慣れないDIYで一生懸命作った家具に最後の仕上げでニスを塗ったら、いつまで経っても臭いが取れない。
頭も痛くなってきそうだし、早く作ったものを使いたいし、一刻も早く臭いを取りたいですよね。
今回の記事では、ニスの臭いの効果的な取り方と、ニスの臭いを長期化させないための予防法をご紹介します。
ニスの臭いを消す方法はあるの??
ニスの臭いを消す方法は、大きくわけて2つあります。
ひとつは徹底的に乾燥させる方法
二つ目は臭いに蓋をしてしまう方法です。
詳しく解説していきますね。
1.乾燥させてニスの臭いを消そう
なんでいつまで経っても臭いが取れないのか??っていう問題のほとんどが「乾燥しきってないから」です。
ほぼこれで片付きます。
ニスの臭いって、実はコーティング成分(樹脂)ではなくて、コーティング成分を希釈している溶剤の臭いなんです。
この溶剤が蒸発して臭ってるんですよ。
油性ニスならシンナーとかラッカー系の臭い。水性ニスならアルコールとかの臭いです。
なので、この希釈成分が完全に蒸発してしまえば臭わなくなる、という考え方ですね。
使用したニスによって乾燥時間はまちまちですが、商品に書いてある乾燥時間の目安は表面が乾くまでの時間と考えた方が無難です。
完全に乾燥するまでは2~3日見ておいた方がいいでしょう。
また、厚塗りをしてしまった場合や、乾燥しきってないのに2度塗りをしてしまった場合はさらに時間がかかります。
そんなこと言っても、やってしまったものは仕方がないので、乾燥させる際のポイントを書いておきます。
乾燥方法①高温の場所にしばらく放置
ニスが乾燥するためには、ある程度の温度が必要です。
よくある失敗は、冬場屋外で作って、そのまま寒空の下で乾燥ってやつです。
いつまで経っても乾かない=臭いも取れません。
商品によって違いますが、20℃以上はほしいです。気温が高ければその分早く乾きますよ。
冬場で外しか作業場が確保できないとなると、結構きつもんがあるますよね。一時的にでも屋内で乾燥させられればベストです。その際、乾燥後の換気をお忘れなく。
乾燥方法②ドライヤーであぶってみる
ちょっと強引ですが、ドライヤーの熱で乾燥させるというのもありです。
厚塗りしてしまっている場合は、ムラにならないように注意して行ってください。
要は、ニスの乾燥には「熱」がある程度必要ということなんです。なので、乾燥した環境に置くというよりは、温めるというのが重要になってきます。
また、屋外で電源が近くにある場合は扇風機をあてておくというのも効果がありますよ。
2.臭いものには蓋をしよう
これは、前に書いた乾燥させるという方法でもダメだった場合の最終手段です。
恐らくですが、ニスの臭いに困っている方というのは大体「油性」のニスを使っている方かと思います。
なので、その上に「水性」のニスを上塗りすることで、臭いを閉じ込めてしまうというやりかたです。
私自身、この方法は試したことがないんですが、知恵袋で提案している人を発見したので、それを私なりに調べてまとめてみました。
簡単に手順を紹介します。
- 400番のサンドペーパーで全体に傷をつける
- 水性ニス(クリヤー)を塗布
- 乾燥させる
この3手順です。
基本的に油性ニスの上に水性ニスを上塗りすると水が弾いてしまうようにうまく塗れません。
ですから、サンドペーパーで表面を傷つけて定着しやすくしてから塗布するんです。
傷をつけると白っぽくなりますが、水性ニスを塗ることでまた元通りの色に戻ります。
試す前に必ず試し塗りを目立たないところで行ってから実践してみてくださいね。
詳しくはこちらのPDFで確認してみてください。
使用するサンドペーパーの種類から、セロハンテープを使った定着率の確認方法まで、詳細に書かれています。
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ニスの臭いを予防する方法
ここで、ニスの臭いを予防する方法を紹介していきます。
いつまでも臭わせないために必要なことは、「早く乾燥させられる塗り方をする」ということです。
重ね塗りする=厚塗りしないということ
この重ね塗りというのが一番重要になってきます。
臭いが取れなくて悩む人は、
- 重ね塗りが面倒で、厚塗りをしてしまった
- まだ乾かないうちに重ね塗りをしてしまった
このどちらかの人です。
重ね塗りって面倒なんですよね。塗って、サンドペーパーで削って、また塗って・・・ 理想は3層にすること。
サンドペーパーの番手もその都度変えないといけないし、本当に大変。
ですが、この手間を惜しんで一回で済まそうとしたり、早く仕上げたくて乾燥する前に次の層を塗ってしまったりすると後々大変です。
なかなか、なかなか乾きません。
表面だけ乾いて、内側の溶剤が密閉されてしまうわけですからね。
水性ニスを使用する
前にもチラっと書きましたが、ニスの臭いは溶剤の臭いです。
頭が痛くなってくるようなシンナー臭がするのは油性ニスなので、極力水性ニスを使用するようにしましょう。
水性ニスも全く無臭というわけではありませんが、油性と比較すると雲泥の差があります。
水性ニスと言っても、乾燥後は水に溶けてしまうということはありません。
よくある間違いが、水がかかるかもしれないからといって、キッチン周りに油性のニスをやたらめったら使ってしまうということです。
最近では多少高額でも性能のいい水性ニスがたくさん出回っているので、安易に油性水性を決め付けないで、確認してから使うようにしてくださいね。
それでも臭い!!速攻臭いを消したい!!
実は、あるんです。シンナー専用消臭スプレー(笑)
ただ、ニスを塗った作品そのものから臭いを消すんではなくて、室内にこもってしまったシンナー臭や、衣類に染みついてしまった臭いを消すという代物です。
興味があれば、「シンナー 消臭」で検索してみてくださいね。
レビューとか読み漁ってみると、なかなか効果があるようです。
自分が作業した後に。お隣の塗装工事の臭いが入ってきた。とかいう場合には効果を発揮しそうですよ。
ニスの臭いを消す方法まとめ
ニスの臭いを消す方法は乾燥か蓋をするという内容でした。
蓋をするに関しては、本当最終手段でお試しあれという感じです。
やっぱりおすすめは「乾燥」につきます。風通しのよいところ、できれば気温がある程度高い環境において、できるだけ早く乾かしましょう。
また、臭いとできるだけ早くおさらばするために、次回からは厚塗りをせず、重ね塗りは焦らず、で取り組んでみてくださいね。
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