夏の風物詩といえば花火、という人は多いですよね。
花火にも色々と種類はありますが、その中でも打ち上げ花火を自分でやろうと考えた時に、どこでできるのか考えたことはありますか?
そこで、東京都内や郊外に、打ち上げ花火ができる場所があるのか調べてみました。
結論から言うと、残念ながら打ち上げ花火ができる場所はないことが分かりました。
手持ち花火ができる河川敷や公園であったとしても、打ち上げ花火は禁止されているようなんです。
ここでは、打ち上げ花火ができる場所について詳しくまとめたいと思います。
打ち上げ花火が出来る場所は?
わたしは自分の窓から花火大会の打ち上げ花火が見える家で育ちました。
実家が、大きな花火大会が開催される会場の近くにあったのです。
ですので、打ち上げ花火はとても身近な存在で、実家を離れた今でも、なんとなく打ち上げ花火を見ないと夏が来た気にならないんです。
ですが、最近は大きな花火大会イベントって少なくなりましたよね。
夏に一度も打ち上げ花火を見られないことも多々あります。
そうなると、わたしみたいな考えの人は、自分で打ち上げ花火をやってみたくなります。
じゃあ、実際打ち上げ花火をするとなると、どこで出来るのでしょうか?
初めに思いつくところは、河川敷です。
河川敷は原則として、誰でも自由に利用できる場所ですよね。
確かに、手持ち花火ができる河川敷は多いです。
近隣に迷惑になるからと、時間の規制や、ゴミを持ち帰る、大きな音を出さないなどの制約はありますが、届け出なども特にせず花火ができます。
ただ、打ち上げ花火や仕掛け花火となれば別です。
打ち上げ花火や仕掛け花火は、条例の中に、「ご遠慮いただいております。」とか、「禁止」などとはっきり文言として書かれているのです。
では、公園はどうでしょうか。
残念ながら、公園でも打ち上げ花火はできません。
しかも、手持ち花火であってもできない公園も多いんです。
調べてみると、東京都内で言うと、東京都が管理している都立公園では花火禁止がほとんどで、区立公園であれば一部のところで手持ち花火が認められているということです。
手持ち花火でもできる場所って意外と少ないんですよね。
バレなければ少しぐらいいいんじゃないか…と思うかもしれませんが、禁止されている場所で花火をすると、立派な法律違反や条例違反にあたります。
大の大人が花火をして捕まるのは情けないので、決まりに従うようにしましょう。
なお、「せめて手持ち花火がしたい。」という人は、念のために、事前に河川事務局や公園の管理局のホームページで確認するか、直接電話をして問い合わせした方が無難です。
年々花火ができる場所は少なくなっていますからね。
東京都内で打ち上げ花火ができる場所はある?
東京都内に限って言っても、打ち上げ花火ができる場所はありません。
大昔はできたところもあったようなのですが、若者による打ち上げ花火が通行人や住人に当たってケガをしたり、打ち上げ花火の大きな音が騒音トラブルになったりし、どんどん条例が改正されて、花火ができる場所がなくなったんです。
いわゆる、迷惑防止条例ですね。
ちなみに、関東圏全体で調べてみても、打ち上げ花火ができる場所は探すことができませんでした。
過去にトラブルがあって条例が厳しくなったことが考えられますね。
でも、ここでひとつ疑問が。
「打ち上げ花火ができる場所がないのに、どうして打ち上げ花火は売っているの?」という疑問です。
打ち上げ花火が禁止されている場所ばかりなのに、誰が何のために打ち上げ花火を購入するのでしょうか。
実は、打ち上げ花火はできなくはないんです。
「え、話が違うんじゃないの?」と思うかもしれませんが、こういうことなんです。
グランドや河川敷、私有地などを地権者に借りて、打ち上げ花火の申請を都道府県にします。
そして、花火は危険が伴うため、消防署への申請や、打ち上げ許可証を持った人を雇います。
このような手順をとれば、打ち上げ花火はできるんです。
ですが、お分かりのとおり非常に煩雑な手続きが必要な上、打ち上げ花火代や各種申請料などの費用を考えると莫大なコストです。
現実的ではありませんよね。
しかも、そもそも、打ち上げ花火自体、手に入れにくくもなっているようです。
スーパーなどで販売できる花火の種類は、地元の消防署が決めています。
市によって規制は違いますが、火薬量で決まっているのです。
打ち上げ花火となると火薬量は相当必要ですから、危険が伴うことになります。
そこで、消防署は年々規制を厳しくし、打ち上げ花火を売らないようにしているわけですね。
打ち上げ花火が出来る場所まとめ
今回は、打ち上げ花火ができる場所についてお伝えしました。
残念ながら、東京都内や郊外、関東圏に打ち上げ花火ができる河川敷や公園などはなく、気軽にできるものではありません。
また、個人で打ち上げ花火をやろうと思うと、できなくはないが、多大な事務手続きと莫大なコストがかかるということも合わせてご紹介しました。
ちなみに、自分で打ち上げ花火をする、という趣旨からは少し外れますが、花火業者にお願いすると、花火業者の私有地でプライベートの打ち上げ花火を上げてくれることもあるようです。
どうしても打ち上げ花火が見たい、という人は、そんな選択肢もいいかもしれませんね。