夜に生野菜を食べると太るのはなぜ?薬膳から学ぶ 3つのヒント

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料理・食材

ゴクゴクッ、プハーッ。

今日も、会社の冷蔵庫の前で、トマトジュースを飲んでいる会社の後輩。

その後輩と目が合った間、「僕、夜は生野菜中心の食事なのに太るんです」と言ってきました。

彼は30代半ばで、体型を気にしている色白さん。

太ると言っても、大幅に体重が増えたわけではないようですが、彼の予測値を超えてしまったとのこと。

ちなみに彼の食生活はこんな感じ。

  • 朝食はトマトジュース
  • 昼食は軽めのご飯と冷凍食品のおかず2品(直径10㎝くらいのタッパー2つ)
  • 夕食は生野菜のサラダと冷凍食品のおかず少々

彼のお弁当を見せてあげたいくらいですが、ほんとうに小さいタッパーなんです。

私なら、その3倍は食べられるんじゃないかな(笑

仕事上、重たい機器の持ち運びやセッティングがよくあるので、体を動かして汗をかくことも多くあります。

でも、彼は頑丈な体よりもスリムで白い肌をキープしたいんですね。

「選んだ仕事、間違えていないといいね~」と思いつつ、なぜ夕食に生野菜を中心に食べても太るのかを考えてみました。

この話、私の知っている中医学や薬膳に解決のヒントがありそうです。

もしあなたが彼と同じように、「食事は少量で生野菜も食べているのに太る…」と思っているならば、男性でも女性でも同じですので、参考にしてみてくださいね。

そのヒントとはズバリ、

  1. 生野菜は消化時間が長い
  2. 体が欲しがっているものを溜め込んでいる
  3. ストレスがある

です。

ひとつひとつを解説する前に、まずはサラッと中医学と薬膳のお話を。

夜に生野菜を食べると太る問題、中医学と薬膳で解決できるかも!?

中医学とは、数千年の歴史を持つ中国の伝統医学のことで、病の治療だけでなく、病の予防や健康増進に活用できる理論のことを言います。

そして薬膳とは、中医学の理論を元にして、その人の体質に合わせた食材や生薬を組み合わせて作る、日常的に食べられる美味しい料理のことを言います。

現代栄養学が栄養とカロリー(エネルギー・栄養価)を考えるのに対して、薬膳とは食べ物の特性と薬効を考えます。

そしてこの薬膳の3つのルールとして優先順位をつけるとすると、

  • 食べ方(速度や環境/空間・誰と・視覚的なキレイさ)
  • タイミング
  • 食べるもの

です。

つまり、「今この季節だから、今こういう症状が出ているから、この食材を食べなくてはならない」も大切ですが、

『ゆっくり時間をかけて、一緒にいて心地いい人と居心地のいい場所で、就寝時間まで約3~4時間くらいの余裕を持って、美味しく何を食べるのか』ということをより大切にしています。

でも、この3つのルールよりもっと大切なことがもう1つ。

それは『その時に自分が食べたいものを食べる』ということ。

例えそれがジャンクフードだったり、脂っぽいものだったりしても、です。

体が欲するものこそが、自分の体が必要としている食べ物。

もし「これを食べなきゃ、これは食べちゃダメ」と食べるものを制限していたら、それはとっても大きなストレスになります。

自分の欲求を満たしてあげることこそが、ストレスのない生活を送る上で一番大切なこと。

ぜひ、何が食べたいのかを自分の体に聞いてみてあげてくださいね。

必ずあなたの体は知っています!

夜の生野菜で太った後輩の体質は中医学的にどのタイプ?

ちょっと話が反れましたが、中医学では、病の予防や健康増進のために、その人がどういう体質なのかを診断して、その人に合ったオーダーメイドの対処方法を見つけていきます。

そこで、彼を中医学的にどのタイプなのかを分析してみると

  • 少食で15分以内に食べ終わる
  • 夕食後から寝るまでの時間が短い
  • 元気がない
  • 疲れやすい
  • 体調不良を起こしやすい
  • スリムな体型
  • 神経質気味
  • 声が小さい
  • 顔色が青白い
  • 便秘・下痢を繰り返す

ということから、6つある体質の中で「気虚」タイプとなります。

この「気虚」タイプを簡単に説明すると

  1. 消化吸収に関わる脾胃が弱っているので、食べ物からの養分を吸収しにくい
  2. 食べ物からの養分を吸収しにくいため、生きるためのエネルギー源である『気』が不足している
  3. 元気がなく疲れをひきずりがち

と言えます。

松岡修造さんのようなタイプとは反対のタイプと言えば伝わるかな?

生野菜で夜太る理由はエネルギー不足&ストレス

①生野菜は消化時間が長い

薬膳では、野菜は消化までに約2時間半かかるとされているのですが、生野菜はそれ以上の時間がかかります。

ということは、そもそも消化吸収に関わる脾胃が弱っているところに、さらに消化に時間がかかる生野菜を食べたら余計に負担がかかってしまいますよね。

しかも、食べる時間が15分以内。

食べる量が少ないのもあると思いますが、早食いは脾胃への負担がとてもかかるんです。

これではダブルパンチ。

脾胃がヒイーと言っているのが聞こえそうです (笑

そして夕食後から就寝までの時間が短いので、脾胃に食べ物が残った状態のまま寝ていることになります。

なので、その間も脾胃が動いていて、ぐっすり眠れず疲労感が残り、次の日も多く食べる気になれないんですね。

食べるのも、消化するのも、排せつするのも、生きるためのエネルギー源である『気』が必要なのですが、『気虚』タイプはそれが不足気味。

『気』は車で例えたらガソリンです。

いくら素敵な車を持っていたとしても、ガソリンがなければ動きませんよね。

つまり、あまり食べものを食べないと体の機能が働かない、だから排せつもしづらいということ。

これが、太る原因のヒント1つ目。

②体が欲しがっているものを溜め込んでいる

彼の場合、1日を通して食べるものやその量が少ないので、体が養分を欲している状態になっています。

つまり、入ってきたものから得られる養分を少しでも体に溜めておかなければ!と必死になっているということ。

これが、太る原因のヒント2つ目。

③ストレスがある

彼はスリムな体型をキープしたいため、食べたいものを我慢しています。

「体型が変わらないなら、今何を食べたい?」と聞いてみたところ、「中華料理!」だそうです。

先程もお伝えしたように、自分の欲求を満たしてあげることこそが、ストレスのない生活を送る上で一番大切なことなんです。

特に「これを食べなきゃ、これは食べちゃダメ」というような「○○しなければ、○○してはダメ」と言うことが、一番体にストレスを与えます。

ストレスがあると、『気』が体を巡らずに滞ります。

つまり『気』が巡らないので、膨満感が残っているということです。

これが、太る原因のヒント3つ目。

まとめ

少し難しい話もありましたが、でも参考になったら嬉しいです。

スリムなボディを作りたいなら、まず体が欲するものを食べましょう。案外体に不足している栄養素をバランスよく摂取することで

体調が整って痩せやすくなったりするものです。

摂取したエネルギーを燃やせる体を作って健康的に痩せましょうね。

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