舞茸茶には血糖値上昇を抑制する他にも色々な体に嬉しい効果があります。詳しくみていきましょう。
舞茸茶は血糖値上昇を抑制する
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舞茸自体に含まれている成分が、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
その中でも特に働くのが、食物繊維と舞茸のもつ酵素です。
まず食物繊維は、消化吸収をなだらかにする役割を持っています。
食べ物を食べたときには、分解・消化のはやい糖から吸収されますが、
その摂理のままにしていると、血糖値が急上昇してしまうおそれがあります。
血糖値は、食事などによって前後するのはある程度は問題ありません。
ただ、急激な血糖値の上昇は、血管にかなりの負担を与えてしまいます。
それにより、高血圧や動脈硬化などの、
生活習慣病を引き起こす原因となる可能性があるのです。
そして、舞茸がもつ酵素の、MXフラクションも、しっかりと働きます。
このMXフラクションとは、今のところ舞茸だけに確認されている特有の酵素で、
神戸薬科大学の研究室によって発見された成分です。
MXフラクションは、血糖値の急上昇を抑える働きに、とても貢献します。
まず、肝臓からのブドウ糖の合成を抑えます。
ブドウ糖は体内で分解されることによって、血糖値が上がる仕組みですが、
そのブドウ糖自体を作らせないようにするのです。
この働きにより、ブドウ糖の分解を抑えて、血糖値の急上昇が避けられます。
次のMXフラクションの働きは、インスリン受容体の感受性を高めるというものです。
インスリンとは、ブドウ糖をうまく使って、
体内の血糖値をコントロールする役割があります。
人の身体にとって、とても大切なホルモンなのですが、
その数が足りなかったり、働きが悪くなっていたりすることがあるのです。
そんなときに、MXフラクションにより、インスリン受容体の感受性を高めると、
インスリンがしっかりと働くようになり、余分な糖が血液中に残りにくくなります。
必要なブドウ糖を細胞に取り込むように、働いてくれるということですね。
このMXフラクションの2つの働きによって、血糖値の急上昇を抑えて、
なおかつ、血糖値のコントロールもしやすくなるようになっています。
血糖値の急上昇は、血管にもとても負荷をかけてしまっている状況です。
血管に負担をなるべく与えず、健康に過ごすことは、アンチエイジングにも繋がります。
若々しい血管は、若々しい見た目をつくってくれるのです。
舞茸茶の粉末にも効果は期待できるのか
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舞茸というのは、漢方の基原としても重宝されてきたキノコです。
なので、舞茸をそのまま粉末にしたものにも、もちろん効果が期待できます。
舞茸をそのまま食べるならば、効果を期待できるのは1日50g前後と言われていますが、
粉末状になった舞茸の場合は、その10分の1程度が目安になるのです。
粉々にすると体積が減るので、取り入れるのも楽チンになりますね。
舞茸の粉末を、そのまま煮出してお茶にするのがお手軽ですが、
どうしても溶けきらないカスのようなものが残ります。
キノコなので仕方ないのですが、気になる場合は、
お茶用のパックや出汁用パックなどに入れて煮出すと、カスも残らず便利ですよ。
また、舞茸の粉末は舞茸茶にしなくても、その成分を摂ることができます。
それは、粉末のまま料理に使う方法です。
いつもの料理のときに、ほかの出汁に加えて少し舞茸の粉末をプラスしてみてください。
キノコのコクが足されて、舞茸の有効成分もバッチリとれます。
まずは、お味噌汁に少し足してみるのがおすすめです!
舞茸茶の効果的な飲み方
舞茸茶には、食物繊維が豊富に含まれているため、食事の前に飲むのが効果的です。
血糖値の急上昇を抑える効果がもっとも期待できるのが、そのタイミングになります。
また、さきほどご紹介した舞茸の成分の働きを考えても、食前がベストですよね。
舞茸茶を舞茸から煮出して作るのも、粉末から作るのも、
だいたい500mlくらいを作ることを目安にしているものが多くなっています。
それは、1日の舞茸茶の摂取目安量が、500ml程度だからです。
前日の夜か朝に、1日分をまとめて煮出して、冷蔵庫で保管しておくのがおすすめです。
小さいコップに1杯、食事の前にそれぞれ飲んだら、残りは好きなときに飲みましょう。
1日に500mlほどを飲みきるのが、舞茸茶の効果を期待できる目安です。
もし、舞茸茶を煮出したものが少し飲みにくい場合は、アレンジするのもありです。
冷やして飲むならば、レモン汁やトマトジュースを加えると、舞茸特有の苦味が抑えられます。
また、飲むときに、温めてから少し塩コショウを加えるのもおすすめです。
ほんの少ししか違いはありませんが、舞茸スープに変身してとても飲みやすくなりますよ。
舞茸というキノコのコクが、スープになると一気に美味しくなるんですね。
舞茸の効果を存分に発揮させるには、煮出すことがどうしても大切になります。
特有の味や苦味、エグさが苦手な場合は、スープにしてしまうのもいいですね。
塩分の摂りすぎにならないように、塩コショウの調整は忘れずに!