特徴です。

産地

日本国内でもっとも干柿栽培が盛んなのは福島県です。
その生産量は全国の約4割を占めています。

その次に多いのは長野県や山梨県などです。

干し柿は冬の保存食品であるため、寒冷地でありながら乾燥もできる地域で主に作られています。

一方、あんぽ柿の発祥の地は福島県です。

伊達市の五十沢地区というところで生産が始まったのですが、その歴史も実は意外と古く、大正時代には作られていたと言われています。

現在も、あんぽ柿の主な生産地は福島県です。

カロリー&糖質

気になる干し柿とあんぽ柿のカロリーや糖質の違いですが、干し柿は1個あたりのカロリーが約88kcalなのに比べ、あんぽ柿は1個あたり約138kcalです。

糖質を比べてみると、干し柿は1個あたり約18.8g。
あんぽ柿は1個あたり約19.4gです。

ちなみにあんぽ柿のほうが水分量が多いため、干し柿よりも1個あたりが少し大ぶりです。

どちらもその大きさで考えると意外と高カロリーで、糖質もしっかりあるように見えますが、これは柿を干すことにより水分が飛ぶため、自動的に栄養価やカロリーが凝縮されているからです。

ヘルシーなイメージでつい食べ過ぎてしまわないように、気をつけてくださいね。

値段

干し柿とあんぽ柿の値段を比べてみると、品質や季節にもよりますが、あんぽ柿のほうがやや高価なものが多い印象です。

大手ショッピングサイトで見てみると、干し柿は約20個入りのものが送料込みで1,980円であるのに対し、あんぽ柿は8個入りが送料込みで3,680円といった価格でした。

ちなみに先ほどもお伝えしたように、あんぽ柿のほうが水分量が多いため、ひとつあたりが大ぶりです。

これは一例ですが、干し柿のほうが比較的お手頃な値段で販売されているものが多いので、いろいろ見比べながら買ってみると良いですね。

あんぽ柿の由来は?

先ほどお伝えしたように、あんぽ柿の発祥の地は福島県ですが、最初の頃は柿を天日干ししたものを「甘干し柿(あまほしがき)」と呼んでいたのがあんぽ柿の名前の由来です。

大正時代になり、生産が進む中で、呼び方が変化して「あんぽ柿」と呼ばれるようになりました。

贈り物に喜ばれるのはどっち?

贈り物として適しているのはどちらか、というのは、その贈る相手によって考えてあげると良いでしょう。

干し柿とあんぽ柿、それぞれ特徴が違うので、贈る相手がどんな食べかたで食べたいかを考えて選んでみましょう。

例えば干し柿は、ひとつひとつの大きさが小さく、あっさりとした甘さであることから、少量ずつおやつを食べたいような人にぴったりです。

またひとつが小さいので、贈り物用の詰め合わせは個数が多めの商品がよく見られます。
ご家族の人数が多い相手にも、喜ばれそうですね。

一方あんぽ柿は、ひとつひとつが大きく、どっしりとボリューム感のあるジューシーな甘さが特徴です。
ですので、贅沢気分でデザートとして食べてもらいたい相手には、こちらを選ぶとちょうどいいですね。

まとめ

干し柿とあんぽ柿の違いについて、いろいろと比べてみました。


干し柿は割と知られていますが、あんぽ柿について初めて知ったというかたは、この記事を参考にして、ぜひその違いを食べ比べて楽しんでみてくださいね!

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