キャベツを調理しようと思ったら、白い粉がついている時があります。
これは農薬?と思って不安になって破棄しようと思った人もいるかもしれませんね。
実際私も調理前白い粉を見て、慌てたことがあります。「これを食べたら体に害がありそう」と思い、せっかく買ったキャベツをそのまま破棄しそうになりました(笑)
実は、白い粉の正体は実は農薬ではありません。なので、おいしくいただけます。
ここまで読んでホッとした人とまだ半信半疑の人がいるかもしれませんね。
半信半疑の人のために白い粉が農薬ではないことを説明していきたいと思います。
キャベツの白い粉の正体は農薬ではない
キャベツの白い粉の正体は、2種類考えられます。1つは「ブルーム」というものです。もう1つは「カルス」というもの。
どちらも害のあるものではないの安心してください。
では、それぞれ一体何なのか?食べるときはどうすればいいのか説明していきますね。
ブルーム
キャベツに付く白い粉の正体、ブルームは、天然のロウ物質です。
これは、キャベツが乾燥や病気、摩擦から身を守るためにキャベツ自体が出している物質です。
雨が降らない日が続くと水不足になりますが、そんな時や虫、低温などの時にも白い粉を出して、表面が乾燥しないように自ら身を守っているんです。
よくスーパーで売っているブドウをみると、表面がうっすら白くなっていることがあります。
あれと同じ物質です。何かに擦れたりすると、すぐに落ちてしまうのでブルームがある方が鮮度が高いということ。
キャベツも鮮度の高いものの方がついているんですよ。
カルス
次に「カルス」について説明します。
キャベツの葉にキズがついたら、これを防ごうと物質を分泌します。これが「カルス」です。
人間で例えると、切りキズのところにかさぶたができるのに似ています。
カルスって言うのは簡単に言うと植物細胞の集まりで、まだ役割を与えられていない細胞たちのことですね。(根とか葉とか)。
なので全く無害というわです。
ブルームとカルスの見分け方
「ブルーム」と「カルス」の見分け方は、キャベツの葉に虫食いやキズがあって、その周辺に白い粉がある場合は、「カルス」の可能性が高いです。
「ブルーム」と「カルス」これを知らないと農薬と勘違いしてしまいますね(笑)
それにしてもキャベツってすごい!!自分の身は自分で守る!!白い粉にはこんな役割が隠されていたんですね。
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キャベツの白い粉は葉の表面や根元・芯に色々な形状で出現する
葉の表面を守っている「ブルーム」は雨などによって少しずつ流れて根元や芯までいき、それが貯まっていきます。
ですので白い粉は、葉の表面だけに現れるわけではないんです。葉の表面以外にも、根元や芯などいろいろなところで現れます。
さらに白い粉としてついているとは限りません。
「ブルーム」は天然のロウ物質なので、乾燥して白い粉になったり、白い塊や白っぽい水滴になることもあります。
ロウソクに火をつけると、水っぽく垂れていくし、火を消すとだんだん固まっていきますよね。あれと同じなんですね。
キャベツの白い粉の洗い方
キャベツの白い粉の正体がわかったところで、次に洗い方を紹介します。
無害ですので神経質に落とす必要はないですが、洗い方は「水洗い?」それとも「洗剤で?」と悩む人もいるはずです。
基本的に白い粉は水洗いで落ちてきます。だから水洗いだけでオッケー。わざわざ洗剤で洗わなくてもいいんです。
でも買ってきたキャベツをすぐに洗うのは、ダメなんですよね。
なぜならキャベツは水で洗うと傷みやすくなってしまうから。調理する前に必要な分だけ洗うようにしましょう。
キャベツを水で洗う方法は大きく分けて2つ。
- 葉を1枚ずつ流水で洗う方法
- 切ってから洗う方法
があります。それぞれポイントを簡単に説明すると
葉を1枚ずつ流水で洗う方法
外側の葉を1枚ずつはがして、両面を手でこすりながら流水で洗います。
これだとしっかり汚れが落とせますね。しかし量が多い場合は、大変かもしれません。
切ってから洗う方法
使う分だけカットしたキャベツをボウルに入れて流水で洗う方法です。
これだと一気に洗えて、楽ですね。しかしボウルに溜まった水を何度か変えないといけないし、すべてきれいに汚れが落ちているかチェックするのが大変かもしれませんね。
調理の仕方や使う量によって、洗い方を変えるといいかもしれません。
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キャベツの白い粉の正体のまとめ
キャベツの白い粉の正体は、農薬ではなくキャベツ自身を守るために作られた物質でした。
ブルームとカルスですね。
白い粉がついていても、いつも通りの洗い方をすれば取れるので安心ですね。
神経質になる必要はありませんが、いつも通りの洗い方で気になる場合は、手でしっかりこすって洗うようにしましょう。
白い粉がついたキャベツは生命力がある証拠なので、捨てずにおいしくいただいてください。