メダカの卵はかえるまでに大体10日前後と言われています。
約2週間経ってもメダカの赤ちゃんが生まれない場合は、何かしらの問題があると思った方がいいですよ。
この記事では、メダカの卵が孵化しない原因と、その対処法を詳しくまとめてみました。
有精卵と無精卵のチェック方法も掲載していますので、参考にしてくださいね。
メダカの卵が孵化しないときにチェックする項目4つ!
メダカの卵が孵化しないため、不安を抱いている方は、以下の4つのポイントをチェックしてみてくださいね。
- 有精卵と無精卵の判別はできているか
- 水質維持ができているか
- 適切な水温が維持でしているか
- 容器を置いてある場所の日当たりは適切か
メダカの卵が孵らない時は、だいたいこの中のどれかが原因のことが多いんですよ。
ひとつひとつ見ていきましょう。
1.有精卵と無精卵の判別はできているか
有精卵と無精卵の判別方法は実はとっても簡単。孵化しない卵をじっくりと確認してみて下さい。
乳白色をしていて、指で簡単に潰れてしまうのならば、間違いなく無精卵です。
そもそも無精卵ならば孵化しないのは当然ですよね。
2.水質維持ができているか
水質が悪いとメダカも生まれることはできません。
親魚は多少水質が悪化しても頑張っていることがありますが、卵はそうはいかないんですよ。
例えば無精卵を取り出すのを忘れていたり、水の交換をし忘れていたりしないでしょうか。
卵の孵化の時に、無精卵の存在や水交換不足による水カビの繁殖、それによる水中の酸素不足は孵化を妨げてしまいます。
こまめな無精卵除去と水交換を忘れないように気を付けて下さいね。
3.適切な水温が維持でしているか
メダカの卵は、積算温度250℃日(水温×日数)を目安に孵化すると言われています。
後に掘り下げて説明しますが、高温であれば早く孵化するというわけでもなく、孵化に適切な水温域っていうのがあるんですよ。
4.容器を置いてある場所の日当たりは適切か
メダカの卵とは言え、昼夜環境がしっかり区別出来ている方が孵化率が上がると言われています。
日中日当たりの良い位置に、卵の飼育容器を置いてあるか確認してみて下さい。
その理由に関しては、後で詳しく掘り下げて説明しますね。
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メダカの卵が孵化しない時の対処法
メダカの卵が孵化しなかった原因に関して以下で詳しく説明していきます。
原因は以下の4つです。
有精卵無精卵を見分ける簡単な方法
まずは、有精卵か無精卵かを判別できる目を養いましょう。
難しい場合は、メチレンブルー水溶液を利用して判別しましょう。
無精卵となってしまう原因は、飼育環境が原因の場合もありますが、そもそも、メダカの受精が不十分であった可能性もあります。
メダカの受精は、雄の放精と雌の排卵が同調しなければなりません。
しかし、若いメダカやペアになって間もないメダカの場合、交尾が上手くいかず無精卵となってしまうこともあるようです。
水質維持のために毛を除去
水質維持が不十分となる原因は、水カビの繁殖と水交換不足です。
そもそも、水カビの原因菌は飼育水や孵化水の中に常に存在しています。
その上、卵表面の毛がカビの繁殖を手助けしてしまいます。
採卵時に付着糸や付着毛を処理しておくことをお勧めします。
方法としては、採卵時にメダカの卵の塊を厚紙などの上に置き、卵の塊の上から指で円を描くように転がすことで除去できます。
それでもカビが生えてしまった卵は発見次第こまめに排除しましょう。
カビに侵されてしまった無精卵が、健康な受精卵に悪影響を与える恐れがあります。
水交換の必要性に関しては、処理水を用いた実験において、排泄物の多さとそれに伴う水中の酸素量の不足が孵化率を下げてしまうことが証明されています。
卵の段階と言えど、定期的な水交換を行い、水質の維持に努めることが大切です。
適切な光量で卵から出やすくする
メダカの孵化は、稚魚が卵の膜を破ることにより完了します。
そのためには卵の膜を溶かす物質(酵素)が分泌されることが必要です。
その酵素は光刺激によって誘発されることが分かっています。
12時間の明期と12時間の暗期という光周期をメダカの卵に与えた結果、明期で孵化が起こる頻度が高いという研究結果もあります。
また、昼夜環境が明確な飼育の方が、孵化率の高さや孵化後の生存率にまで影響を与えることも明らかになっているようです。
このことから、飼育容器に対する光照射の管理もしっかり行って下さい。
メダカの卵が孵化するのに必要な日数&最適な水温!
前述した通り、一般的にメダカの卵が孵化するには、積算温度250℃日が必要です。
分かりやすく説明すると、計算式「水温×日数=250℃日」が成立することが必要です。
例をあげれば、飼育容器の水温が25℃に保たれているとしたら、理論上10日経過すれば孵化が完了します。
メダカの卵は、自然界においては、春~夏の温かい時期に産卵するのが多いのも、水温との関係性が理由と言えます。
飼育容器の水温は、私たちが心地よく生活している室内の温度によって決まるので、目安となる日数はだいたい2週間といったところでしょう。
肝心な最適温度は24~25℃と言われています。
あまりに低い温度どと、孵化が遅れるどころか、そのまま孵化しないことにもなりかねないので、水温維持には十分気を付ける必要があります。
反対に、高い温度であれば、孵化を早めることも可能ですが、稚魚の成長が間に合っておらず、体の弱いメダカとなり孵化後に生存できない可能性もあります。
水温維持は卵が孵化してからも、稚魚の成長に影響を与えると言われています。
卵の飼育のうちから、こまめに水温を計る癖をつけておくと、後々の飼育にも役立ちますよ。
まとめ
メダカの孵化に必要な条件は、きれいな水、適切な水温、適切な昼夜環境です。
こまめな水交換と無精卵除去、水温維持に十分注意して下さいね。
そして、適度に日当たりの良い場所に飼育容器を置いてあげて下さい。
それに加えて、産卵時からの日数を計算しておくことも必要と言えます。
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