きゅうりの皮をむくのかむかないのかはどうやって決めていますか?
決めるのは「何となく。」という人もいるかもしれません。
実は、きゅうりの栄養素はほぼ皮にあるんです。
ですので、皮をむいてしまうと、その栄養素を摂ることができなくてもったいないんですよ。
ここでは、きゅうりの皮の栄養素についてくわしくお伝えするとともに、皮をむくと栄養素はどうなるのか、また、きゅうりの皮をむくのはどういう時かを紹介したいと思います。
きゅうりの皮をむくと栄養はどうなる?
きゅうりは栄養のない野菜だと聞いたことはありませんか?
確かに、きゅうりの約90%は水分でできていて、その部分には栄養は含まれていません。
でも、残りの約10%には栄養が豊富に含まれているので、きゅうりはあなどれない野菜なんです。
その栄養がどこに含まれているかというと、ずばり「皮」です。
栄養素が全て皮に含まれているかというとそうではありませんが、濃い緑色の皮の部分にはたくさんの栄養が含まれています。
ですので、皮をむくと、きゅうりのほとんどの栄養素が失われてしまっているということ。
皮をむくということは、栄養を捨ててしまっていることと同じなので、実はとてももったいないことなんです。
きゅうりの皮が栄養豊富な理由
これはきゅうりに限ったことではありません。
野菜全般に言えることなのですが、栄養素は皮に近い部分に多く含まれていることがほとんどです。
野菜の皮は、皮以外の部分、つまり中身を紫外線や外から受ける刺激から守るバリアのような役割をしています。
そのため、紫外線や外から受ける刺激にも負けないよう、皮自身が抗酸化作用をもつ成分をたくさん蓄える必要があるんです。
だから皮、または皮に近い部分には栄養素がたっぷり含まれているんですね。
きゅうりの皮に含まれている栄養
では、きゅうりの皮にはどんな栄養素が含まれているのでしょうか。
主な栄養素は、「βカロテン」「カリウム」「ビタミンK」「ビタミンC」の4つ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
βカロテン
βカロテンは、体内に取り込まれるとビタミンAに変化し、抗酸化作用を発揮してくれるのでアンチエイジングが期待できます。
それ以外にも、免疫力アップを助けてくれる効果もあるので、風邪予防や生活習慣病予防、がん予防も期待できます。
カリウム
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。
塩分の摂りすぎを調整したり、むくみや血圧を下げる効果も期待できます。
ビタミンK
骨や血管を丈夫にする働きがあります。
また、出血をした時に血液を固まりやすくする効果もあります。
ビタミンC
ビタミンCはすぐれた抗酸化作用を持ちます。
ほかの物質を酸化させてしまう、有害な「活性酵素」から体を守ってくれる働きがあります。
このように、きゅうりの皮にはこれだけの栄養素が豊富に含まれています。
ですので、栄養素を積極的に摂るためにはきゅうりの皮は食べた方がいいんです。
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きゅうりの皮をむくのはどういう時か?
きゅうりの皮は食べた方がいいとお伝えしましたが、では、皮をむいたきゅうりは食べる意味がないということでしょうか?
答えは、違います。
皮の臭いが嫌など、皮が苦手な人はきゅうりの皮をむいて食べてもいいんです。
なぜなら、きゅうりの約90%は水分です。
暑い夏などは特に、きゅうりを食べると汗で失われた水分を補給することができ、熱中症対策にもなるんです。
また、先ほど紹介した栄養素の内の「カリウム」は、皮をむいた部分にも含まれています。
カリウムは体内のナトリウムを排出する効果がありますが、それは利尿作用があるということ。
余分なナトリウムを尿として排出するのですが、その時、体にこもった熱も一緒に排出してくれます。
きゅうりの旬は6月から9月という暑い夏の時期なので、熱を体の外に逃がしてくれるという夏バテ対策にもなりますよね。
きゅうりの皮をむいた方が美味しい料理
その他にも、きゅうりの皮をむいた方がいい場合もあります。
それは、皮をむいた方が美味しく食べられるという場合です。
皮の硬さや、トゲトゲが気になるような、きゅうりを柔らかく仕上げたい料理の時などですね。
例えば、わたしはよくラタトゥイユを作りますが、その時に使うきゅうりはいつも皮をむいています。
煮込んだ時に、きゅうりの皮の歯触りがあまり良くないからです。
また、味を染み込ませたい料理の時にはお好みで皮をむいて調理してみましょう。
まとめ
今回は、きゅうりの皮には「βカロテン」「カリウム」「ビタミンK」「ビタミンC」の4つの栄養素が豊富に含まれていること、皮をむいてしまうと栄養素が少なくなってしまうということをまとめました。
また、きゅうりの皮をむくのは、皮が苦手な人が食べる場合や、皮をむいた方が美味しく食べられる場合だということもお伝えしました。
ここから分かることは、きゅうりの栄養を積極的に採ろうと思うと皮を食べないといけないけれど、きゅうりの魅力は皮だけではないということ。
皮をそのままにして食べたり、皮をむいて食べたり、または一部だけ皮をむくシマシマ模様のきゅうりもいいですね。
ぜひ好きな食べ方できゅうりを味わいましょう。
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